団結ひろば 投稿コーナー
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重傷を負った労働者攻撃する上司の暴言
関東・郵政青年労働者 矢部明雄
先日、職場の仲間がプライベートでの交通事故で重傷を負い、治療のため休業しなければならなくなりました。
仕事中にその連絡が入り、同僚たちが彼を心配している中、上司はその報告を聞いて開口一番「そんなことどうでもいいだろ」と吐き捨てました。労働者に敵対するその言葉に、私は怒りに震えました。職場の人間が大けがをしているのに「どうでもいい」とは何事か!! さらには当該の人格を攻撃するようなことを職場に広めるなど、その立場を利用した陰湿な行為には、さすがにあきれ返りました。いったい何の得があってこんなことをしているのか。働けなくなった労働者はもはやゴミであるというのか!
結局のところ、この一連の行為は労働者を蔑視する思想に基づいたものでしかなく、われわれ階級的労働運動派が断固として打倒しなければならないものです。動労千葉の委員長であった故・中野洋さんは労働者を蔑視する思想を徹底的に憎み、闘ってきたそうですが、私も労働者擁護の立場に立つからこそ、このような思想を断固として排除していきたいと考えています。
12・19許すな改憲!大田集会に参加して
東京南部 R
12月19日、東京・大田区で開かれた「戦争絶対反対!許すな改憲!大田集会」に参加しました。
開会のあいさつは実は恥ずかしながら私がやったのですが、緊張して、会場の人の顔は見ずにマイクに話しかけるようにやりました。私が一番言いたかったのは、韓国民主労総の地をはうような活動が職場からゼネストへと闘われたと聞いて、「この南部の地でも、苦しいかもしれないが同じように地をはうような活動をして労働組合をよみがえらせ、ゼネストをやろう」ということです。
東京中部ユニオン委員長が訪韓闘争を報告し、「韓国も日本も問題は同じ。正規・非正規の分断を越える闘いが軸になっている」と訴えました。
いよいよ鈴木たつお弁護士の発言。彼の父親はこの蒲田・糀谷(こうじや)の旋盤工であったということに親しみを持ちました。「自民党のポスターは『経済で、結果を出す』です。もう結果は出ている。日本経済は破たん寸前だ。自民党の改憲の狙いは緊急事態条項。内閣が法律をつくり戒厳令のようなものをつくろうとしている。これと闘うために労働運動を復権し、労働者の政党をつくるために立候補する」。今、日本の状況は本当に重大な時を迎えている、この選挙に勝ちたいと思いました。
東京南部地区と中部地区では今、集会を実行委員会形式でやっています。時間がかかりますが何回も実行委員会を開き論議し、一人ひとりが責任を持って役割を分担し、集会が終わった時は充実感がいっぱいで、地区の労働者の団結が深まります。状況によってやり方は違ってくると思いますが、このやり方を大切にしたいと思います。
わたしの「女工哀史」は活動家の自叙伝だ
合同・一般労働組合 全国協議会事務局長 小泉義秀
『わたしの「女工哀史」』(2015年5月15日発行/岩波文庫)の著者、高井としを(1902〜83)を知る人は少ない。『女工哀史』(岩波文庫)の著者である細井和喜蔵(1897〜1925)の連れ合いだった人で、細井の共著者と言っても過言ではない存在なのに『女工哀史』にまつわる歴史から抹殺されてきた。それは巻末の斎藤美奈子さんの解説『「女工哀史」のビフォーアフター』を読むとよくわかる。
本書は『女工哀史』の著者の連れ合いの物語としてではなく、10歳で紡績女工となり、労働運動を通じて細井和喜蔵と出会い、事実上の共作者として執筆を支えた一人の活動家の自叙伝として読まれるべき貴重な書だ。再婚相手の高井信太郎も活動家だったため治安維持法違反で何度も検挙され、空襲による火傷が原因で亡くなっている。関東大震災、戦争を挟んでヤミ屋や日雇い労働をしながら5人の子どもを育て、伊丹自由労働組合を17人で立ち上げ初代委員長として就任して闘う下りは労働組合運動の入門書でもある。
『女工哀史』は綿紡績業の工場法以前の実態を知る上でロングセラーとなっている著作であり、高井としをの自叙伝はその労働現場で働いていた人の聞き取り文書なので分かりやすい。紡績工場での労働運動、戦後の日雇い労働者を組織して闘った自由労働組合の活動家の壮絶な自己史だ。
『女工哀史』刊行から1カ月後に細井が亡くなった。それから90年を経て岩波文庫に双書のように本書が加わったことを嬉しく思う。
松元ヒロさんが高崎で「笑い倒す」ライブ
群馬 山岡涼子
12月12日に高崎市で行われた「松元ヒロライブ/笑って笑って笑い倒す!」にスタッフとして参加しました。当日は150人以上が来場してくれました。ヒロさんの超一流の話芸で観客は爆笑したり泣いたり深くうなずいたり、素晴らしい90分でした。
アンケートには「最高だった」「こんなに素晴らしいなら友達も誘えばよかった」「笑いで伝えることの大切さを痛感した」などの感想がたくさん寄せられました。
ヒロさんはライブの前後ともロビーに現れ、来場者と気さくに話し写真に納まりとサービスしてくれたので「8・17日比谷公会堂ですっかりトリコになりました」と伝えましたが、あとでほかの参加者も同じことを伝えたと知り、笑ってしまいました。ライブで「労組関係の皆さん!」と呼びかけが出てきたのはそういうことかと納得し、「8・17率」の高さに驚いたかなと想像し、また笑ってしまいました。
ヒロさんのライブの前には群馬が誇る脱原発ユニット「スパングルズ」も登場して観客に歌で訴えました。
あのウンデッドニーを闘ったアメリカインディアン運動の指導者ナワ・カミッグ(デニス・バンクス)も登壇する予定でしたが、身内を襲った不幸のために帰国せざるをえず、ビデオレターと、長年インディアンと関係を持ち続けている方からのメッセージを伝えていただく形となりました。デニスは帰国途中に成田で市東孝雄さんの闘いを知り、「お互いに諦めずに闘い続ける者としてメッセージを送りたい」との言葉を残してくれました。
笑いを力に変えて2016年もさらに大きく闘っていきましょう。
舞鶴の労働者と共に高浜原発再稼働阻む
関西 KN
12月19日、NAZEN八尾の主催で大阪で行われた「福島の現実はどうなっているの? 原発再稼働を止めよう。福島の怒りとつながろう。12・19福島現地報告会」に参加しました。
一番ホットな報告は高浜原発再稼働反対を地元・舞鶴で闘う自治体労働者の報告でした。高浜町長が再稼働同意を表明した際に、わざわざ「京都府には同意権がない」とコメントしたことに対し、「30㌔圏内の住民は18万人。そのうち7割が京都府民、福井県民は3割。舞鶴市民は9万人、高浜町民は1万人。舞鶴こそが被害を受ける地元だ」と弾劾しました。
地元住民を締め出した11月2日の説明会の様子を報告し、住民の質問に舞鶴市や国が許しがたい回答をしたことを暴きました。「格納容器から放射性物質が外部に漏れたら『放水銃で水をかけて落とす』とまじめに書いてある。避難する住民の許容線量は7日間で100㍉シーベルト。平常は年間1㍉シーベルトですよ」と弾劾しました。
そして「9・13舞鶴で集会を行い、避難計画について徹底弾劾して交渉で申し入れた。今から具体的に動員計画が各職員に示される。すべての職員に、被曝して働かされるのが自らの問題として迫られる。労働者も住民も被曝するわけにはいかない。『再稼働に同意しないでください』という行政へのお願い運動は最後的に折れてしまった。中途半端な闘いはできない。腹を据えて政治体制の根本をとらえて、年末年始休みを返上して闘いたい。緊急行動を含めて構えて、2月には現地集会をやる予定です」と訴えました。
その後、「原発労働者は被曝を前提に働く。拒否できない」という意見をめぐって討論し、「当局の言いなりになる労働組合のもとでは労働者の命は使い捨てにされる」「労働者の権利・命を守る労働組合をつくり、職場支配権を奪い返すことが拒否につながる」などの意見が出ました。活発な議論を行い、高浜原発再稼働に絶対反対して闘うことを決意しました。
悪税極まる消費税は即時廃止にしよう!
自治体労働者 H
『前進』2711号の「『軽減税率』は増税へのペテン」を読みました。そして連合が昨年末に発表した「与党・『平成28年度税制改正大綱』に関する談話」を読んで、労働組合は労働者を守るべき立場にあるはずなのに、まったくそのようではないと感じました。理由としては、連合が「消費税の存在そのものを容認していること」、また「法人税の引き下げも容認していること」にあります。
消費税は全員が同じ額を支払うから平等という意見もありますが、まったくそのようなことはありません。例えば100万円の自動車を購入した場合、消費税が10%に引き上げされると消費税が10万円かかることになります。多額の利益を得ている資本家階級にとっては10万円は何でもない額だが、わたしたち非正規労働者にとっては消費税分だけで1カ月分の収入全額になる場合も考えられます。
このような悪税極まりない消費税は即時撤廃し、その税収減は法人税を大幅に増税して資本家階級の側が負担するべきだと思いました。