闘いは進む 青年の職場から 国鉄 16春闘で広島印刷事業所廃止を撤回させるぞ 動労西日本書記長 山田和広
闘いは進む 青年の職場から
国鉄 16春闘で広島印刷事業所廃止を撤回させるぞ
動労西日本書記長 山田和広
16春闘は、広島印刷事業所廃止=職場廃止攻撃との闘いが焦点になる。
JR西日本は、JR連合との「廃止合意」を取り付け、その結論を押し付けようとしている。これまでもすべての提案を即座にJR連合幹部にのませて強行してきた。
しかし昨年10月20日の事業所廃止の一方的通知から何カ月もたった今も合意はできていない。動労西日本の岡崎昭夫組合員が絶対反対で闘いに立ち上がったからだ。事業所の全労働者が廃止に反対し、事業所で働き続けたいと思っている。全員が絶対反対で立ち上がれば廃止を阻止できる。会社は労働者を団結させない、声を上げさせないことでかろうじて支配を維持しているに過ぎない。たった1人の絶対反対の闘いが会社とJR連合幹部を追い詰めている。
12月18日、岡崎組合員はストライキに立ち、団交に臨んだ(写真は事業所前のスト突入集会)。しかし会社は廃止前提の不誠実な態度に終始し、団交は決裂した。白紙撤回をかちとるまで闘う。
●奪われた権利を取り戻す! 駅で職場闘争開始
中西剛副委員長は、ストライキと職場闘争で、労働条件不利益変更をぶち破る勝利を切り開いている。「太田駅長は中西副委員長に対する労働条件の不利益変更をやめろ」「労働組合禁圧の勤務指定をやめて元に戻せ」を掲げ、昨年10月18〜19日にストライキを打ち抜いた。そして、希望する勤務指定(日曜日は休みに)と、動労総連合大会の日を特休・公休に振らせた。大阪の四条畷(しじょうなわて)駅での中西副委員長の職場闘争を本格的に闘い抜くことで、会社に奪われた権利を労働者に取り返す闘いが始まっている。
●三つの拠点を軸に岡山支部を建設する!
JR西日本は岡山市・総社市を巻き込み、気動車で運行している吉備線の民営化を狙っている。上下分離方式や民間丸投げまで六つの案を提示し、自治体民営化と一体の全員解雇・総非正規職化を強行しようとしている。同時にJR西は、吉備線・津山線の検修職場である岡山気動車区の廃止を狙っている。吉備線が民営化されれば、津山線など岡山県北部の非電化路線は廃止され、バス転換される。しかし、JR西は現場の労働者に具体的な提案を一切しておらず、岡山市のプレス発表にとどまっている。
また岡山運転区では、運転士への労働強化が続いている。赤穂線では、岡山駅17時48分発の播州赤穂行きが、終点到着後わずか4分での折り返しで、岡山駅20時9分着まで2時間以上の運行が強制されている。労働強化絶対反対で闘う。
最後に、私の元職場である岡山駅。昨年は新幹線乗り換え改札の人員削減が行われた。年休も希望通りに取れないといった声も多く聞かれる。契約社員は、遅刻すれば解雇だと脅され、5年で使い捨て。外注会社の仲間も組織化し、非正規職撤廃で闘う。
岡山気動車区と岡山運転区、岡山駅の三つの拠点建設を軸に、3月31日に岡山支部建設をかちとる決意だ。