3・11反原発福島行動'16へのアピール 変える力はここにある! 私たちが歴史を動かす!

週刊『前進』12頁(2712号06面02)(2016/01/01)


3・11反原発福島行動'16へのアピール
 変える力はここにある! 私たちが歴史を動かす!


 3・11福島第一原発事故から5年目の3月11日、郡山市で「3・11反原発福島行動'16」(実行委員長は橋本光一動労福島委員長)が取り組まれる。アピールに応えて全国から結集しよう。(編集局)

 変える力はここにある! 私たちが歴史を動かす!――3・11反原発福島行動'16のスローガンです。
 戦争法に反対して連日国会前を埋めた10万人を超える、そして全国各地での100万人、1000万人といえる労働者・学生・民衆の闘いのうねりは、今もしぼむことなく全国・全世界に広く深く拡大しています。ストライキで闘う労働組合の力を先頭に、福島の怒りの総力結集で「戦争と原発再稼働の安倍政権を倒せ!」の反撃に立つ、それが5年目の3・11福島現地の闘いです。全国・全世界から、賛同・参加のご協力をお願いします。
 政府は、年間20㍉シーベルトを基準に、2017年3月までに「帰還困難区域」を除く全市町村への帰還を強制しようとしています。いまなお県の内外に避難を余儀なくされている10万人を超える人々への精神的賠償も、「自主避難」した人達に対する住宅支援も打ち切られます。ゼネコンだけが潤うアリバイ的な除染作業で、通学路などの放射性物質がいたずらにまきあげられ、新たなホットスポットを作り出しています。美しい里山を無残に削り取ったあとには無数のフレコンバッグの山が築かれ、行き場もないまま野ざらしにされています。事故で溶け落ちた核燃料の様子は今も何も分かっていません。汚染水問題の解決が不可能で、いずれ完全な垂れ流しになることは目に見えています。
 150人を超える小児甲状腺がんの発症にも「放射線の影響とは考えにくい」と繰り返すのみの国や県を本当に信じている人などいません。先日、福島原発事故収束作業にあたっていた原発労働者としては、はじめて白血病の発症が労災認定されました。累積線量は1年半で19・8㍉シーベルトでした。現場には動揺と怒りが充満しています。年間20㍉シーベルトを帰還の基準にすること自体が殺人的な政策であることは明らかです。
 事故をなかったことにすることなど絶対にできないし、原発の再稼働も海外輸出も言語道断です。世界戦争が目の前に迫っているなかで社会のあり方の根本的変革が求められています。原発労働、除染労働は究極の非正規労働であり、「経済的徴兵」で戦争に若者が駆り出される非正規と貧困の問題とも一体です。
 原発事故収束作業を自分たちの手で管理運営できる労働組合の建設など、闘いは具体的に問われています。帰還強制のためのJR常磐線全線開通を「被曝労働拒否」のストライキで阻止する動労総連合の闘いがその先頭に立とうとしています。
 「避難・保養・医療」を掲げるふくしま共同診療所も住民の心の拠り所として信頼を集めています。こうしたたたかいの拠点から国際連帯も確実に広がっています。
 3・11は原発と核をなくそう、社会を変えていこうと福島の人々が怒りを怒りとして闘う日、全世界と行動を一つにして行く日です。子どもたち、学生、親たち、仮設の住民、農民・漁民、すべての労働者の怒りと思いを一つに結集し、行動する日にしていきましょう!
2015年11月30日
   ◇
変える力はここにある
私たちが歴史を動かす
3・11反原発福島行動'16
 3月11日(金)
 開成山野外音楽堂
 (郡山市開成1丁目)
   ◇
呼びかけ人
市川潤子(ふくしま合同労組委員長・福島市)小宅貴史(NAZENいわき共同代表・いわき市)川俣辰彦(いわき合同ユニオン・いわき市)斎藤栄一(和牛繁殖農家・いわき市)坂元太平(本宮市)佐々木信夫(桜の聖母短期大学名誉教授・福島市)佐藤幸子(川俣町)椎名千恵子(福島市)鈴木起代子(郡山市)鈴木光一郎(全国農民会議共同代表/酪農家・本宮市)富川和朋(自治体職員・本宮市)根本敏子(福島・星野文昭さんを取り戻す会呼びかけ人・二本松市)橋本光一(実行委員長/動労福島委員長・郡山市)藤井精二(郡山市)藤井千賀子(郡山市)布施幸彦(ふくしま共同診療所院長・福島市)門馬高弘(動労水戸平支部長・いわき市)吉沢正巳(希望の牧場・浪江町)渡辺馨(福島診療所建設委員会事務局長・伊達市)〔2015年12月16日現在〕

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