団結ひろば 投稿コーナー

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週刊『前進』06頁(2711号06面03)(2015/12/21)


団結ひろば 投稿コーナー

民主労総ゼネストに連帯し京橋駅で街宣
 関西 KN

 12月16日、韓国・民主労総のゼネスト突入に連帯し、関西労組交流センター、関西合同労組、婦人民主クラブ全国協議会関西ブロックの仲間は、ゼネスト支援の街頭宣伝に立ち上がった。
 勤め帰りの労働者があふれる夕刻の大阪・京橋駅頭。「戦争か革命か。労働者の進む道は革命以外ない。民主労総とともにゼネストに立とう。闘う労働組合をつくろう」と、大阪市で働く仲間が呼びかける。
 足を止め、アジテーションに聞き入りビラを求めに来る労働者、わが子の「派遣切り」への怒りを訴える大阪市で働く非正規の女性労働者、辺野古基地建設への怒りを訴える沖縄出身の労働者。「橋下なんか大嫌い。橋下は許せない」と切々と訴える女性労働者。
 そうだ! 労働者の誰もが、煮えたぎる怒りを解き放つ闘う方針を求めている。「ゼネストと国際連帯で戦争をとめよう」という訴えは、一瞬で労働者の心をわしづかみにする。瞬く間に、用意した『前進』やビラがなくなった。
 街頭宣伝の最後に、参加した仲間が次々にマイクを握ってリレートークを行い、シュプレヒコールを行った。労働者の団結が、資本家がつくった法律を無力化し、社会を根本から変えられると、民主労総ゼネストは示している。そして、今まさに、革命の鼓動は職場にも街頭にも脈打っている。それを実感できる連帯行動だった。

現場の感覚と離れたJP労組役員に怒り
 関東・郵政青年労働者 矢部明雄

 郵政の現場と言えば最近ではマイナンバー、例年通りだと年賀の時期で忙しいとされていますが、実際はほぼ年中多忙です。むしろ定時で上がれるのが例外とされているくらいです。
 つい先日、JP労組の職場集会があり、うちの分会の役員が「現場の人がなぜか参加しない」「組合に入っているだけなんてもったいない」「参加者がいないと現場の意見が分からない」などと言っていました。後日、職場の仲間になぜ参加しないのか聞いてみたところ、「参加したくても集会までに仕事が終わらないから行けない」というのが真実のようでした。確かにそれは私自身も痛感するところです。
 しかし、その現状をつくり出しているのはまさしくその現場の状況を放置しているJP労組ではありませんか。そのことを考えると、先日のJP労組役員の発言が非常に無責任に感じて怒りに震えました。JP労組の役員自身は、これに対して「現場が組合に合わせろ」と言わんばかりに無茶な時間に設定する。これでは来ないのは当たり前じゃないか!
 これほどまでに現場と乖離(かいり)した感覚を持つ体制内労働運動は早急に現場の力で打倒されなければなりません。皆さん、ともに力を合わせて頑張りましょう。

法務省がチャーター機で22人を強制送還
 外登法・入管法と民族差別を撃つ全国実行委員会・事務局 S

 11月25日、法務省はバングラデシュ人22人をチャーター機で集団強制送還した。13年以来4度目の蛮行だ。23歳から53歳の男性で、日本人と結婚している人や永住者の配偶者などが含まれているという。中には難民審査の異議申し立てを却下され、そのまま入管に収容された上で、翌日、強制送還になった人もいる。
 強制送還そのものが日本の入管体制の非人間性を示しているが、とりわけチャーター機による送還は当事者に何ひとつ知らされることなく強行される点で絶対に許すことのできない攻撃だ。いわばだまし討ち的な送還で、家族を分断し破壊している。さらに来年度予算の概算要求では、これまでで最高の9300万円を計上しており、チャーター機送還を続けることを明らかにしている。
 シリア難民問題の爆発の中で、安倍首相が9月に国連で行った演説は、こうした入管政策の根源を示しているといえる。「日本はシリア・イラクの難民・国内避難民に支援を厚くし、今年は昨年実績の3倍の970億円を拠出する」「難民を受け入れる前に、女性、高齢者の活躍であり、出生率をあげていくために打つべき手がある」
 チャーター機による強制送還を行う一方で、戦略特区政策として家事労働に外国人労働者を導入することを決定した。これが「一億総活躍社会」だというのが日帝・安倍の基本政策だ。チャーター機による集団強制送還をやめろ! 外国人の生命と権利を守れ!

三江線の廃止許すな米子で反対集会開く
 山陰  TN

 12月13日、米子コンベンションセンターで動労西日本米子支部が呼びかけた三江(さんこう)線廃止反対集会が開かれた。JR西日本は島根県江津市と広島県三次市を結ぶ三江線(中国山地を南北に縦断する全長108㌔の生活路線)を、沿線6市町の全住民の反対を無視して17年9月に廃止しようとしている。 集会前の米子駅前街頭宣伝では、通りかかった高校生のグループなど多くの人から廃止反対の声が寄せられ、飛び入りで集会に参加する人もいた。山陰地方には山間部と結ぶローカル線が多く鳥取県米子でも三江線廃止はひとごとではない。
 集会の司会を動労千葉を支援する会・山陰の仲間が務め、動労西日本米子支部長の鷲見貢さんが基調を提起した。鷲見さんは、三江線廃止が世界大恐慌のもとで総破綻しているJR体制の絶望的延命策であり、全面外注化・非正規職化・ローカル線切り捨てを柱とする第2の分割・民営化にほかならないと説き明かし、動労西日本は絶対反対で闘うと表明した。
 広島から駆けつけた動労西日本の岡崎昭夫執行委員が特別報告をし、自身が勤務するJR広島印刷事業所の来年7月廃止を阻止する闘いは、三江線廃止反対の闘いと一体であり、この攻撃を粉砕する道は「絶対反対=白紙撤回」以外になく、この闘いには全労働者、特に青年労働者の未来がかかっていると力説した。岡崎さんの決起は印刷事業所の労働者全員が、資本と御用組合幹部らの脅しに屈せず廃止に反対する情勢をつくっている。
 1時間の討論ののち、NAZEN山陰の仲間が、三江線廃止反対と島根原発廃炉・被曝労働拒否の闘いは一体だとアピールした。

来年、星野さん奪還へ大阪・取り戻す会総会
 大阪・星野文昭さんを取り戻す会 牛島 進

 12月8日、「大阪・星野文昭さんを取り戻す会」第3回総会が、11・29全国集会の高揚を引き継ぎ、天満橋のエル・おおさかに62人が結集して開かれました。
 婦人民主クラブ全国協議会・関西ブロックの山本美知子さん、全学連副委員長の作部羊平さん、星野文昭さんをとり戻す会・京滋の志賀さんが連帯あいさつをしました。
 代表の南谷哲夫さんが基調提案を行いました。「労働組合運動、国鉄労働運動の発展と前進で大阪での星野絵画展を成功させた」「動労千葉や動労水戸の外注化阻止・非正規職撤廃、被曝労働阻止と一体で星野闘争を闘ってきた」「各国の労働者の国際連帯、労働者のゼネストで世界戦争を阻止しよう。一体で星野闘争を闘おう」
 次に、今年大阪で星野絵画展を開いた豊中、吹田・高槻、大阪市港区、八尾、泉佐野の仲間が報告と決意を述べました。
 討論で関西労組交流センター代表の深町加代子さんが「私たちの力で橋下を打倒した。日本でも民主労総のような闘いを。労働組合と地域の闘いで来年星野さんを奪還しよう」と訴えました。
 4月の星野絵画展で新会員になったAさんは「星野さんが新聞を片付けただけで処分されたのは私と同じ状況。私の職場もブラック企業化し、2年の有期雇用ばかり。2月の徳島での闘いに行きたい」と発言。大きな拍手がありました。
 新代表の吾郷春代さんは「権力と命をかけて闘う星野さんを絶対とり返す」と決意表明。総会は最高潮に。「ソリダリティ」を合唱し、団結ガンバローで締めました。

星野さんを1千枚の年賀状で激励しよう
 婦人民主クラブ全国協議会群馬支部 新井利江

 11月29日の星野文昭さんの集会で1千枚の年賀状を出そうという方針が出されました。婦民の例会があり、早速、買ってもらいました。
 還暦から腰痛の改善のために始めた太極拳サークルで紹介すると、「協力するわ。41年も無実の罪で監獄にいるの、知らなかったわ」と3枚買ってくれました。
 星野さんの闘いは、誰にでもすぐに理解してもらえると確信をもちました。とりわけ、3・11以後、集会のチラシと星野絵画展のチラシの配布を毎回続けることで人間関係、信頼をつくってきましたが、その積み重ねによるものだと思います。私自身も勇気をもらい、星野さんを何としても奪還するために、今まで知り合った友達、親族にどんどんお願いしていこうと思います。
 私は冷え症でカイロを使って生活しているのに、同年齢の星野さんが寒い獄中でカイロも買えないなんて本当に許せない。冷え症は万病の元と昔から言われています。
 1千枚の年賀状、いやそれ以上の数で星野さんと連帯し、激励し、絶対に奪還を実現できます。
 来年には暁子さんのもとに、家族の人たちに、私たち世界の労働者人民のもとに取り戻そう!

反戦・反権力を貫いた野坂昭如氏の思い出
 立教大学OG 鶴田ひさ子

 作家の野坂昭如氏の訃報(ふほう)が流れ、病床最後の雑誌への投稿に「この国に戦前がひたひたと迫っているのは確かだろう」とあった。「火垂(ほた)るの墓」の作者として戦争に反対する生き方は、最後まで一本筋が通っていたと思う。
 立教大の77年新入生歓迎講演会に野坂氏を招いた時のこと。過激派キャンペーンの中でおよそ新歓講演会を引き受ける人などいない中で彼は来てくれた。1千人を超える参加者を前に「お上の行う三里塚の農民殺しは許せない」と講演で闘争支持を訴えた。集会にもぐり込んだカクマルが「中核派の暴力についてどう思うんだ」とあくどい質問をしてきた。これに野坂氏が「君たちは映画とかで正義の味方が悪者をバッサバッサと斬り倒すのを喝采をあげて観てるでしょ。暴力かどうかじゃなくて、どっちが正しいかということなんだよ」とスカッと答えた。
 その後85年の国鉄分割・民営化粉砕の大闘争時も動労千葉の大ストライキと浅草橋での権力との激突に世の中がひっくり返る状況だったが、野坂氏は新聞にスト支持のコメントを書いている。
 野坂氏の訃報に、評論家の田原総一朗は「ハッキリものを言う最後の人もいなくなった」と恥ずかしげもなく言っていたが、戦争絶対反対、階級の団結はすべての労働者人民の声だ。動労千葉ストと浅草橋戦闘、ゲリラに立ち上がった人たちがいてこその彼の支持・賛同だったのではないか。
 今日の法政大の教授たちを始め権力におもねり学生弾圧に手を染める「左翼リベラル」文化人とは対極の人だった。

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