2千万の生存権守る ハンサンギュン委員長の宣言(抜粋)

週刊『前進』06頁(2711号02面02)(2015/12/21)


2千万の生存権守る
 ハンサンギュン委員長の宣言(抜粋)


 しばらく現場を離れるが、労働改悪を防ぐゼネスト闘争を最後までともにします!
 パククネ政権は、私を逮捕するために数千人の警察兵力を動員しました。私は、殺人犯でも、破廉恥犯でも、強盗犯罪や暴動を起こした者でもありません。私は解雇労働者です。平凡な労働者にとって解雇がどれほど恐ろしいことかを、骨身にしみるほど感じながら生きてきました。子どもたちは夢をあきらめなければならず、仲むつまじかった家庭は破綻しました。ヒトリガのようにさまよい、時には生と死の決断を強要され、実際、生を放棄した同僚も多かったのではないですか?
 誰の誤ちですか? 政府は、低賃金体系をつくって解雇を容易にできてこそ、企業と経済を生かすことができると話しています。労働者が死ななければ企業が生きられない政策が、正しい法であり政策ですか?
 私は、解雇を簡単にする労働改悪を防ごうと闘っています。これが今、全国を沸きかえらせている第1級手配犯人、ハンサンギュンの実質的な罪名です。これが果たしてまともな国ですか?
 ここにいる多くのマスコミが、民主労総を取り押さえることができないと、やきもきする記事を連日吐き出しています。民主労総は、非正規職労働者を代弁しない貴族労働者の組織だと言っています。果たしてそうでしょうか? 真実ですか?
 980万の非正規職労働者は、ジャングルの世の中で生存競争を行いながら、希望のない一日一日を持ちこたえながら生きています。ところが、政府とセヌリ党の非正規悪法は、曲がりなりにも2年後には正規職になれるという非正規職労働者の素朴な夢と機会までなくしてしまおうとするものです。規制のない派遣拡大によって、合法的な人身売買の派遣労働によって、良い雇用を奪い取るということです。50歳を超えれば、派遣労働をしなければならないという法案です。
 民主労総が貴族労働者の組織に過ぎないなら、なぜ非正規職悪法を防ぐために、あらゆる弾圧と被害を甘受しながらゼネストに総決起するのか、尋ねてみなければならないでしょう。
 この時代の最も甚だしい罪人は、第1次・第2次民衆総決起で示されたこのままでは生きられないという民心を確認したように、民生破綻の責任を負わなければならないパククネ政権です。
 私はこの記者会見を終えて自主出頭します。政権が仕組んだ脚本により、拘束は避けられないでしょう。いや避けません。しかし、法廷で常軌を逸した公安弾圧の不法の実体を、一つひとつ明らかにするでしょう。
 政権に警告します! 委員長を拘束し、民主労総に対する史上類例のない弾圧をしても、労働改悪はけっして成功することはできないでしょう。
 民主労総は労働災厄、国民大災厄を招く労働改悪を防ぐために、2千万労働者の生存をかけて、政権が最も恐れるゼネストに立ち上がります。これが2千万労働者の願いであり、民主労総に与えられた歴史的責任です。労働改悪を防ぐための民主労総のゼネストは、全国民が支持し、全民衆がともにする闘争へと広がっていくでしょう。
 野党に要求します! 大統領が陣頭指揮をして労働改悪を押し通している今、いつまで交渉テーブルに座って、てんびんにかけているのでしょうか? 財閥資本を生かすのか、労働者を生かすのかを決めることが、そんなに難しいのですか? 党利党略でまた再び政府与党と野合しようとするならば、国民が容赦しないでしょう。
 愛する民主労総組合員の同志たち! 12月16日のゼネストを始め、労働改悪阻止のゼネスト総決起闘争を威力的に成し遂げましょう。勝利することができるし、勝利しなければならない歴史的な闘争です。
 私は誰よりも組合員の同志たちを信じます。現場で民主労総を守っている誇り高い民主労総組合員の同志のみなさん! 愛しています!
 ゼネスト闘争勝利で、2千万労働者の生存権を守りましょう。闘争!
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