労働改悪防ぐゼネストを ハンサンギュン委員長の訴え

週刊『前進』08頁(2710号03面02)(2015/12/14)


労働改悪防ぐゼネストを
 ハンサンギュン委員長の訴え

(写真 ソウル市庁前広場で開かれた11・14労働者大会の最前列に執行部と並ぶ民主労総ハンサンギュン委員長【中央】)

 民主労総委員長ハンサンギュンです。政権の常軌を逸した弾圧のために、今日はやむをえず映像でごあいさつします。闘争!
 私たちは今日13万の声を暴力で罵倒(ばとう)する政権、公安の暴風で民衆の要求を握りつぶす政権に、私たちの要求を明確に伝えるためにまた集まりました。
 申しわけないという気持ちをお伝えします。病院にいるペクナムギ先生を見舞うことも、殺人暴力の責任者を追い出すこともできませんでした。大変申しわけありません。しかし全快されることだけを祈り、また祈っています。すっくと立ち上がり、殺人公権力の蛮行を証言していただかなければなりません。ここに集まったすべての人びとの終始一貫した気持ちでしょう。私もまた曹渓寺(チョゲサ)でペクナムギ先生の快癒(かいゆ)を祈りながら、精進、また精進しています。

暴力的公権力に不服従の宣言を

 同志たち! 公安政局です。
 数百人が拘束、手配、逮捕、召喚されています。30年前、軍事独裁時代でもあったことが、白昼堂々とまかり通っています。
 この政権が公安政局をつくる理由は何でしょうか? 私は、暴力的公権力に依存しなければ、ただ一日も維持できないこの政権の危機を隠すためだと考えます。
 私はすでに第2次民衆総決起を平和的国民大行進として行う立場を明らかにしました。それでもパククネ政権は集会を許しませんでした。許可を受ける必要さえない集会・デモの自由を国家権力が統制しています。この国の民衆の平和は、国家権力の暴力を認める平和ではないことを明確にします。国家権力の暴力に対抗するすべての行為は正当防衛であることを政権に警告します。
 同志たち! 今日から暴力的公権力にきっぱりと不服従を宣言しなければなりません。
 覆面をするなというなら、仮面をかぶりましょう。脅迫をするなら嘲弄(ちょうろう)しましょう。時には花が武器にもなることを示しましょう。
 しかし、彼らの暴力が私たちの体を襲う時、じっとしているのはけっして平和ではありません。歴史の法律に違反する者は、まさにこの政権であることを一つひとつ確認させてやりましょう。
 同志たち! 権力を持った連中の放言がだんだんひどくなります。デモに出た民衆をISと規定する大統領、民主労総がいなかったら国民所得が3万㌦になったと? 本当にあきれます。権力の忠犬を自認する法務部長官もそうで、この政権の素顔をこのように露骨に表現するようになったのも結局私たちの正当な闘争があったからです。

独裁政権は闘争を止められない

 11月14日、私たち民衆の闘争はあまりにも正当な闘争でした。私たちは銃刀で執権した軍事独裁に対抗して、民衆抗争を、そして労働者大闘争を勝利に導いた闘争の歴史を持っています。
 今日私たちがしばらくの間、弾圧を受けても、暴力的独裁政権が私たちの闘争を止めることはけっしてできません。堂々と毅然(きぜん)として行進しましょう。
 骨身にこたえる仕事をしても希望がない国、200万㌆にもならない月給で生きていかなければならない940万労働者、それなのにいつ切られるかも知れない日常に戻れと? こういう国がわが国であると言えますか? 民衆を抑圧しながら、民主主義を踏みにじりながら、千年万年続く権力がどこにあるというのですか?
 私たちの要求が何ですか?
 資本の私腹だけ肥やす労働改悪を中断しろ!
 農業を売り飛ばす開発農政、反農業政策を廃棄しろ!
 貧民を崖っぷちに追い出す露天商撤去を中断しろ!
 青年たちに正規職、良い働き口対策をつくれ!
 親日と軍事独裁、その延長にある韓国現代史、不正な政治権力の歴史を美化するための韓国教科書国定化を中断しろ!
 こういう私たちの要求が、殺人放水銃に生命をかけねばならないほどの誤った要求だったでしょうか?
 誇り高い民主労総の組合員同志たち!
 民主労総が再び侵奪されました。忘れないでおきましょう。その屈辱と恥辱の借りを返さなければなりません。2015年、労働改悪を防ぐ強力なゼネスト闘争を必ず成功させること、それ以外に別の道はありません。
 農民と貧民の同志たち!
 民主労総の労働者がともに闘って打って出ます。ばらばらに闘うのではなく、第1次、第2次の歴史的な民衆総決起をさらに強固な連帯でつくっていきましょう。その道に民主労総が先頭に立ちます。

より大きな民衆抗争へ共に闘う

 青年学生、民主市民の皆さん!
 政権の必死のあがきが強まるほど、夜明けが近くなると言います。憲法の上に立ち、帝王的権力を享受するこの政権に、絶対に屈服しないで行きましょう。この政権が自らの危機を知っているため、公安弾圧をするのです。
 来年の総選挙で、私たちは600万票がどれくらい恐ろしいのか、傲慢(ごうまん)な政権に見せなければなりません。大統領選挙では、大団結で、ファッショ政権をきわめる維新復活を防がなければなりません。
 同志たち! 打ちのめすことができますか?
 同志たち! 市民の皆さん!
 私は今、政権の標的になって、身動きできる範囲が広くありません。しかし今日私がいる所が曹渓寺であれ、監獄であれ、闘争の現場であれ、この時代が私に与えた責任と役割を果たすという約束と決意を明らかにします。
 結局は、民衆がこの国の歴史をつくりました。堂々とした主人です。今日の第2次民衆総決起、そして国民大行進がより大きな民衆の抗争に継続できるように、民主労総はゼネスト闘争でともにします。闘争!

2015年12月5日
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