民主労総 12・16ゼネストへ進撃 パククネ打倒へ総決起 ハンサンギュン委員長 「拘束されても闘う」
民主労総 12・16ゼネストへ進撃
パククネ打倒へ総決起
ハンサンギュン委員長 「拘束されても闘う」
韓国では、11・14の15万人決起に続いて12月5日、第2次民衆総決起闘争が、パククネ政権の事前弾圧を打ち破って圧倒的にかちとられた。
パククネは閣議で11・14のデモをISのテロになぞらえて攻撃。闘争を組織した民主労総と民衆総決起闘争本部を「体制転覆勢力」と規定し、一切の集会・デモを禁止。さらには「覆面デモ禁止法案」や「覆面した参加者は全員逮捕」の方針まで打ち出した。しかしそのすべては、労働者・農民を始めとした全人民の怒りの爆発によってものの見事に粉砕された。
12月5日、ソウルの中心部は「公安弾圧粉砕・パククネ退陣」を掲げた5万人の大行進で埋め尽くされた。参加者は「覆面デモを禁止するなら仮面を着けよう」という呼びかけに応えて、思い思いの仮面を準備して集まった。この日の闘争には5大宗教団体や芸術団体など11・14闘争には参加しなかった勢力も戦列に加わり、ともに総決起した。権力はデモ隊への弾圧はおろか警察車両による阻止線を張ることもできなかった。
ソウル市庁前広場の集会では、逮捕状の出ている民主労総のハンサンギュン委員長が映像メッセージで、国家暴力で労働者民衆の闘いをとめることは絶対にできないと力強く訴えた。労働者・農民・貧民・市民団体によって構成される民衆総決起闘争本部の宣言文(3面掲載)が読み上げられ、民主労総の12・16ゼネスト突入と連帯して、12・19第3次民衆総決起闘争を大規模・全国同時多発の大闘争として闘う方針が打ち出された。
逮捕攻撃に正面から立ち向かう
第2次民衆総決起闘争の爆発は、「パククネの労働改悪阻止」「ゼネストで社会を変えよう」という民主労総の闘いが全人民を獲得しつつあることを示した。これに震え上がったパククネは、国会内野党の屈服をテコに12月10日から始まる臨時国会での労働改悪法案強行を狙うとともに、民主労総の圧殺に一切をかけてのりだした。11・14闘争に対し、87年民主化以降は発動されたことのない騒擾(そうじょう)罪の適用方針を発表。それと一体で、ハンサンギュン委員長が避難している曹渓寺(チョゲサ)への武装襲撃と逮捕を狙って動いたのだ。
12・5に決起した全団体がこれに直ちに怒りを表明して立ち上がり、突入寸前までいった策動はいったん阻止された。
そしてハンサンギュン委員長は民主労総全組合員への訴えを発し、今や新たな闘いに踏み出す決断をしようと提起した。「パククネの労働改革が改悪であり全民衆の災難であることは、すでに全社会に明らかになった」とこれまでの闘いの勝利の地平を断固確認し、12月16日を突破口とするゼネストにすべての怒りと力を総結集して、パククネ打倒へ攻勢的に打って出ようと呼びかけた。
12月10日午前11時、ハンサンギュン委員長は曹渓寺で記者会見を行い、かけつけた民主労総執行部や組合員と熱い握手を交わした後、弁護士と僧侶に付き添われて堂々と寺の門を出た。「民主労総は2千万労働者の生存をかけて、政権が最も恐れるゼネストに立ち上がる。私を拘束してもこの闘いを止めることはできない。組合員同志を信じて闘いぬく」との委員長の決意に、熱烈な共感と激励の声が送られた。
決戦はいよいよ煮詰まった。12月16日、ゼネストに決起する民主労総との連帯行動に総決起しよう。日韓労働者の国際連帯を今こそ強化し、2016年へ突き進もう。