IJBS労組解雇撤回裁判 解雇撤回へさらに闘う 判決弾劾!仲宗根書記長の決意
週刊『前進』06頁(2709号06面02)(2015/12/07)
IJBS労組解雇撤回裁判
解雇撤回へさらに闘う
判決弾劾!仲宗根書記長の決意
(写真 判決後の総括集会。仲宗根書記長【中央】の音頭で那覇地裁へ怒りのこぶし【11月24日】)
11月24日、那覇地裁(森鍵〔もりかぎ〕一裁判長)は、日本IBM・ビジネスサービス労働組合(IJBS労組)の仲宗根光洋書記長に対する雇い止め=解雇の撤回を求めた裁判で、許せないことに訴えを棄却する不当判決を出しました。仲宗根光洋書記長の報告と決意です。(編集局)
IJBS労組は、昨年の3月末に書記長の私が雇い止め=解雇されて直ちに解雇撤回闘争を開始し、県内外の労組を回り解雇撤回に向けた署名や支援を呼びかけてきました。非正規職99%、外注されたコールセンターという職場から、「非正規職撤廃・外注化反対・解雇撤回」を掲げ闘う青年労働者・非正規労働者の労働組合があることと、基地の島=非正規職の島である沖縄の現状を変えるには労働運動で非正規職撤廃を行うしかないと訴え続けてきました。
判決当日は、午前8時から午前10時までの2時間、うるま市のJCBS社前でビラまきを行い、職場の労働者に11月労働者集会の報告と、地裁でたとえ不当判決が下されようとも解雇撤回闘争は継続すると訴えました。
午前11時45分から、結集した県内の支援者と一緒に裁判所前でビラまきと拡声器を使った街宣を1時間ほど行いました。富田晋委員長は、裁判で森鍵裁判長が行った強権的な訴訟指揮や、労働組合の書記長に対する雇い止め=解雇について不当労働行為をまったく審理しない地裁の対応を弾劾しました。当該の私は、「半失業状態ともいえる非正規職で働いている労働者が沖縄県全体で44%以上もいる。この多くの労働者に対して、非正規でも闘える、労働組合なら闘えるのだということを示すためにも、どんな判決が下されようと闘い続ける」と訴えました。
午後1時には、ビラまきと街宣を終えて裁判所内に入りました。裁判所内では、第7回裁判で森鍵裁判長の強引な訴訟指揮を大声で弾劾した傍聴人に退廷命令を出して以来、弾圧態勢が取られてきました。今回も、傍聴席に屈強な男性職員を配置し、傍聴席に入る人間をチェックする目的で傍聴希望の人間一人ひとりに別室で整理券を配るなどの緊迫した状況でした。
午後1時10分に森鍵裁判長を筆頭とする3人の裁判官が出廷しました。傍聴席にいた支援者は全員座ったままで裁判長をにらみつけました。
森鍵裁判長は「原告の請求をすべて棄却する」という不当判決の主文を読み上げ、逃げるように退廷しました。読み上げられた瞬間、傍聴席からは逃げる裁判官に向け「不当判決だ!」と怒号が飛び、法廷は一時騒然となりました。
判決後は、裁判所前の空き地で総括集会を行いました。集まった十数人の支援者一人ひとりから裁判の感想や私に対する激励などの発言が続きました。
私は「不当判決に対して、やはりという思いと、だからなんだという気持ちです。解雇を撤回するまで闘い続ける」と発言し、富田委員長も「今、職場では那覇地裁で不当判決が出る前提で、部署の解体などの合理化が進められている。書記長の解雇撤回闘争は職場闘争と一体だ。本日の判決は終わりではなく、新たな解雇撤回闘争の始まりだ」と述べました。
最後は、私の掛け声で「不当判決弾劾! 解雇撤回まで闘うぞ!」と那覇地裁に向けてシュプレヒコールを上げました。
(日本IBM・ビジネスサービス労働組合書記長・仲宗根光洋)