宣伝・扇動の変革で革命へ 機関紙『前進』週2回発行体制への移行に向けた歴史的な挑戦と決意 革命的共産主義者同盟政治局

週刊『前進』06頁(2709号01面01)(2015/12/07)


宣伝・扇動の変革で革命へ
 機関紙『前進』週2回発行体制への移行に向けた歴史的な挑戦と決意
 革命的共産主義者同盟政治局


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大恐慌と世界戦争危機を革命へ!の戦闘宣言

 2016年の冒頭、具体的には1月11日(月曜日)発行号から、革共同の機関紙『前進』は週2回発行体制に移行する。これにより『前進』は毎週月曜日に4ページ版、木曜日に2ページ版の発行となる。
 この決断は、世界大恐慌が本格的激化の過程に突入し、新たな戦争と革命の時代が到来している中で、1917年ロシア革命100年の2010年代中期階級決戦に勝利し、プロレタリア世界革命を実現していく革共同の戦闘宣言である。
 革共同はこの機関紙発行体制の大変革と、機関紙自身の圧倒的改革をもって、大恐慌下で全世界的に成熟する革命情勢に切り結び、宣伝・扇動の一大飛躍、1千万労働者人民と結合する党への飛躍をかちとる決意だ。
 大恐慌の本格的全面的激化のもと、今まさに帝国主義世界戦争の危機が切迫している。11・13パリ無差別襲撃事件を契機に、米英仏独帝国主義やロシアを先頭に「イスラム国」(IS)のせん滅を叫ぶシリア空爆が激化し、このただ中でトルコ軍によるロシア軍機の撃墜という重大事件が引き起こされた。これは新たな世界戦争勃発の危機そのものである。
 だが死すべきは労働者人民ではなく、歴史的命脈の尽きた帝国主義・新自由主義だ。労働者階級こそ、生産と社会機構のすべてを握り、労働と人間的共同性を奪還し、新たな社会を建設する歴史的主体である。今年の11月労働者集会と、それを引き継ぐ動労千葉を先頭とした訪韓闘争の感動的勝利、韓国・民主労総との団結を通して、プロレタリア世界革命勝利の歴史的情勢が切り開かれた。階級的労働運動とゼネスト、そして国際連帯こそが戦争を阻止し、革命に勝利する道だ。
 2016年決戦、とりわけ7月参院選決戦は、世界戦争切迫情勢のもとで、日帝・安倍政権の戦争・改憲攻撃との死活をかけた闘いとなる。革共同は鈴木たつお弁護士とともに、1千万人と結合する参院選決戦に総決起し、戦争・改憲攻撃を全力で粉砕する。
 同時に参院選は、「自衛戦争賛成」「日米安保容認」の日本共産党との大党派闘争だ。革共同は週2回発行に移行する『前進』を武器に、この闘いと宣伝・扇動戦に勝利する決意だ。

機関紙の配布活動こそ地区党建設の環である

 今年8〜9月の安保国会決戦の高揚を引き継ぎ開催された第7回全国機関紙担当者会議は、この間の機関紙活動の前進を受けて大成功した。
 国家権力による多くの不当逮捕やデッチあげ弾圧をも打ち破って闘い抜かれた国会闘争の現場では、日本共産党との党派闘争のただ中で『前進』が積極的に売られ、労働者人民の闘いの指針となった。全国で定期購読者が着実に増大し、読者を職場でフラクションに組織する闘いがかつてなく進んだ。
 読者をこの機関紙フラクに組織する闘いは特に重要である。それは時代認識と路線、階級的労働運動の実践での一致を闘いとり、党への結集をかちとる飛躍点である。この闘いを機関紙担当者を先頭に、先進的同志が全力で切り開いた。このことは全党が総決起するなら、1千万労働者階級と結合し、1万人読者網を建設することはまったく可能であることを示している。ついに2010年代中期階級決戦の本格的な実践に打って出る時がやって来たのだ。
 第7回全国機関紙担当者会議で特に重要なことは、天田三紀夫書記長から16年冒頭よりの『前進』週2回発行体制への移行が提起され、圧倒的に確認されたことだ。革共同はこの歴史的方針を全力で実践する。
 『前進』こそ、階級的労働運動と国際連帯の発展をもって、プロレタリア革命に勝利するための武器であり、羅針盤である。確かに週2回発行はとてつもない大飛躍である。しかし戦争と革命が現実化している情勢は待ってくれない。革命的共産主義運動の全歴史、その蓄積と英知を結集し、週2回発行を絶対に実現しなければならない。
 そのためには、編集・印刷・配布・財政の全領域で大変な課題が山積している。宣伝・扇動戦の変革と飛躍は、1千万労働者階級人民と必死で結びつく闘いである。反スターリン主義・革命的共産主義運動50年の、栄光ある歴史の到達地平をかけた挑戦である。
 とりわけ機関紙配布活動は独自の闘いだ。『前進』週2回発行とその配布は、地区党の抜本的飛躍を要求する。職場細胞と地域細胞という基軸的な細胞を建設することと、新たな配布体制の創造的建設が鍵である。
 配布体制の確立は地区党建設そのものだ。党には60年闘争と70年闘争を闘った経験者が、圧倒的に存在している。配布活動に決起できる広範な層の同志がいる。配布活動は1千万労働者階級人民と結合し、革命勝利を切り開く闘いである。本格的な地区党建設の闘いそのものとしてこれに絶対に勝利しよう。

本格的印刷工場建設へ1億円の特別カンパを

 週2回発行体制の安定的維持のためには、まず1億円規模の資金を要する本格的な印刷工場建設と、紙代改定が必要である。資金なしには週2回発行を安定的に維持することはできない。
 自前の『前進』印刷工場は、国家権力の破防法攻撃とファシスト・カクマルの白色テロという二重の反革命との内戦下で建設された。外部の印刷業者に革命党の機関紙の印刷を依頼する時代は70年闘争で終わった。
 以来、革共同は、非合法・非公然を本質とした革命党の機関紙を、自前の印刷所で、国家権力とカクマルによる恒常的な反革命を打ち破って発行し続けてきた。豊島区千早町時代の20年間と、江戸川区に移転後の21年間を、帝国主義・新自由主義の「技術革新」という名の諸攻撃にも一つひとつ勝ち抜いて今日に至っている。
 しかし、印刷局の同志の献身性に主要に依拠した今の印刷機体制では、週2回発行を長期的に維持することはできない。印刷機体制強化を軸にした本格的な印刷工場を、ぜひとも建設することが必要である。
 これまでも節目節目で、印刷工場建設に多くの労働者人民の熱い支援を受けてきた。そのことが機関紙の恒常的発行を可能にしてきた。その上で今回は、週2回発行体制を確立して革命勝利へ挑戦する、党の50年の歴史にもなかった本格的な工場建設である。
 それは、新たに印刷工場を建設する闘いともいうべき歴史的挑戦であり、多大な困難と同時に多額の資金をも必要とする。しかし革共同は16年冒頭から断固として週2回発行に踏み切り、それを維持・継続しつつ不抜の工場建設を推進する決意である。
 第一に、そのために不可欠な印刷工場建設1億円特別カンパを、すべての読者、闘う労働者階級人民の皆さんに心から呼びかけたい。
 第二に、紙代の改定をぜひともお願いしたい。具体的には4ページ版300円、2ページ版150円、月定購額1800円となる。
 こうして何としても、週2回発行を維持する強靱さと柔軟性をもった財政基盤を確立することが必要である。闘う労働者階級人民と読者の皆さんのご理解と協力を心から要請します。

レーニンとロシア革命の勝利の経験から学ぶ

 レーニンは単一の政治的全体を形成したプロレタリアートの意志はどのように判定できるかと問うて、第一に労働者新聞、第二に議会選挙、そして第三に労働組合を挙げている(レーニン全集第19巻「社会民主党国会議員団の内部闘争の問題の資料」)。
 革共同は、『前進』週2回発行による機関紙活動の変革と飛躍、1万人読者網建設を推し進め、国鉄決戦と動労総連合建設を基軸に16年の参院選決戦を闘いぬき、労働組合と階級的労働運動における飛躍・前進をかちとって、新たな労働者党を必ず建設する。
 レーニンの率いるボルシェビキは、1912年のプラハ協議会でメンシェビキと最後的に決別し、党を再建した。非合法の中央機関紙『ソシアルデモクラート』をスイスで発行する一方で、高揚する労働運動に対応するため、合法新聞という制約された形ではあれ日刊の『プラウダ(真理)』を発刊した。
 『プラウダ』は第1次世界大戦の勃発で最後的に発禁となる2年余りの間に636号まで発行され、ロシアの自覚的な労働者の8割を組織した。そして17年の2月革命後に『プラウダ』はボルシェビキの中央機関紙として復刊された。
 レーニンは17年の「4月テーゼ」(レーニン全集第24巻)で、「彼ら(革命的祖国防衛主義の一般の信奉者)はブルジョアジーにだまされているのだから、彼らにたいしてはとくにくわしく、根気よく、忍耐強く、その誤りを説明し、資本と帝国主義戦争の切っても切れない結びつきを説明し、資本を倒さなければ...戦争を終わらせることは不可能であることを、証明しなければならない」と強調している。
 『プラウダ』は、ボルシェビキがソビエトの「わずかな少数派」から多数派へと飛躍する宣伝・扇動の中心となったのである。
 20世紀冒頭、レーニンは著書『なにをなすべきか』(レーニン全集第5巻。02年1月)で、「全人民的暴露の演壇になれるのは全国的な新聞だけである」「政治的暴露は政府に対する宣戦布告である」と述べ、プロレタリア革命運動を本格的に開始した。
 『前進』週2回発行こそは、日帝・安倍政権に対する新たな宣戦布告であり、革命勝利に向けた歴史的挑戦である。
 現在の帝国主義世界戦争の超切迫情勢に対決し、1千万の労働者階級人民と結びつき、労働運動と国際連帯の力で、必ずプロレタリア世界革命の勝利を切り開こう!

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