郵政株式上場と闘う 現場からの決意⑤ 「マイナンバー」は拒否だ 埼玉 労働者の疲労は極限

週刊『前進』06頁(2708号04面04)(2015/11/30)


郵政株式上場と闘う 現場からの決意⑤
 「マイナンバー」は拒否だ
 埼玉 労働者の疲労は極限

株上場は非正規職化進める攻撃

 全国の郵政現場で働く労働者の皆さんに訴えます。
 まず第一に、世界大恐慌が世界の労働者人民を奈落の底に突き落としています。米仏ロさらには、英帝による中東人民大虐殺を絶対に許すことはできません。11・13パリのISによる虐殺事件という反革命の最大の責任は帝国主義にあります。また東アジアでは、米韓の「作戦計画5015」と一体化し、日帝・安倍が朝鮮侵略戦争に突き進もうとしています。
 資本主義・帝国主義は世界戦争への道をひた走っています。しかし、労働者階級は黙っていません。全世界で怒りに燃えて立ち上がっています。労働者階級が生きるには世界革命を実現する以外ありません。
 われわれの国際連帯の真の意味は、全世界の労働者と団結しこの世の中を変えていくことです。マルクスが「万国の労働者団結せよ!」と発したように、労働者階級の国際的団結とゼネストこそが勝利の道です。
 第二に、許すことのできない郵政民営化から8年、現場労働者は怒りに燃えています。仕事はきつくなり、超勤、超勤の連続で体は悲鳴を上げています。仲間たちは「今に見ていろ」と心の底から血叫びを上げています。30〜40年前は、一般局の内務職場は近所の年配の女性がほとんどでした。しかし今は20代や30代の青年労働者が増え、すでに6割から7割が非正規職です。非正規職は直ちに撤廃すべきです。
 その上に、第2の郵政民営化攻撃である株式上場は現場労働者の競争意識をあおり、非正規職化を一層進める攻撃です。株式上場によって株主に対しては配当金を支払いながら、われわれ労働者には1円も出しません。

仲間から「ストライキだ」の声

 第三に、マイナンバー制度で私たちの生活や友人関係、思想・信条などがすべて権力の監視下に置かれます。こんな制度はいらないし、「マイナンバー通知カード」の受け取りを拒否すべきだと思います。
 さらに、通知カードの配達で郵政労働者の疲労は極限状態です。「どうにかしろ」「疲れがとれなくてダウン寸前だ」と怒りがあふれています。労働者は超勤と休日出勤で仕事に駆り出され、36協定をオーバーする勢いです。「こんな勤務やってられない!」「年末前にこんな勤務やっていたら体が壊れる。もうストライキだ! ゼネストだ!」の声まで上がるようになりました。
 第四に、国鉄闘争を軸に闘い、動労総連合を全国につくりあげることが急務です。同じ闘いが全産別に求められています。職場の仲間とともに汗を流し、討論し合い、不満と怒りをぶつけ合い、仲間と職場から闘いをつくり上げ、自分の職場で闘う労働組合をつくり上げることが、今こそ絶対に必要です。
 職場の仲間を信じ、『前進』を媒介にして職場に党をつくり、闘う労働組合をつくる。そういう党と労働組合の一体的建設が求められています。「組織、組織、組織!」とは、文字どおり『前進』購読者を拡大し、職場で時代認識と路線で討論し合う中で実現していくことだと思います。階級的労働運動路線をわがものにし、力強く前進させましょう。
 最後に、資本主義・帝国主義の中でわれわれは幼少期から分断攻撃にさらされ、知らない間に競争意識を植えつけられています。この見えない鎖を引きちぎり、団結を取り戻すことが労働者の自己解放をかちとる道だと思います。
 『前進』読者会や朝ビラ、動労千葉物販をとおして闘いを訴え、仲間を信じて臆することなく接し、討論を重ねて関係をつくり上げることが大切だと考えています。
 全国の郵政労働者の皆さん、われわれと一緒に闘いましょう。日帝・安倍を倒し、日本郵政を御用組合であるJP労組中央とともに打倒しましょう。労働者自己解放をかちとりましょう。
(埼玉・大熊豊彦)
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