国際労働運動vol.3 2015.12 「一帯一路」対TPP
週刊『前進』06頁(2707号03面04)(2015/11/23)
国際労働運動vol.3
2015.12
「一帯一路」対TPP
本誌は第1巻で「破滅寸前の日本経済」を出した。世界大恐慌が深まり危機に陥る最末期帝国主義を中国のバブル経済がかろうじて支えてきた。だが8月に「中国ショック」が走った。日本の株価も暴落し、全世界が大恐慌・戦争・革命の激動にたたき込まれた。
本第3巻は、中国が世界戦争に向かって突き進んでいることを明らかにしている。米中争闘戦が軍事的対決へと激化している。それは米帝の没落と中国スターリン主義の破産に規定された絶望的延命策である。中国スターリン主義が中国の労働者階級の決起に追い詰められ、労働者の国際連帯の力で打倒される存在なのである。
第1章は、現在進行中の中国バブルの崩壊を詳しく検討し、これが世界大恐慌の本格的な爆発であることを見る。
第2章は、中国スターリン主義の体制延命のための「一帯一路」政策とAIIB(アジアインフラ投資銀行)が米主導のTPP(環太平洋経済連係協定)と激突することの意味を明らかにしている。この章が今回、最も力を入れて展開しているところである。
第3章は、「改革・開放」路線のもとで生み出された「過剰資本・過剰生産力」が中国スターリン主義の危機の根底にあることを明らかにする。
第4章に10月に起きた主要なストライキの一覧表を載せた。ここに中国スターリン主義を打倒する労働者の力がある。国際連帯で戦争を止めようと訴えている。
前回から「社会保障解体を許すな」のシリーズが始まった。今回は「『オープンスペース街』への弾圧」 。多くの教訓がある。