11・15韓国 民主労総の闘争現場訪問 労働法改悪阻止へ団結固め
11・15韓国
民主労総の闘争現場訪問
労働法改悪阻止へ団結固め
民衆総決起闘争の興奮も冷めやらぬ翌15日、動労千葉訪韓団は民主労総の闘争現場を激励訪問した。合同・一般労組全国協議会の仲間を中心に約80人は、ギター工場の労働者を組織する金属労組コルト楽器支会の断食籠城(ろうじょう)闘争と大型スーパーマーケットの非正規職を組織する民主労総サービス連盟ホームプラス労組の籠城闘争の現場を訪れ、交流を深めた。
偽装廃業弾劾して断食闘争
訪韓団はソウル市ヨイドのセヌリ党本部前のコルト楽器支会断食闘争の現場を訪問した。
コルト楽器の労働者は2007年に50余人が解雇されて以来、9年に及ぶ解雇撤回を闘い抜いている。
政権与党セヌリ党のキムムソン代表は、コルト楽器社が工場の海外移転のために労働者を解雇し国内工場を偽装廃業したにもかかわらず、「強硬労組のために会社はつぶれた。だから労組をつぶすための労働法改正が必要だ」と暴言をはいた。被解雇者のパンジョンウン支会長はキムムソン発言を糾弾し、「コルト楽器支会をもち出し労働法改悪をすることなど許せない」と、セヌリ党本部前にテントを張り、10月5日からハンストに突入して42日目だ。
パンジョンウン支会長は力を振り絞って訪韓団に訴えた。「私たちの指導部が昨日の闘争で逮捕されました。労働法改悪はもっと多くの労働者を解雇し、殺す法です。家族、子どもたちも苦しむ。その痛みを知っているからこそ労働法改悪を阻止しようと断食闘争を行っています。日本で国会前に10万人以上集まったことに感銘を受けました。韓国、日本の労働者はひとつになって平和のために闘いましょう!」
全国協の小泉義秀事務局長がともに闘う決意を示し、東京西部ユニオン鈴木コンクリート工業闘争本『非正規が闘って、勝った!』を贈呈した。
非正規が解雇阻止へ籠城戦
続いて訪韓団はソウル地下鉄チョンガク駅近くのホームプラス労組籠城闘争の現場を訪問した。
ホームプラスは直接雇用2万6千人のうち大半が40代、50代の女性の非正規職。時給は約5600㌆(約590円)ほどの低賃金で強労働の職場だ。9月にホ社は投機資本のMBKパートナーズに買収され、ホームプラス労組はMBK本社前で直接交渉を求めて籠城闘争を闘っている。オフィス街の一角でプラカードを並べ、闘争は25日目に突入していた。
まず小泉事務局長が「日本も韓国も労働法改悪の攻撃は同じ。ともに闘います」とあいさつ。
ホームプラス労組の組合員は「昨日の闘争に千人を超えるホームプラス労働者が参加しました。MBKはホ社を高く売り飛ばすために整理解雇を狙っている。MBK日本支社に抗議してくれると助かります。最後まで闘います」と呼びかけた。
全学連の斎藤郁真委員長は、韓国の労働者とともに新自由主義打倒へ闘うと決意を述べた。