緊急アピール 「賭博」キャンペーンによる団結破壊許さず 外注化絶対反対で闘おう!
緊急アピール
「賭博」キャンペーンによる団結破壊許さず
外注化絶対反対で闘おう!
郡山総合車両センターでまかれた、「賭博」キャンペーンをはね返す動労福島のビラを全文掲載して紹介します。(編集局)
団結破壊と外注化推進を狙う会社
10月29日から始まった「野球賭博」をめぐっての会社による全職員の事情聴取と、読売新聞はじめマスコミ各社の報道以来、郡山総合車両センターは重苦しい空気に包まれるとともに、「何が問題だっていうんだ⁉」という怒りが渦まいています。ヤクザの資金源にでもなっていたならまだしも、本来ならニュースのネタにもならない「職場内の賭けごと」がこれほどマスコミに取り上げられていることに、「会社が意図的にマスコミに流したんじゃねえのか?」という声が上がっています。
10月28日から車体科2組の外注化に向けた教育が始まりましたが、「外注化なんて無理だ」というのが圧倒的な職場の声であり全体が「2組外注化反対」でまとまっている雰囲気がありました。
そこに、今回の事件を受けての会社による個別面談が開始され、「あなたは関与していたか?」「中心人物はだれか?」「他にやっている人はいないか?」などとまるで警察の取り調べのような質問が管理者からくり返され、労働者のなかに疑心暗鬼をうみ、職場全体を萎縮(いしゅく)させようとしています。会社は職場の団結破壊の絶好のチャンスとして、一気に外注化を推し進めようという意思は明らかです。
「外注化反対」で声を上げ闘うことこそ必要
私たち郡山総合車両センターで働くすべての労働者が、「外注化絶対反対」「職場と労働者の安全を守れ」と堂々と声を上げ続け、闘うことがいまこそ必要です。
この間の十年を超える本格的な外注化によって、信じられないような車両故障や事故があいつぎ、重大な労災事故も起こっています。労働者の誇りも奪われようとしています。外注化による要員の削減、教育・訓練の軽視、なによりも職場の団結破壊と分断がもたらした安全破壊のなか、私たち現場の労働者は仕事への誇りと責任でギリギリのところで職場を回しているのです。その団結まで会社は敵視し、破壊しようとしているのです。
国鉄分割・民営化とともに本格化した新自由主義は、労働組合つぶしと団結破壊を最大の特徴としていますが、大恐慌情勢の進展のなか、いまや会社はコスト削減と労働者間の分断と安全破壊しかしません。これ以上職場がバラバラにされたら次に何が起きるか、現場の労働者はみんな実感として分かっています。鉄道労働者の誇りにかけて、尼崎事故を繰り返してはなりません。分断を越えて、絶対反対で団結するときです。
動労福島に入って共にたたかおう。
「第二の分割・民営化」攻撃として見すえ闘おう
マスコミの「国鉄労働者はたるんでいる」という大々的なキャンペーンも使って、30年前の国鉄分割・民営化は強行されました。今回の「野球賭博」キャンペーンも、「第二の分割・民営化」といえるJRの大攻撃の一環と見ることができます。JRは、安全よりも金儲(もう)けだとして、青年はじめ労働者を低賃金で「使い捨て」にし、車両センターはもとより駅員や車掌、運転士までも外部委託する全面外注化を狙っています。
福島第一原発事故の収束作業や除染作業をめぐって、多重下請けによる賃金のピンハネが社会問題化していますが、下請けへの業務の丸なげでボロ儲けしているJRもやっていることは何ら変わりません。JR本体労働者の指示を受けながら下請けや孫請けの労働者が業務を行なう偽装請負が常態化している現場は「法律違反のデパート」と言われています。自らの違法行為は棚に上げて、現場の労働者を犯罪者扱いしようとする今回のキャンペーンは絶対に許せません。「綱紀粛正」の名のもとに不当な処分乱発することなど絶対にあってはなりません。現場の団結ではね返そう。
動労福島に結集し、団結して闘おう!
30年前、大々的なバッシングが吹き荒れる中、動労(現東労組)は率先して裏切り、他労組も分割・民営化に対して絶対反対を貫くことはできませんでした。動労千葉は分割・民営化にストライキで闘い団結を堅持したまま分割・民営化を乗り越えました。そして、今は青年労働者、下請け労働者の組織拡大を勝ち取り、非正規職撤廃を闘い抜いています。おなじく動労水戸も、JRによる被曝の強制に対して、被曝労働拒否・非正規職撤廃闘争をストライキで闘い、青年労働者の連続的な加入をかちとっています。
動労福島の結成をうけ、会社は動労総連合と郡工労働者が団結すること、外注化阻止・被曝労働絶対反対のストライキが闘われることに心底恐怖しています。会社の悪辣(あくらつ)なキャンペーンに屈することなく闘えば必ず勝利できます。絶対反対で団結しよう。動労福島に結集し、ともに外注化阻止を闘おう!