【速報版2面-2】 朝鮮有事=米日帝の戦争阻止へ 闘う労働組合の力で安倍倒せ

週刊『前進』08頁(2705号08面02)(2015/11/09)


【速報版2面-2】
 朝鮮有事=米日帝の戦争阻止へ
 闘う労働組合の力で安倍倒せ

(写真 「戦争させない」のボードを掲げ銀座をデモする民主労総ソウル本部の代表団)

(写真 「解雇撤回・JR復帰まで闘うぞ!」決意表明に立つ動労千葉争議団と国労闘争団)

(写真 今年新たに神奈川、新潟、福島で組合を結成し意気上がる動労総連合が報告と決意)

 5700人の参加でかちとられた11・1全国労働者総決起集会は、米日帝の朝鮮侵略戦争と新自由主義に対する広範な怒りの声を結集し、階級的労働運動の新たな出発点となる国際的な労働者集会として大成功した。集会の呼びかけ3労組からの発言を紹介します。

相手に脅威与えるストでこの社会を変えよう
 全日建運輸連帯労組関西地区生コン支部書記次長 武谷新吾さん

 今、社会状況は、大きく右に旋回していると思います。しかし、動労千葉、港合同、関西生コンを始め、現場でのストライキでこの情勢を変えていこうと、この間、闘っています。
 団結権とは何やねん、団体交渉権とは何やねん、団体行動権とは何やねんということを思い出していただければいいと思います。組合をつくれば警察が介入して弾圧してくる。団体交渉を申し入れると「面会強要」などと言い、ストライキをすると「威力業務妨害」などと言って弾圧を仕掛けてきます。しかし、「威力業務妨害」が何やねん。「面会強要」が何やねん。パクるんならパクらんかいということで、私たちは闘っています。皆さんもその思いで闘っていると思います。
 団体行動権については皆さんは職場であらゆる作戦を行使してストライキをしていると思いますが、相手に嫌がられるような、相手に脅威を与えるようなストライキが必要だと思います。「威力業務妨害」や「面会強要」でパクられても、仲間が後ろにはたくさんいます。アクションを起こせばリアクションがあるのは当然のことです。相手に打撃を与えるために職場でストライキを貫徹して、組合員の要求を実現し、さらにその積み重ねによりこの社会を大きく変えるストライキが必要だと思います。
 これからも弾圧など恐れずにストライキで闘いましょう。

大阪市長橋下の団結権破壊の攻撃と闘いぬく
 全国金属機械労働組合港合同委員長 中村吉政さん

 「闘う労働組合のネットワークをつくろう」と日比谷野音に集まって17年を数えるに至りました。この集会の原点は国鉄1047名解雇撤回闘争への反動判決でした。「こんなことがまかり通ったら組合つぶしも首切りもやりたい放題になる」という危機感と怒りが3組合を結びつけ、全国労働者総決起集会として闘われてきたのです。
 最高裁は本年6月、上告棄却決定を下し、高裁判決が確定しました。「分割・民営化に反対する労働組合に所属する者を差別して不利益に扱う目的、動機(不当労働行為意思)に基づいてJR不採用基準が作られた」と、採用基準が不当労働行為であったことを明確に認定したのです。
 中曽根元首相は「国労をつぶせば総評・社会党が崩壊する。それを明確に意識して国鉄分割・民営化をやった」と語りました。JR東海名誉会長の葛西敬之は、国鉄入社以来、組合つぶしを行ってきたと日経新聞の連載で書いています。葛西は安倍のブレーンとして集団的自衛権行使の閣議決定と戦争法の露払いとなる答申を出した安保法制懇談会のメンバーです。
 分割・民営化は戦後最大の首切り攻撃、労働運動解体攻撃でした。それがもたらしたのは人命や安全を軽視した社会であり、尼崎事故やJR北海道の事故です。
 1047名解雇撤回闘争が一括和解をのりこえて国鉄闘争全国運動として継続してきた意義は計り知れず、全国の労働組合がこの集会を力にして闘いを続けています。
 大阪では、橋下市長による不当労働行為、団結権破壊攻撃と真っ向から闘ってきました。橋下市長や維新の会の横暴を許したら、大阪市だけでなく、すべての労働者に悪影響をもたらします。
 港合同は、橋下市長のような労働組合法も守らない自治体の長を許すことはできません。団結権を破壊する者とは断固として闘う。引き続き官民連帯の地域共闘を軸に闘い抜く決意です。

解雇撤回、外注化粉砕、戦争阻止へ怒り結集を
 国鉄千葉動力車労働組合委員長 田中康宏さん

 戦争法に反対し、安倍政権を倒すために、そして闘う労働運動を取り戻すために全国各地、世界各地から集まったみなさん。はじめに、30年に及ぶ国鉄闘争への温かいご支援に心から感謝を申し上げます。
 6月30日、国鉄分割・民営化に伴う採用差別が国家的な不当労働行為であったことを最高裁に認めさせました。しかし、この闘いは解雇を撤回するまで終わりません。労働運動を再生するまで終わりません。そして外注化と労働者の非正規職化を止めるまで終わりません。
 15年におよぶ外注化・非正規職化反対闘争の中で、私たちは新自由主義を必ず粉砕できるという確信を持ちました。CTS(千葉鉄道サービス)というJRの下請け会社の労働者が動労千葉に結集し始めています。この闘いと団結が拡大していけば、根本的にこの社会のあり方を覆すことができると私は確信します。
 そしてもう一点、戦争を止めること、ここに力を集中して闘うことを訴えます。安倍の戦争法の狙いは、アメリカ帝国主義が画策している朝鮮半島での戦争に参戦することです。これは徹頭徹尾、資本家の利益のための戦争です。闘う労働組合をよみがえらせ、労働者の国際的な団結で戦争を止めるために、怒りの声を結集しましょう。
 貧困や非正規職化でどれだけ労働者が苦しめられてきたか。その上戦争なんて、冗談じゃない!
 今求められているのは、「国民連合政府」とか「選挙協力」などと言って労働者の闘いを国会の中に閉じ込めることですか? 違います。労働組合がストライキをやって社会に登場し、労働運動を復権することです。私たちの力はまだまだ小さいかもしれません。だけどここに集まった一人ひとりがその力を2倍、3倍、5倍にすれば、社会は動き始めます。
 動労千葉は来年に向けて、第2の分割・民営化を粉砕し、CTSでの春闘をやり抜くために全力で奮闘します。ありがとうございました。

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