未来切り開く冬期大カンパを 戦争を阻止し資本主義を打ち倒す労働者党建設へ

週刊『前進』08頁(2705号05面02)(2015/11/09)


未来切り開く冬期大カンパを
 戦争を阻止し資本主義を打ち倒す労働者党建設へ


 11月1日、日比谷野音で開催された全国労働者総決起集会は、5700人の結集で成功しました。 韓国・ソウルで日中韓と日韓の首脳による戦争会談、トルコでエルドアン政権延命のための再総選挙が行われたこの日、労働者階級の国際連帯とストライキで戦争を止めようと誓う歴史的な集会とデモがかちとられたのです。「数千㌔離れたところから、みなさんと肩を組み、団結するために来ました。万国の労働者は団結して闘おう!」と訴えたトルコのUID―DER(ウィダル、国際労働者連帯協会)の労働者のアピールに、そのことが示されています。
 『前進』読者のみなさん。全国の闘う労働者、学生のみなさん。ついにつかんだこの未来への大道を開くためのカンパ、安倍政権を打倒し戦争を阻止する革共同への絶大な冬期カンパを訴えます。

国会決戦への弾圧破る

 まず第一にお礼とともに訴えたいことは、この間にみなさんから寄せられた貴重なカンパを力に、革共同は2015年決戦を力の限り闘いぬき、巨大な勝利を切り開いてきたことです。
 安保国会決戦では、全国労組交流センターと全学連が国会正門前で何万もの人びととともに体を張って決起し、「自分たちには力がある。闘えば勝てる」と訴え、民主党や日本共産党などの既成勢力がもたらした「絶望」を希望へと変える壮大な化学変化を実現しました。今やゼネスト情勢と革命的戦闘的な帝国主義打倒の巨大な闘いをつくり出すことはまったく可能です。
 第二に、国家権力の全体重をかけた弾圧、戦争体制構築の攻撃を敢然と打ち破って勝利してきたことです。
 戦前がそうだったように、戦争はまず弾圧から始まります。弾圧が打ち破られた時、支配階級は戦争などできなくなります。
 私たちは、安倍が戦争突進の「切り札」として強行した弾圧をことごとく粉砕したことを、胸を張って報告します。反革命スパイ本の発行、群馬や静岡での不当逮捕、「オープンスペース街(まち)」への弾圧を完全に打ち破りました。そして9月安保国会決戦の爆発に対する反動として国家権力が仕掛けた全学連4同志への弾圧をも粉砕し、10月27日には京都大学で反戦バリケードストライキがかちとられました。
 さらに星野絵画展は今年、50カ所以上で開催され、9月徳島刑務所包囲闘争が大成功しました。2016年を星野文昭同志を取り戻す決定的な年とするためにも、絶大なカンパを訴えます。

国際連帯闘争の大発展

 第三に、戦争を阻止するための国際連帯闘争をさらに大発展させるためのカンパを訴えます。
 11・1日比谷集会には、11・14パククネ打倒民衆闘争に向かう韓国・民主労総ソウル地域本部、血と硝煙の中で闘うトルコの国際労働者連帯協会、ドイツ機関士労組ベルリン都市交通支部も参加しました。さらにアメリカのUTLA(ロサンゼルス統一教組)などから熱烈な連帯メッセージが寄せられました。
 これに応え、日本からは民主労総の民衆総決起と連帯する訪韓闘争も闘われます。またアメリカのILWU(国際港湾倉庫労組)と連帯した伊藤忠商事闘争や、韓国の民主労総と連帯した旭硝子闘争も闘われています。
 第四に、階級的労働運動を大発展させる、とりわけ動労総連合建設の闘いのさらなる前進を切り開くためのカンパを訴えます。
 15年決戦の勝利と前進の基礎は国鉄闘争にありました。神奈川、新潟、福島で動労総連合の新たな組合結成がかちとられました。自治体、教育現場、郵政職場での組合権力戦と合同労組の職場闘争も白熱化しています。動労千葉、動労水戸、動労連帯高崎がストライキを闘い、東京西部ユニオン鈴木コンクリート工業分会の解雇撤回闘争も大勝利しました。
 動労総連合を先頭とした職場からの決起を1千万人のゼネストへ拡大し、国際連帯の闘いをさらに発展させることで、切迫する朝鮮侵略戦争は阻止できます。
 国鉄闘争と一体で爆発した戦争法反対の闘いは、1%の支配階級への反乱の開始であり、この社会を革命的に変革するまでやむことのない根底的な決起です。日本の労働者人民はついに60年、70年をも超える、戦後史に決着をつける闘いを開始したのです。
 第五に、反原発闘争、辺野古基地建設阻止闘争、成田空港の軍事使用と闘う市東孝雄さんの農地を守るための闘い、これらに勝利するためのカンパを訴えます。
 福島原発事故から5年を迎えようとしている中で、事故はまったく収束せず、健康被害はますますあらわになっています。1986年にチェルノブイリ原発事故を起こしたソ連は、その5年後の1991年に崩壊しました。まさに今の日帝・安倍政権も崩壊寸前です。動労水戸の被曝労働拒否闘争やふくしま共同診療所の存在。日米安保の最大の実体である沖縄で非正規職撤廃を闘うIJBS(日本IBMビジネスサービス)労働組合。軍事空港建設と50年にわたり対決してきた三里塚闘争。こうした闘いこそ戦争を阻止し、すべての核と原発を廃絶する力です。

16年参院選決戦勝利へ

 第六に、新たな闘う労働者の政党をつくり、2016年参院選に勝利するためのカンパを心から訴えます。
 日本共産党の掲げる「国民連合政府」は、労働者階級のプロレタリア世界革命への決起を圧殺した1930年代の「人民戦線」の焼き直しです。これに対する最も根底的な批判は、新たな闘う労働者の政党をつくることです。その実現のため、宣伝・扇動の抜本的飛躍をかちとらなくてはなりません。1千万人に『前進』を届けるためのカンパを訴えます。
 今日、JRを先頭にした多くの企業が、恥ずかしげもなく最低賃金すれすれで労働者を募集しています。サービス残業や自爆営業も横行しています。その低賃金からさらにむしり取る増税攻撃のもと、税と社会保険料の国民負担率は43・3%(2月財務省発表)にもなります。これだけ搾取されては、労働者家族の生活が苦しいのは当たり前です。
 一方、支配階級はまったく責任を取らず、腐敗するばかりです。巨額の税金を投入され、15年9月期中間決算で3651億円もの経常利益をあげた東京電力。くい打ち工事データを改ざんしていたことが発覚した旭化成。国家財政に群がり、労働者から搾取して甘い汁を吸ってきた連中が、さらなる利益と延命のために戦争まで引き起こそうとしています。これらに立ち向かい勝利するための労働者党が必要です。
 再度、戦争阻止のための冬期一時金カンパを訴えます。
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