10・31千葉 国際連帯集会を開く ストライキと国際連帯で戦争阻止を 韓国、ドイツ、トルコの労働者迎えて

週刊『前進』08頁(2705号04面01)(2015/11/09)


10・31千葉 国際連帯集会を開く
 ストライキと国際連帯で戦争阻止を
 韓国、ドイツ、トルコの労働者迎えて

(写真 全国公務員労組ソウル本部のシンクァンヨン副本部長の発言時、23人の公務員同志が「闘争【トゥジェン】!」であいさつ【10月31日 千葉】)

(写真 動労千葉の田中委員長の発言に聞き入る300人の参加者。国際連帯の前進を固く誓いあった)


 11・1労働者集会に向け、10月31日に千葉で開催された労働者国際連帯集会は、韓国、ドイツ、トルコなどの闘う労働者を迎え、在日・滞日外国人労働者をはじめ300人が結集し、新たなインターナショナルをも展望する歴史的な集会となった。世界の労働者はまったく同じ敵、同じ攻撃と闘っている――参加者の誰もがそう確信した。国境を越えた労働者階級の国際連帯・国際的団結こそが、新自由主義攻撃を打ち破ることができる。全参加者は、大恐慌と戦争にゼネストをもって立ち向かい、労働者階級が主人公の世界をつくろうと誓い合った。

労働組合復権し

 9月国会闘争と世界の闘いをビデオ鑑賞した後、司会の青年労働者と学生が開会を宣言した。
 動労千葉の田中康宏委員長が主催者あいさつに立ち、「私たちは今、ひとつの攻撃にさらされている。いま新自由主義が自ら生み出した矛盾で崩壊を始めた。労働者の国際的な連帯が何より大事な課題だ。日本での闘いが前進することが最大の国際連帯だ」と提起し、戦争法をめぐって立ち上がった怒りの声、「それを土台で支える労働運動を復権できれば歴史は動き出す」と訴え、「全国に動労総連合をつくり、正規と非正規が固く団結して闘い、戦争を止めよう。国境を越えた労働者の力を結集し、世界を変えよう」と呼びかけた。
 連帯あいさつを、星野暁子さん(星野さんをとり戻そう!全国再審連絡会議)と佐藤幸子さん(福島診療所建設委員会よびかけ人)が行った。

ゼネストで闘う

 続いて、韓国・民主労総、ドイツ機関士労組(GDL)と、トルコから初参加の国際労働者連帯協会(UID―DER〔ウィダル〕)の各代表が発言した。(別掲)
 29人の大代表団で来日した民主労総から、全国公務員労組23人を代表してソウル本部のシンクァンヨン副本部長、全国鉄道労組のキムスンシク連帯事業局長が立ち、11・14民衆総決起とゼネストを闘う決意を示した。
 GDLベルリン都市鉄道支部のクルト・シュナイダー支部長は、「闘う者はすでに勝利している。一つひとつの経験がその後の闘いをより豊富で広範な大衆的なものに強化していくからだ」と述べ、「国際連帯万歳!団結してガンバロー!」と結んだ。
 ウィダルのアイハン・デブリンさんは、「われわれがなぜ何千キロも離れた所から来たのか」と、戦火の中にあるトルコの現状を報告し「労働者階級の闘いの国際的統一万歳! 闘う労働者階級組織の国際連帯万歳!」と力強く叫んだ。

朝鮮戦争阻止を

 集会の後半は、世界の労働歌のライブ演奏で始まった。
 闘う在日・滞日外国人からは、関西合同労組阪神支部の許用皓(ホヨンホ)支部長が「国際連帯、労働者の団結で戦争を止めることができる。朝鮮戦争は絶対にしてはならない」と呼びかけ、ビルマ民主活動家、在日ウガンダ人難民も戦争反対を訴えた。
 これらのアピールに応え、日本の闘う労働者が発言。まず動労水戸の石井真一委員長が「原発事故はなんら収束していない。事故から4年半、被曝と対決しストライキで闘いぬいている。原発労働者とつながって組合をつくろう」と呼びかけた。民営化・外注化・非正規職化を阻止し、戦争と対決する労働運動を闘う現場報告として、ユニオン習志野の菊池晴知委員長、群馬合同労組中央タクシー分会の川谷内政樹さん、全国金属機械労組港合同執行委員の木下浩平さんが発言した。
 最後に動労千葉国際連帯委員会の山本弘行さんが立ち、「本日の集会で団結破壊と労組解体で生き延びようとする帝国主義に対し、私たちの進むべき道が鮮明になった。これが一点目。二点目は、いま三つの労働組合から血沸き肉躍る現場の闘いが報告された。職場に階級的労働運動をよみがえらせ、国家主義と排外主義の扇動で戦争に突き進む帝国主義を私たちの力で打倒しよう。三点目は、10・31動労千葉ストに続きあらゆる職場からストライキに立ち上がり、民主労総、GDL、ウィダルとともにゼネストを戦取しよう」とまとめた。
 最後に全員が肩を組み、インターナショナルを斉唱した。

このエントリーをはてなブックマークに追加