動労千葉 運転区廃止に抗議スト 10・31 日韓労働者が怒りの行動
週刊『前進』08頁(2705号01面02)(2015/11/09)
動労千葉 運転区廃止に抗議スト
10・31 日韓労働者が怒りの行動
(写真 千葉運転区前には動労千葉組合員とOB、全国の支援、韓国・民主労総、ドイツ、トルコなどの労働者が結集し、千葉運転区廃止を強行するJRを弾劾した【10月31日】)
動労千葉は10月31日から11月1日、千葉運転区廃止に抗議し、同運転区支部を対象とした指名ストライキを貫徹した(速報版で既報)。これはJR東日本が11月1日、千葉運転区を廃止し、車掌区と統合して千葉運輸区を新設する組織再編を強行したことへの反撃だ。
10月31日午前11時、千葉運転区前に動労千葉の組合員と支援が結集し、抗議行動が始まった。この日の国際連帯集会と翌日の全国労働者集会のために訪日した韓国、ドイツ、トルコなどの労働者も行動に参加した。
歴代支部役員らがJR弾劾
田中康宏委員長が、「国鉄分割・民営化当時、動労千葉の最大拠点であった千葉運転区の廃止を許さない。この闘いを第2の分割・民営化攻撃との新たな闘いの出発点と位置づける」とストライキの意義を提起した。千葉運転区支部の高澤成夫支部長は、「乗務員まで外注化し、やがては転籍させるのがJRの最終目的だ。こんなことを許していいのか」と運転区の青年労働者に呼びかけた。
千葉運転区支部の歴代役員らも行動に駆けつけた。1985年の国鉄分割・民営化反対スト当時、支部長だった永田雅章OB会会長や副支部長だった白井敏行さん、桜澤明美さんら同ストへの報復処分による被解雇者と、元本部副委員長の布施宇一さんがマイクを握り、動労千葉の伝統的拠点である千葉運転区を廃止する攻撃に怒りをたたきつけた。歴史的な決戦を闘いぬき、動労千葉の団結の基礎を築いてきた重鎮(じゅうちん)たちの発言は圧巻だ。
同運転区支部青年部長として分割・民営化反対ストへの報復処分を受け、それを理由にJR不採用とされた中村仁執行委員も、怒りをあらたに解雇を撤回させる決意を示した。
韓国民主労総もともに決起
韓国・民主労総ソウル地域本部のソンホジュン事務処長が、「同じ鉄道労働者として職場廃止への怒りはよくわかる。鉄道の安全を破壊し、動労千葉の組織を破壊する攻撃を許さない」と述べ、「頑張れ!動労千葉」とエールを送った。JRは国際的に連帯した労働者の怒りに迎え撃たれた。川崎昌浩書記長が基調を提起し、「今回の運輸区化で支部組合員をばらばらに配転し、組織を破壊する攻撃は阻止した」と勝利を確認した。その上で、「資本は組織破壊をあきらめていない。今後2~3年の決戦を闘うためにこのストライキを設定した」と述べ、「来年3月のダイヤ改定をめぐる攻防と16春闘に向け、本日を期して新たな闘いに突入する」と宣言した。
動労水戸の石井真一委員長、動労千葉の各支部代表が、ともに闘う決意を表明した。
千葉運転区支部の組合員は、ストを貫徹して10・31国際連帯集会と11・1全国労働者集会に結集した。