武田君処分撤回控訴審 戦争翼賛大学を弾劾
週刊『前進』06頁(2704号05面02)(2015/11/02)
武田君処分撤回控訴審
戦争翼賛大学を弾劾
10月28日、前日の京都大学でのバリケードストライキ闘争の熱も冷めやらぬ中、武田雄飛丸君(法政大学文化連盟委員長)の「無期停学処分」撤回控訴審第1回口頭弁論が東京高裁第1民事部(石井忠雄裁判長)で行われました。
裁判に先立って、武田君を先頭に東京高裁前で情宣を行いました。全学連4同志への「監禁致傷」デッチあげ粉砕に続く京大ストの報告に多くの支持と注目が寄せられました。
午後2時開廷。提出書面の確認が行われた後、武田君が意見陳述を行いました。9月の戦争法成立と闘う国会前の数十万人の決起、10・21国際反戦デー闘争や京大ストをはじめ街頭、職場・キャンパスでの労働者・学生の闘いを熱烈にアピール。続いて「処分を『静謐(せいひつ)な授業環境を守るため』と肯定した一審判決に象徴される矮小(わいしょう)な大学観は、安倍の要請に沿う戦争翼賛大学のあり方だ」と喝破し、06年からの法大闘争の背景を一切無視した一審反動判決を徹底弾劾しました。最後に韓国・民主労総のゼネストに触れ、実力闘争の復権と11・1労働者集会への結集、東北大ストと法大自治会建設を訴えると法廷内から拍手が起こりました。
続いて弁護団が控訴理由書の補充として昭和女子大事件の判例を挙げ、大学自治、とりわけ学生自治を一切無視した一審判決への異議をあらためて主張しました。次回期日は来年1月20日(水)午後2時30分からとなりました。
裁判後の報告会ではまず、控訴審1回目での「結審策動」を打ち破った勝利が確認されました。その上で、法大側が答弁書の中で学生自治に言及していることに触れ、この間の戦争情勢に対する全国学生運動の前進を相手も無視できなくなってきたこと、ここを徹底的に追及して実力で敵を押し込んでいく裁判にしていくこと、そのために11・1集会と全国学生運動の爆発が決定的だという呼びかけが行われました。京大ストに続こう! 次回裁判までにもう一つも二つも情勢を塗り替え、武田君への処分を絶対に撤回させよう!
(首都圏学生・I)