朝鮮侵略戦争阻止! 安倍打倒!基地労働者先頭に全島ゼネストへ 革共同沖縄県委員会
朝鮮侵略戦争阻止! 安倍打倒!基地労働者先頭に全島ゼネストへ
革共同沖縄県委員会
11・1全国労働者集会は、新自由主義の崩壊と世界戦争の危機(東アジア・中東・ウクライナ)と対決する労働者階級の国際連帯闘争として大勝利した。とりわけ、朝鮮侵略戦争情勢下でゼネストを闘っている韓国・民主労総、さらに戦火の中から来日したトルコの労働者との国際連帯闘争が、プロレタリア世界革命の新時代への挑戦として闘いぬかれた。朝鮮侵略戦争の最前線基地となる沖縄の労働者階級は、かつての朝鮮戦争からベトナム戦争、イラク・中東侵略戦争と続く米日帝の侵略戦争と一貫して闘い、プロレタリア国際主義の先駆けをなしてきた。そこには常に基地労働者の姿があった。基地労働者の存在と闘いこそ、「基地の島」=「非正規職の島」の現実を根底から変革し、朝鮮侵略戦争を阻止する最基軸の闘いだ。
外注化・非正規職化と闘う基地労働者
安倍政権は安保関連法への1千万の怒りの決起に追いつめられ、労働組合の解体・壊滅に一切をかけて突破しようとしている。
労働者階級の闘いが新自由主義(=民営化・外注化、非正規職化)を破綻に追い込み、全世界でストライキが爆発している。日本においても政府や資本による労働者の分断と団結破壊、労組解体攻撃と対決し、全国で青年労働者の闘いが職場から開始されている。
その最先端の攻防が、基地労働者への総非正規職化攻撃との闘いだ。
AAFES(米陸軍・空軍エクスチェンジサービス)の再雇用労働者へのパート制度導入から始まり、IHA、そしてMLC全体に広がっている非正規職化をめぐる闘いは、基地労働者と全沖縄の労働者階級、そして140万沖縄県民の未来をかけた決戦だ。
政府・防衛省は、6月段階でAAFESの再雇用労働者の「意向調査」「移籍・転籍」に踏み込んできた。これは基地労働者への新たな分断攻撃だ。パート制度撤回の闘いを圧殺し、基地労働者の総非正規職化に道を開こうとするものである。
そして、総非正規職化攻撃はさらに激しく動き始めている。沖縄の空軍の職場や海軍宿泊施設部(NGIS)に所属するMLCをIHAに切り替えるということが始まっている。これは外注化であり、そこで働く労働者を非正規職化することが狙いだ。ひとつの職場・職種を丸ごと外注化するという、国鉄方式とまったく同じやり方が基地においても始まったのだ。
したがってもはやAAFESやIHAだけの問題ではなく、IHAとMLCの職場の外注化と非正規職化が同時に進行しているのである。これは新自由主義の典型的な手法だ。こんなデタラメなやり方は絶対に認めることはできない。絶対反対をつらぬいて闘い、この攻撃をうち砕こう。
職場を拠点にストで闘う全駐労を!
もはや、「闘わなければ生きていけない!」と、現場には怒りが渦巻いている。多くの基地労働者が「もう我慢の限界だ」と感じ、とりわけ青年労働者が「ストライキで闘うべきだ」という声をあげている。しかし基地労働者の生活や人生そのものが脅かされているのにもかかわらず、全駐労中央本部(体制内執行部)は、今年沖縄で開催された第70回定期全国大会の議案書の中で闘う方針を何も出さなかった。しかも来年の特別協定でのIHAの予算削減が焦点化しているが、これにもほとんど触れられていない。しかし、この問題はAAFESを含めたIHA全体の総非正規職化攻撃の核心部分をなしているのである。
これほど重大な問題が、現場の労働者には何も明らかにされない。防衛省と全駐労中央本部との間で何が話し合われているのか? 誰もが疑問を感じている。全駐労中央本部は〝何か隠している〟のだ。2011年の特別協定改定時に「基地労働者の430人削減」を全駐労中央本部が受け入れた裏切りと屈服を、また繰り返すことなど絶対に許されない。
10月24日に開かれた沖縄地区本部第85回定期大会で地本委員長は、「安保関連法による防衛費の増大を念頭に労務費を削減しようとしている。基地労働者に犠牲を強いることは許されない」とあいさつし、現場に渦巻く怒りに言及した。
2012年7月13日、全AAFESの労働者がストライキに突入した第一波24時間ストの時、AAFESのパート化された労働者は「自分たちはいいが、こんな制度(パート制度)を若い人たちに絶対に残したくない」と闘いに立ち上がった。青年・女性を先頭とする基地労働者の未来をかけた渾身(こんしん)の決起が現場から組織された。ここに闘いの方向性が示されている。「非正規職撤廃!」こそ新自由主義の根幹をうち砕く闘いだ。すべての現場からストライキで闘う体制を構築し、闘う全駐労の旗をよみがえらせよう。
「基地・非正規職の島」の根底的変革へ
沖縄の青年労働者ではすでに2人に1人が非正規職だ。沖縄で「人気」のある公務員=自治体職場でも4割以上が非正規職化されている。「基地の島」は「非正規職の島」として維持されている。したがって基地労働者への非正規職化攻撃は、基地労働者の団結形態である全駐労を解体するとともに、沖縄の全労働者を非正規職にすることで永久に米軍基地に縛りつける攻撃だ。
沖縄の米軍基地こそ、日米安保同盟の最大の実態であり、朝鮮侵略戦争=「作戦計画5015」が発動されれば、最前線の出撃基地となる。
沖縄防衛局は10月14日、2017年に横田基地に配備予定のCV22オスプレイが沖縄で訓練を行うことを県や関係市町村に通告した。翁長県知事が辺野古への埋め立て申請の承認取り消しを表明した翌日に、だ。8月12日に事故を起こした米軍ヘリ(自衛隊員が同乗していた!)も、CV22も特殊作戦用の機体だ。また、今年に入って3度も、米州軍のF16が嘉手納基地に暫定配備されている。何が「基地負担の軽減」だ。
沖縄の米軍基地を拠点に「作戦計画5015」の実戦訓練が連日行われている。そしてこの作戦の出撃基地として辺野古への新基地建設が強行されようとしている。
安倍政権は来年1月の宜野湾市長選、6月県議選、さらに参議院選をにらみながら、10月29日、本体埋め立てに向けた陸上での作業に着手した。しかし安倍がどうあがこうが、沖縄の労働者階級との非和解的な激突となって闘いが燃え広がることは必至だ。
一方、自衛隊も10月23日から本土の部隊約2万5千人を南西諸島に展開させる訓練を開始している。今回初めて北海道の戦車が加えられた。この演習時に牧港補給地区でも訓練を行うと報道されている。侵略戦争の最前線基地としての矛盾が押し寄せ、沖縄はかつてないほど、きな臭い状況にたたき込まれている。だからこそ闘いの路線と方針が決定的に問われるのである。
1995年10月21日の10万人決起から20年、「基地のない平和で豊かな沖縄」を目指して闘ってきた沖縄の労働者階級の闘いが、ついに勝利する時代認識と路線をわれわれはつかみ取った。新自由主義の核心である「民営化・外注化、非正規職化」に対し、階級的労働運動と国際連帯闘争で闘い勝利するという路線の現実性と勝利性が日々開示されている。
安保国会決戦での1000万の労働者階級人民の怒りの決起は、動労総連合を全国に建設する闘いと結びつくことで新たな労働者階級の勝利をたぐり寄せることができる。それは沖縄労働者階級の闘いの勝利の時代の到来と同義だ。
米日帝の朝鮮侵略戦争を阻止し、辺野古への新基地建設を絶対阻止しよう! 基地労働者への総非正規職化攻撃を許すな! 基地労働者と、何よりも青年労働者を先頭にIJBS(日本IBM・ビジネスサービス)労組の解雇撤回闘争に勝利し、沖縄全島ゼネストで「基地の島」「非正規職の島」の根底的変革=プロレタリア革命の勝利へ突き進もう!
青年労働者と学生は革共同沖縄県委員会に結集して、ともに沖縄の未来を切り開こう!
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▼AAFES Army & Air Force Exchage Service 米国陸軍と空軍が共同運営する福利厚生組織。
▼IHA Indirect Hire Agreement 諸機関労務契約。諸機関とは地位協定第15条規定の海軍販売所、PX(post exchange=売店)、社交クラブ、劇場など。
▼MLC Master Labor Contract 基本労務契約。
▼NGIS Navy Gateway Inns & Suites 海軍宿泊施設部。