「街」弾圧報告集会 労組・利用者・地域が団結 反戦と生きる拠点を守った
週刊『前進』06頁(2703号06面02)(2015/10/26)
「街」弾圧報告集会
労組・利用者・地域が団結
反戦と生きる拠点を守った
(写真 「街」メンバーが登壇し次々と発言した【10月15日 杉並区】)
10月15日、杉並区立産業商工会館で行われた「オープンスペース街(まち)」弾圧報告集会〜障害者作業所の団結の力を取り戻そう!」(「街」救援会主催)に参加した。
会場が満杯になる中、冒頭、この6月から3カ月にも及ぶ弾圧との攻防の記録が上映され、勝利の感動はいきなり全体のものになった。一番の感動はやはり奪還された時の2人の職員の笑顔だ。完全黙秘・非転向で闘いぬき、仲間と再会した時の感激と充足感。あの笑顔が何もかも物語っていた。弾圧は、「街」が地域の団結の拠点、反戦の拠点、作業所の拠点であることを開示し、多くの人にその存在を知らしめてしまった。
上映後、「街」のメンバーが勢ぞろいで登壇し発言。職員、利用者、地域住民という異なる立場でも、新自由主義、戦争、弾圧に怒り「街」を守りたい熱望において完全に一つであった。
職員は弾圧に勝利した理由は、①労働組合の団結した力、②利用者が弾圧に屈しないで通所したこと、③「街」を応援し「街」に足を運んでくれた地域の存在にあると報告した。利用者も「障害者を愚弄(ぐろう)し生きる寄る辺を奪う弾圧は許せない。がんばって通所した」と語り、「闘う仲間とともにありたい」「『街』が生きる原点になった」という病者からの手紙を読み上げた。弾圧当時を思い出し感極まって泣き崩れながらアピールした住民もいた。
東京東部、三多摩、世田谷、東京南部での作業所まわりの報告が続いた。「『政治色を出して弾圧されたら障害者支援にならない』と言われ、答えられなかった悔しさをバネにもっと作業所を心と体で感じていきたい」という労働者の発言に、「街」弾圧粉砕の地平を感じた。
会場からは、弾圧を知り駆けつけた都内作業所の方が「作業所がなくてもみんなが普通に生活できる社会の構造にしたい」「今日も会場前に公安警察がいた。彼らの弾圧の狙いを詳しく教えてほしい」と発言。沖縄大学学生自治会の赤嶺知晃委員長は、全学連への弾圧も「街」弾圧も一体だと暴露した。『序局』で「街」弾圧をレポートした十亀弘史さんも発言。
鈴コン分会支援共闘会議呼びかけ人代表の花輪不二男さんは、自身も障害者施設で労働組合をつくって逮捕された時のことを語り、「一切は労働組合つぶしだ。鈴コンのように団結して闘おう」と呼びかけた。青年労働者と東京北部ユニオンの吉崎健委員長は「弾圧を粉砕した力で戦争も止められる」と力を込めた。
最後に杉並の作業所の女性労働者が集会をまとめ、①都内作業所を全部まわろう、②10・28日比谷の生活保護アクションで作業所ネットワークづくりや安倍打倒を訴えよう、③11・1集会に全力で集まろうと訴えた。労働者階級の未来と命のために体を張って闘う「ひたむきさ」と、星野文昭さんのように信念を貫く無実の訴えが人びとをひきつけると熱く語った。
労働組合、作業所、地域、職場で一緒に生きるために闘おう。ゼネストと国際連帯で安倍を倒す11・1集会に行こう!
(東京東部・風 実)