4学生奪還の大勝利から京大スト-11・1大結集へ 朝鮮侵略戦争を絶対にとめよう 革共同中央学生組織委員会
4学生奪還の大勝利から京大スト-11・1大結集へ
朝鮮侵略戦争を絶対にとめよう
革共同中央学生組織委員会
警視庁公安部によるデッチあげ弾圧で逮捕・勾留されていた全学連の4同志全員を、10月19日と20日、不起訴で奪還した! そしてこの10月、動労千葉をはじめ数々の労働組合がストライキを闘った。この10月攻防の中に「どうやって戦争を止めるか」への回答がある。10・21国際反戦デーは、この勝利の道を示す最初の闘争として大成功した。歴史的大激動の中で行われる11・1全国労働者総決起集会は、まさに革命への序曲だ。ストのできる労働組合・学生自治会を全国に無数につくりだし、嵐のようなストの中から労働者・学生の真のリーダーと「新しい労働者の党」を生み出そう。
安保国会決戦を発展させ弾圧粉砕した巨大な意義
弾圧粉砕闘争の第一の意義は、戦争へと向かう安倍政権の正体を暴き出したことにある。
「戦争反対」の声をたたきつぶし、挙国一致の国家総動員体制をつくらないかぎり戦争はできない。今回の弾圧は、①9・19戦争法強行採決、②動労千葉に対する6・30判決とUAゼンセンを先兵とした連合の分裂=労働組合の産業報国会化、③「オープンスペース街」弾圧に見られる拠点つぶし――これらと一体の攻撃であり、革命党と学生運動の拠点破壊を狙ったものだ。戦前においても日帝は、日本共産党と労働運動・学生運動をたたきつぶすことと一体で戦争に突き進んだ。
しかし、今回の弾圧には安倍政権の弱さがあらわれている。そもそもの発端は、国家権力中枢によって全学連に送りこまれたスパイが摘発されたことにある。裁かれるべきはまずもってこのスパイ工作という国家犯罪だ。これを隠すための不当逮捕は逆に国家権力の不正義を全社会的に明らかにするものとなった。
このスパイ化工作の中にこそ、現在の社会の醜悪な姿が凝縮している。一人の人間を堕落・腐敗させて国家権力に動員する、裏切り者をつくりだし団結を破壊する、これこそ戦争動員の現実そのものではないか。だが日帝・安倍はスパイを使うことでしか自らの支配を維持できないのだ。だからこそスパイという究極の団結破壊、現代社会の腐敗の凝縮との闘いは、革命に必要な団結と精神を生み出す価値創造的な闘いとして発展させることができるのだ。
第二の意義は、安保国会決戦の継続・発展として攻勢的に闘い抜いたことにある。
国会決戦の中で、全学連が訴えたストライキ方針は万余の人びとに歓呼の声で迎えられた。ストがあらゆる職場・キャンパスに広がることを恐れたからこそ、国家権力は国会決戦の最先頭で闘った全学連を壊滅させることで、すべての「戦争絶対反対」の声を圧殺しようと狙った。これに対し、安保国会決戦の地平を守り抜き、発展させることが求められた。
弾圧にかちぬき、反戦ストを打ち抜くこと――安倍の戦争法に対する回答はこれ以外にない。全学連は自らの体を張った闘いでその決意を全社会に示した。その最先頭で京都大学全学自治会同学会の仲間は10月27日のストライキを決断した。
党と全学連の全力の決起が巨万の怒りに点火した
第三の意義は、革共同と全学連の生まれ変わるような変革を通して、安倍政権に対する広範な怒りに火をつけたことだ。
逮捕された4人はいずれも全国学生運動の指導的同志であり、欠くことのできない存在だ。全学連は06年以来の法大闘争を闘い抜く中で、いかなる弾圧や困難、苦闘もすべて団結の糧とする作風をつくりあげてきた。この原点に立ち返って、全員が「4人に成り代わって闘う」と決断した。多くの学生が授業を放棄して毎日のビラまきに駆けつけた。学生が退路を断って闘う姿を国家権力に突きつけることが、弾圧を無力化する道だと信じて闘い抜いた。
そして党全体が学生戦線の決起に応えた。朝早くから東京地裁前に多くの同志が駆けつけ、あらゆる職場で弾圧を暴き、それを11月集会結集を呼びかける武器とした。
この党と全学連の決起を土台に、闘いは文字通り全社会を巻き込んだ反撃となった。私たちの想像をも超える決起が始まった。福島大学出身で福島から京都に避難している女性は、弾圧に怒ってその場でビラまきに合流した。弾圧粉砕署名に家族全員の署名をし、さらに10枚の署名用紙を持ち帰る労働者も現れた。
ある郵政労働者は、正規・非正規の極限的な分断で労働者同士のきずなが破壊された自分の職場への怒りと重ねて、スパイによる団結破壊に烈火のごとく怒った。福島の住民は、金と暴力で地元住民を分断する国家権力のやり方を想起した。そして4学生奪還の知らせが伝わると、国会前や法大門前で見知らぬ労働者からも祝福の声やカンパが続々と寄せられた。
第四に、朝鮮侵略戦争の急切迫が今回の弾圧の背景にあることをつかみ、民主労総のゼネストと固く連帯して日本においてもゼネストをかちとる決意で闘い抜いた。
韓国では民主労総傘下の公務員労組に対し、組合事務所撤去という労組解体攻撃がかけられた。朝鮮侵略戦争が切迫する中、日韓双方で同じ質をもった弾圧がかけられているのだ。まさに弾圧との闘いは国際階級闘争の最先端の攻防である。
「国民連合政府」構想のもと自衛戦争も日米安保も容認する共産党や、「警察ありがとう」を叫ぶシールズに戦争を止める力はない。弾圧に拍手を送り、全学連の解体をもくろんだ勢力との党派闘争も、完全に決着をつける段階が来ている。
国鉄闘争とともに学生のストライキが歴史動かす
「現代の人民戦線」として共産党が打ち出した「国民連合政府」構想、シールズ防衛隊による全学連への襲撃、そして今回の弾圧――われわれは日本においても1930年代型階級闘争が開始されたことをつかみとった。30年代、帝国主義とスターリン主義によって全世界の労働者階級の闘いは血の海に沈められ、世界は戦争へと突入していった。しかしそこには同時に、ロシア革命を引き継ぐ世界革命の現実性があった。
今日のあらゆる情勢は世界が「革命の前夜」であることを物語っている。私たちは今回の弾圧粉砕闘争の勝利をも通して、30年代の敗北をのりこえる革命党の建設をあらためて固く誓う。
11・1労働者集会から2016年の闘いにのぞむにあたって、1917年ロシア革命を直前にした講演会でのレーニンの発言を引用したい。
「鉄道職員の全国的ゼネラル・ストライキは、鉄道の交通を停止させ、政府の権力をひどくまひさせた。大学の門は開かれ、平時は青年を教授の講壇学問で欺き、彼らをブルジョアジーとツァーリズムのおとなしい下僕にすることにしか役立たない講堂は、いまや、公然と自由に政治問題を討議する数千数万の労働者、手工業者、家内使用人の集合所となった」(「1905年の革命についての講演」)
レーニンが教訓化したように、鉄道労働者と学生の決起は社会全体を揺るがす位置をもっている。動労総連合と全学連こそが歴史の最前線に登場する時だ。
昨年、学生が公安警察摘発の闘いをやりぬき、海外にまでその知らせが伝わった京都大学は、日帝の戦争・原発政策の柱を担っている。国内外を揺るがす波及力をもつ京大ストと一体で、国会決戦の余韻さめやらぬ首都圏でこそ、11月労働者集会への大結集をかちとろう。法政大学で自治会を建設しよう。すべての学生は革共同とマル学同に結集しよう!