【速報版2面-2】民衆総決起闘争本部発足宣言(抜粋) この地のすべての民衆よひっくり返そう世の中を

週刊『前進』08頁(2702号08面02)(2015/10/19)


【速報版2面-2】
民衆総決起闘争本部発足宣言(抜粋)
 この地のすべての民衆よひっくり返そう世の中を

(写真 ハンサンギュン民主労総委員長 )


 きょう私たちは、日々激しくなるパククネ政権の暴政に対して、この地の民主、民生、平和をかちとるための民衆の総決起を訴えるために、この場に立った。
 昨年294人の生命を奪い取ったセウォル号の悲劇が、今年MERS(マーズ、中東呼吸器症候群)事態で再現され、36人の生命がまた再び失われた。セウォル号惨事当時、たったの1人も救助できなかったこの政権は、無責任な対応と病院公開拒否でまた別のセウォル号惨事をつくり出してしまった。結局変わったものは何もなく、民衆の安全と生存には爪のアカほどの関心もないこの政権の本質がまた再び現れた。
 この政権の「問答無用の対米追従」と「対北朝鮮敵対政策」は、この地の正義と平和を失墜させた。この政府は、光復70年と「韓日修交50周年」を対等な位置に置いて、戦犯でありかつての支配者であった日本の再武装と集団的自衛権行使に事実上賛成し、韓日軍事協定締結で、韓日軍事同盟を試みている。またこの政府は、南北対決政策固守と吸収統一の露骨化で、この地に戦争の緊張を高めており、サード配置を推進しながら、この地を米国の対中軍事対決の前哨基地にする危険千万な行動を見せている。
 昨今の経済危機は、金融化、規制緩和、公共部門の民営化(私有化)、労働柔軟化(雇用不安定化)など、新自由主義経済政策を通じて民衆の富を奪って少数に集中させた代価であった。しかしパククネ政権はそれでも足りず、今や賃金ピーク制で全労働者の賃金を削減して、一般解雇導入ですべての労働者を非正規職にし、非正規職使用期限を2年から4年に延長して、奴隷契約を延長させようとしている。
 これは経済危機の苦痛を労働者民衆に転嫁し、そうでなくとも使用者側の不法、違法が乱舞する労働市場を無法天下にし、労働者を奴隷にするという以外の何ものでもない。
 この国の農民の生存権は最後の崖っぷちに立った。再開発、都市浄化という名のもとに強行されている貧民に対する弾圧も、やむことなく続いている。民衆の激しい反対にもかかわらず、老朽原子力発電所の再稼働と新規原子力発電所建設が続けられている。
 民衆の現実がこのように残酷であるにもかかわらず、真実は隠され、民意は歪曲(わいきょく)され、民主主義は消え失せてしまった。政権の失政に対抗しなければならない巨大野党は、闘おうとせず、自らの身の回りのことだけにきゅうきゅうとしている。司法府は、権力の言いなりになって偏向的判決を行い、マスコミは最小限の恥さえなく、政権の低劣なラッパ吹きになって久しい。
 この暗澹(あんたん)たる現実、積もり積もって爆発寸前に達した民衆の怒りは、今や民衆自ら決起して、奪われた権利を取り戻す巨大な闘争を要求している。
 私たちは、11月14日、10万人を目標とする民衆総決起を通じて、パククネ政権と財閥が追求する反民衆政策に対する民衆の怒りを示すだろう。
 この地のすべての民衆よ
 集まろう ソウルへ!
 行こう 青瓦台へ!
 ひっくり返そう 世の中を!

 2015年9月22日
 民衆総決起闘争本部

------------------------------------------------------------
サード THAADミサイル。米が韓国に配備しようとしている高高度弾道弾迎撃ミサイル。
青瓦台(チョンワデ) 大統領官邸。ソウルの北岳山の麓、景福宮の後方に建つ青瓦の建物。

このエントリーをはてなブックマークに追加