星野同志の降格処分弾劾 9・6デモへの報復に反撃を
週刊『前進』08頁(2702号06面02)(2015/10/19)
星野同志の降格処分弾劾
9・6デモへの報復に反撃を
面会と手紙発信月に2回も削減
星野文昭同志の獄中での処遇区分が2類から3類に降格されたことが、10月5日からの星野暁子さんの面会で判明した。9・6徳島刑務所包囲デモに追い詰められた徳島刑務所、法務省の許しがたい報復弾圧だ。満身の怒りを込めて弾劾する。全人民の怒りを組織して打ち破ろう。降格の理由は、①工場でほかの受刑者から話しかけられた時に看守の許可を得ないで返事をした、②配食の時に新聞を片づけていたら「新聞を読んだ」とみなされた、の2点である。
隣にいる人が話しかけてきたら返事をするのは人間生活では当たり前だ。新聞を片づけたり読んだりしていても、配食には何の支障もない。こんなささいなことが半年間に2回あっただけで降格処分にするというのだ。こんな報復弾圧は絶対に許さない。そもそも「配食の時は何もしないで待っていろ」というのは、まったく非人間的な規則である。
優遇区分が3類に降格されたことで、面会が1カ月に5回から3回に、手紙の発信が7回から5回に減らされる。暁子さんは、予定していた4回目、5回目の面会ができないまま東京に帰らざるを得なかった。
デモ関連の記事と通信も抹消!
また、星野同志に差し入れした新聞やパンフレット、手紙の中の9・6徳島刑務所デモに関する部分がすべて抹消されていることが分かった。新聞やパンフレットは、その記事の部分を切り取った上、裏面のコピーを星野同志に渡している。9・6デモに決起した人たちがその感動を星野同志に伝えようと全国から送った手紙やハガキの、9・6闘争に触れたと刑務所が判断した部分は、すべて墨で塗られた。切り取りや墨塗りで星野同志と獄外を分断し、獄壁を超えた団結を破壊するなど絶対に許せない。
9・6徳島刑務所デモは全学連を先頭に闘った9月安保国会闘争と一体のものとして闘われ、その実力闘争の発展の道を切り開いた。獄中で41年にわたり星野同志が不屈に闘いぬいていることが、労働者階級に限りない勇気を与え、広範な決起を生み出している。星野同志の存在と闘いは国会闘争とともに闘われた国鉄闘争と一つになり、今や階級の魂となっている。
徳島刑務所に抗議集中しよう
9月安保国会闘争は完全に情勢を変えた。100万人規模で立ち上がった労働者人民は、戦争法案の採決強行にもかかわらず、「次は何か」と闘いを求めている。この労働者人民が全学連、動労総連合、そして星野同志と合流した時、すさまじい階級的激動情勢が切り開かれる。これに恐怖した日帝国家権力中枢が、全学連の4人を不当逮捕すると同時に、星野同志に対する降格処分を強行したのである。焦りに駆られた、一片の正義もない報復弾圧をえじきとして、大反撃に立ち上がろう。労働者人民は一瞬にして攻撃の本質を理解し、4人の仲間の奪還、安倍政権打倒・星野同志奪還に決起する。労働組合、学生自治会、市民運動、救援運動、宗教者など、あらゆる人びとに訴えて、徳島刑務所に怒りの声をたたきつけよう。全国から星野同志に団結と連帯の手紙を送ろう。
11・1労働者集会の1万人結集を実現し、その力で11・29星野全国集会に結集しよう。怒りの都心デモに決起しよう。2016年に向かって総決起し、星野同志奪還の展望を押し開こう。
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抗議先 〒779―3133/徳島市入田町大久200―1/徳島刑務所長 竹中晃平