戦争・民営化=解雇・非正規化と闘い11・1集会に総結集しよう 革共同自治体労働者委員会

週刊『前進』06頁(2701号03面01)(2015/10/12)


戦争・民営化=解雇・非正規化と闘い11・1集会に総結集しよう
 革共同自治体労働者委員会


 橋下徹大阪市長は9月30日、「能力不足で2年連続最低の人事評価」を口実に、職員基本条例を初適用し2人を分限免職、1人を降任(降格)処分にした。大阪市職の仲間は10・2関西集会でこの解雇攻撃を徹底弾劾し、橋下との闘いは労働者の団結で勝利できると力強く宣言した(別掲)。全学連への治安弾圧を粉砕し、全情勢を揺るがす動労総連合のスト決起に続こう。戦争と民営化=公務員全員解雇・総非正規職化と激突し、労組拠点建設へ11・1集会の大結集をかちとろう。

治安弾圧・労組破壊粉砕、ストライキで戦争阻止へ

 1%の資本家階級との階級決戦が本格的に始まり、絶対反対で闘う階級的労働運動が大躍進する絶好機が到来した。
 戦争法案に反対する国会闘争が歴史的爆発をかちとり、現場労働者の活性化と労働組合の戦闘的再生が始まっている。国会闘争を先頭で闘い、全国大学ストへ進撃する全学連への不当弾圧を許さぬ激闘が連日、大衆的支持を拡大して繰り広げられている。全面外注化阻止・非正規職撤廃をかけた動労千葉・動労水戸―動労総連合の正規・非正規一体となったスト決起が、日本共産党スターリン主義や協会派、連合・全労連の体制内労組幹部の反動的制動を突き破って全労働者の魂を揺り動かし、空前の闘いへの機運を生み出している。
 墓穴を掘ったのは日帝国家権力・安倍政権の側だ。パククネ政権打倒のゼネストを闘う韓国・民主労総と固く団結し、経済破滅と朝鮮侵略戦争に突き進む安倍を労働者階級のゼネストで打ち倒す時が来ている。

外注化・総非正規職化の阻止へ職場あげた闘いを

 安倍は、丸ごと民営化・外注化・総非正規職化を通した労組破壊に一切をかけている。むき出しの階級戦争だ。体制内勢力が言う「当局との信頼関係に基づく民主主義」など通用しない。攻防の焦点は職場にあり、労働者が職場から団結して闘えば絶対に勝てる。真っ向から闘いを巻き起こすなら、階級的労働運動が全労働者を獲得する歴史的時代が来ている。
 東京のA区職では、保育園の用務員への人事評価のための業務チェック表導入の攻撃に大衆的反撃がたたきつけられ、そうした職場闘争への決起が安倍の戦争法案への怒りと結合した。8・30国会闘争では、組合動員枠の3倍の労働者が決起する職場も生まれ、保育園職場からの動員はA区職労の過半数を占めた。
 B区職では、国保・年金窓口の外注化攻撃に対する区職労本部の屈服を許さず、庁舎の労働者全体にビラをまいて絶対反対を訴え、当該と連携し、全力で反撃を組織して粘り強く闘いぬいた。
 C区職では、外注化・総非正規職化を念頭に職場の現業労働者の個人専用の机をなくすという当局の悪意に満ちた攻撃に対し、怒りを爆発させて反撃し粉砕した。
 杉並の児童館では、豪雨時の避難誘導が問題となり、「避難してきた子どもを置いてパートは6時15分に上がれというのか」という声が上がった。非正規職という働き方では子どもの安全を守れない。それが額に汗して働く非正規職労働者の怒りと誇りだ。この怒りと誇りを貫くなら子どもたちを戦場に送ろうとする安倍に負けるはずがない。「子どもの6人に1人が欠食」という貧困の実態は、労働者の現実だ。子どもを育てる仕事をしながら産休の権利すらない児童館の非正規職労働者こそ、怒りの先頭で「非正規職という働き方をなくせ!」の闘いに立とう。

「働こう運動」を拒否し絶対反対の闘いに立とう

 闘う労働組合が必要だ。そのことが闘いを通して職場の全労働者の共通認識となりつつある。
 攻防の焦点は現業労働者の闘いだ。体制内幹部が進める業績評価への協力と「現業活性化」と称する「働こう運動」を拒否し、民営化絶対反対で闘おう。
 東京清掃労組は、糞尿(ふんにょう)の運搬や関東大震災などでの遺体の運搬、家庭ごみの収集・処理などを担ってきた労働者が、ストライキを武器に公務員化をかちとってきた誇り高い労働組合だ。1926年の東京市従労組結成を経て、49年に都庁職清掃支部として結成され、労組破壊と民営化のための都から区への移管攻撃に対する阻止闘争が47年から99年まで闘われた。しかし00年4月、本部は「住民に身近な行政は出来る限り住民に身近なところで行う」と称して現場の怒りを封じ、ストで闘うことなく区移管攻撃に屈し、06年に都庁職から独立した。都労連最大の現業労組として最大時1万4千人を数えたが、人員削減と外注化によって、00年の8千人から14年末には4400人に減った。
 国鉄解雇撤回闘争を支援する100万支援陣形の中軸にあった東京清掃労組本部は、国鉄闘争破壊を狙った10年4・9政治和解を機に「現業活性化」=「働こう運動」への恥ずべき大転換を行った。大会議案は「区民との協働による新たな行政サービスの施策が展開できるならば、......新たな行財政改革を示すことができる」と露骨に語っている。外注化・非正規職化と闘うどころか、〝住民を指導する行政職のような仕事を積極的にやれば外注化されるが雇用は守れる〟などとして、自ら「奴隷頭」となって生き延びようとする許しがたい団結破壊の路線だ。
 今や職場の安全が崩壊し怒りがあふれている。動労千葉は最高裁に不当労働行為を認めさせ解雇撤回と外注化阻止・非正規職撤廃を闘いぬいている。その姿は体制内幹部の裏切りを暴き現場の誇りをよみがえらせている。11・1集会に大結集し、ストで闘う階級的労働組合をつくりだそう。

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