全学連の4同志奪還を 公安警察によるスパイ化攻撃を満腔の怒りで打ち砕こう! デッチあげ弾圧粉砕、10・21―11・1へ 革共同中央学生組織委員会

週刊『前進』06頁(2700号01面01)(2015/10/05)


全学連の4同志奪還を
 公安警察によるスパイ化攻撃を満腔の怒りで打ち砕こう!
 デッチあげ弾圧粉砕、10・21―11・1へ
 革共同中央学生組織委員会
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全学連の4同志奪還を
 公安警察によるスパイ化攻撃を満腔の怒りで打ち砕こう!
 デッチあげ弾圧粉砕、10・21―11・1へ
 革共同中央学生組織委員会

 9月28日と30日に強行された、全国学生運動の指導的同志4人へのデッチあげ逮捕を断じて許さない! 日帝・国家権力=警視庁公安部は、元福島大生・樋口正太郎への「(今年5月の)監禁致傷」なるとんでもない「容疑」をデッチあげ、4同志を不当逮捕した。ブルジョア・マスコミはこの「逮捕劇」を権力の意のままに騒ぎ立てて反動的キャンペーンを開始している。警察権力は樋口のでたらめな「証言」を偽造し、重罪を狙っている。その本質は、①9月安保国会決戦が労働者人民の実力闘争として爆発し、全学連がその先頭で情勢を切り開いてきた地平の圧殺であり、②全国学生運動が京都大と東北大を突破口に今秋反戦ストライキに立ち上がることへの支配階級の恐怖であり、③動労千葉を先頭とした階級的労働運動潮流が国際的団結を深め、11・1労働者集会に上りつめている革命的な階級情勢を破壊することにある。しかし歴史的生命力の尽きた資本主義に未来はない。スパイ化攻撃も弾圧も労働者・学生の団結で必ず粉砕できる。4同志は完全黙秘・非転向を貫いて闘っている。ただちに全国から大反撃をたたきつけ4同志を奪還しよう!

安保国会決戦の爆発に恐怖した安倍の大反動

 第一に、今回の弾圧は9月安保国会決戦の爆発への安倍とブルジョア支配階級の反動だ。
 安保法制=戦争法粉砕へ、5〜9月、怒れる労働者人民は根底的反乱を開始した。特に9月13日に全学連と全国労組交流センターが呼びかけた国会正門前集会から19日未明の参院での法案強行成立まで、国会は連日連夜数万人の人民に包囲され、「逮捕覚悟」で警察・機動隊の鉄柵をのりこえ闘う民衆が大量に登場した。それは「生きさせろ!」の実力闘争の圧倒的な復権だった。その先頭に全学連が立った。16日夜には、戦闘性と解放性に満ちた車道占拠の独自集会をうちぬいた。
 国会闘争のうねりは、全国の職場・キャンパスに還流されて戦争実力阻止の労働組合・学生自治会のストライキ決起へと発展している。動労水戸の9・28ストライキ、動労千葉の10・1ストライキは「外注化阻止・非正規職撤廃、戦争反対」を掲げて、JR・権力を震撼(しんかん)させている。大学反戦ストライキが労働者の偉大な決起に続こうとしている。
 それを未然にたたきつぶすために、安倍政権は全学連に見せしめ的な弾圧を集中している。4カ月も前のありもしない「事件」をデッチあげ、この時期に逮捕に踏み込んできた核心はそこにある。しかし、日本階級闘争にストライキ・ゼネストを打ち立てるという烈々たる意志と団結は、必ず弾圧を粉砕する。

樋口の反階級的大罪と許しがたい腐敗と逃走

 第二に、「公安警察のスパイ化攻撃」への怒りを今こそ爆発させよう。
 一つに、樋口の反階級的大罪をあらためてはっきりさせたい。樋口は公安警察の極悪スパイであり、闘う労働者・学生の怒りで当然にも打倒された。「スパイ・Hの罪は万死に値する。安倍戦争政治および新自由主義大学と闘う全国キャンパスでの闘いの情報を国家権力=警察権力に売り渡すという階級犯罪の具体的実態を突きつけられ、Hはすべてを白状し打倒された」(本紙5月18日付第2681号、革共同政治局アピール)
 樋口が自らの欲望のために同志をだまし、仲間をカネで売り飛ばしたことは厳然たる事実だ。絶対に許されない行為だ。「仲間を売る」ことがいかに犯罪的か、それは「一人の仲間も見捨てない!」を掲げた法大闘争(法大文化連盟)が大量逮捕―起訴―処分攻撃もはね返して9年半の闘いを継続し、それが巨大な求心力を持っていることからも明らかだ。スパイ行為とは、一個の人間として最低の行為だ。究極の団結破壊であり、最悪の戦争加担だ。しかも樋口は、スパイ行為が断罪されたことを逆恨みして居直り、逃走し、新たに4同志を国家権力に売り渡す二重三重の階級犯罪に手を染めた。この大罪をあいまいにせずに樋口を打倒し尽くす。
 同時に、人格を破壊し、国家権力の手先として使い捨てにするやり方こそ、青年・学生を兵士や戦争協力者に仕立て上げて戦争に突き進む日帝・安倍政権の本性である。これへの最大の反撃が反戦ストライキの爆発と団結の復権だ。
 二つに、しかしスパイ化攻撃によっても全学連運動を解体できないことに、国家権力は危機感をあらわにしている。
 「スパイという行為自身が帝国主義・新自由主義の末期的な破産性を示している。歴史的生命力の尽きたブルジョアジーが一個の人間をスパイに仕立て上げて腐敗・堕落させ(人格を崩壊させ)、そのことで労働者・学生全体への支配を強化することなど、どだい成功しない」「ブルジョアジーと警察権力の矮小(わいしょう)な『人間観』は労働者・学生の団結には勝てない。......プロレタリアートの自己解放性に依拠する革命党を破壊することは絶対に不可能だ」(同)
 全国学生運動は、今年2月の福島大弾圧を粉砕し、5月にスパイを摘発した。9月国会決戦では、警察権力の手先であるシールズ防衛隊の暴力的襲撃と不当逮捕攻撃もはね返した。いかなる弾圧も無力化する中で追い詰められた国家権力は、どれだけ破産的であろうが今回のデッチあげ弾圧に踏み切ったのだ。
 三つに、「国家権力=警察権力と闘えるか否か」が今や階級闘争の分岐点となっている。
 国家権力は、革命党内部にあらゆる手段でスパイを送り込み内側から団結を解体することを常套(じょうとう)手段にしてきた。だが、それは革命党をより強く打ち鍛え、闘いを前進させる糧となる。それがロシア革命の教訓だ。そして内閣情報調査室と公安調査庁の手先であったスパイ・荒川を摘発・打倒し、警察権力に全面投降するスパイ本を発行した岸や水谷、岩本ら裏切り分子をすべてなぎ倒し前進してきた、革命的共産主義運動50年の勝利の地平だ。
 国会前行動に参加した勢力の一部にも、弾圧に小躍りし、公安情報をもとに「過激派」キャンペーンをくりひろげ、警察権力との親和性をさらけ出す恥ずべき連中がいる。このような「反戦運動」は戦争を止めるどころか、戦争攻撃のお先棒を担ぐものでしかない。だが今問われているのは「戦争か革命か」の歴史選択である。全国学生運動は闘う労働者とともに必ずやプロレタリア革命へ前進する。

10・21国際反戦デーの爆発と大学反戦ストへ

 第三に、全国から反撃に立ち上がり、今回の弾圧を粉々に粉砕しよう。
 一つに、デッチあげ弾圧は必ずうち破れる。今年夏の東京北部「オープンスペース・街(まち)」への弾圧では、労働組合と地域に団結を拡大して不起訴奪還をかちとった。弾圧は怒りを拡大し、新たな仲間の決起を生み出す。闘えば必ず勝てる。団結して弾圧を粉砕することこそ戦争を止める最大の力だ。
 二つに、全国学生は10・21国際反戦デー闘争を爆発させよう。安保法成立への巨万学生の怒りをこの秋に安倍にたたきつけることが決定的だ。10・21闘争は、日米帝の朝鮮侵略戦争が切迫する情勢下で韓国・民主労総との連帯を始め国際連帯を発展させる。「大恐慌と戦争を革命へ!」の現実性はここにある。10・21闘争は、京大―東北大を先頭とした全国大学反戦ストの決定的突破口だ。
 三つに、時代は「戦争か革命か」の1930年代型の激突に突入している。世界大恐慌が現実の戦争へと転化する中で、世界的に労働者人民の反乱が巻き起こり、ストとデモが激発している。他方で、日本共産党スターリン主義は「国民連合政府構想」で安保国会決戦の高揚をねじ曲げ、労働者階級のゼネストをたたきつぶそうとしている。
 この大激突のど真ん中で、革命党破壊を狙う今回の弾圧を粉砕し、労働者・学生の力に依拠した革命的労働者党を建設してプロレタリア革命へ突き進もう。獄内外の団結を固め、弾圧を粉砕して、11・1労働者集会への大結集をかちとろう!

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