星野面会・手紙国賠 弁護活動を妨害 高裁奥田判決を許さない

週刊『前進』06頁(2699号06面02)(2015/09/28)


星野面会・手紙国賠
 弁護活動を妨害
 高裁奥田判決を許さない


 9月16日、東京高裁第9民事部(奥田正昭裁判長)は、星野面会・手紙国賠訴訟において一審判決を取り消す許しがたい反動判決を下した。原告と弁護団は、ただちに上告し徹底的に闘うことを宣言した。
 昨年7月の一審判決は、徳島刑務所による友人面会拒否を違法と認めない不当なものであった。しかし、2013年の最高裁判決をもとに、①再審請求人である星野文昭さんと弁護人は看守の立ち会いなしの接見を行う秘密交通権を有している、②星野さんと弁護人は回数の制限なしに接見する権利を持っているという2点を認めた。この上に、岩井信弁護士の接見をカウントして9月分が終了したという理由で、2010年9月17日に暁子さんの面会を不許可にしたことの違法性を認め、被告・国に5万円の賠償支払いを命じた。さらに、暁子さんが文昭さんに送った手紙9通の墨塗りのうち2通を違法とし、1万円の賠償支払いを命じた。
 無実の星野同志が再審で無実を晴らすために、弁護人と立ち会いなしの接見を必要な回数行うことは当然の権利である。
 にもかかわらず奥田は、最高裁判決が認めたのは秘密交通権だけであって、回数制限のない接見は認めていないと強弁し、5万円の賠償支払いを取り消したのである。ビデオ国賠控訴審判決に続く今回の奥田判決を、満身の怒りで弾劾する。
 奥田は、多くの行政訴訟で住民敗訴を乱発することで出世してきた、極悪の裁判長である。最高裁・寺田体制は、国鉄決戦を基軸とする階級的労働運動とまさに一体で大飛躍をかちとってきた星野闘争を破壊するために、二つの国賠訴訟にその奥田を投入してきたのだ。上告審闘争を徹底的に闘い、奥田判決を絶対に打ち破ろう。
 ゼネストと国際連帯で戦争政治を打ち破り、9〜11月決戦の爆発をかちとろう。11・1労働者集会と一体で11・29星野全国集会の歴史的成功を実現し、星野文昭さん奪還の展望を開こう。
このエントリーをはてなブックマークに追加