原子力空母ロナルドレーガン入港許すな 10・2横須賀 配備反対全国集会へ

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週刊『前進』06頁(2699号05面04)(2015/09/28)


原子力空母ロナルドレーガン入港許すな
 10・2横須賀 配備反対全国集会へ


 10月2日、米海軍原子力空母「ロナルド・レーガン」の米海軍横須賀基地(神奈川県横須賀市)入港が予定されています。この配備は、朝鮮侵略戦争情勢の緊迫の中での重大事態です。
 4月改定の新ガイドラインの核心的軍事目標は朝鮮戦争です。米韓による全面戦争作戦計画「5015」が作られ、この夏、自衛隊と米軍の大規模上陸訓練が米カリフォルニア州で実施されました。「離島防衛」が叫ばれていますが、朝鮮半島上陸を想定した部隊編成と装備の強化、日米共同訓練です。
 ロナルド・レーガンは太平洋艦隊第5空母打撃群に所属する世界最強の原子力空母(ウェスティングハウスA4W原子炉2基=東芝=を搭載)であり、まさに朝鮮戦争作戦計画の中核を担う実戦配備です。空母は、全電子的能力の集中、巡航ミサイル「トマホーク」による先制攻撃、艦載機による空爆作戦、揚陸指揮などまさに打撃群の指揮中枢をなすものです。

3・11で被曝した乗員が集団訴訟

 2011年3・11福島原発事故時に発動された米軍の「トモダチ作戦」はロナルド・レーガンを中心とする第9空母打撃群(当時)によって担われました。この過程でロナルド・レーガンは放射能を帯びた降雪に襲われ、空母の放射能探知機が大きく鳴り響くなか、防護服の着用もなく5時間も雪の洗い流し作業が続けられました。これにより乗員4843人中、がん疾患46人(2人死亡)、甲状腺疾患35人、呼吸器系疾患931人、消化器系疾患722人が放射線障害に襲われました(3月7日、TBS「報道特集」)。米軍の兵士は新自由主義下の「貧者の徴兵」と言われるように、労働者階級の青年たちです。この若い兵士と家族239人が東電、東芝、GE、日立を相手に集団訴訟を起こしました。原告の一人、ジェニファー・ミックさんは「同じ悲劇を繰り返さないために」立ち上がったと述べています。
 そして米艦よりさらに原発に近い海域で活動していた海上自衛隊の護衛艦も、高い放射線量で被曝しました。米兵の呼びかけは自衛隊員へ向けたものです。
 米軍は「トモダチ作戦は恐らく、放射性環境下では最も有名な作戦になる」「この経験は戦略的な価値がある」と強調したと報道されています。やつらはこれを「実戦訓練」と考えている!

国際連帯の力で朝鮮戦争阻止を

 戦争阻止の闘いは、労働者が国際的に連帯しゼネストに立ち上がること、兵士に呼びかけて反乱を組織することです。8月の米韓合同軍事演習に対し民主労総を先頭とする韓国の労組・社会団体は「即時中止」を求め抗議声明を発しました。
 安倍「戦争法」に反対する闘いは、自衛官の中にも階級的息吹を吹き込んでいます。横須賀での街宣では、ビラと『前進』号外を受け取る兵士も現れています。
 地域に労働者の階級的拠点をつくり、兵士を獲得しよう! 10・2ロナルド・レーガン配備反対全国集会へ結集しよう。11・1労働者集会を1万人で大成功させよう!
(神奈川・三浦大輔)

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原子力空母ロナルド・レーガン配備反対全国集会
 10月2日(金)午後6時
 横須賀市ヴェルニー公園
 京浜急行汐入駅、JR横須賀線横須賀駅下車
 午後7時 デモ出発
 主催/平和フォーラム、平和運動センター関東ブロック、三浦地区労など5団体

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