紹介  序局第10号 安倍を倒し社会を変えよう 今夏の熱い闘いが生み出した豊富な問題意識

週刊『前進』06頁(2699号03面04)(2015/09/28)


紹介  序局第10号
 安倍を倒し社会を変えよう
 今夏の熱い闘いが生み出した豊富な問題意識


 今号には6、7月に発表された三つの歴史的な声明と宣言が掲載されています。戦争と改憲、国鉄闘争、国際連帯についての労働者の基本的な階級的な立場が鮮明に示されています。そしてそこに貫かれる思想、路線が全誌面に豊かに展開されています。各企画は今年の夏の熱く激しい闘いの中で書かれ、あるいは語られたものです。この夏は特に重要な数々の闘いによって、労働者階級の巨大な前進が刻み込まれています。またそれが、9月の情勢をつくっていると言えます。
 許すな改憲!大行動の鈴木弁護士は、安倍戦争政治との対決がまさに戦後史の決着をかけた闘いになっていることを鋭く説き明かしています。城臺(じょうだい)さんは昨年の長崎平和祈念式典での決起に続く今年8月の闘いを熱く語っています。3号にわたって続いた黒島論文は、安倍「70年談話」に対する痛烈な階級的批判です。
 島崎論文は大恐慌と争闘戦の現実を踏まえて、日本における民営化・外注化・非正規職化の現実、日帝資本の海外権益を守るための戦争と改憲の攻撃を暴き、革命を説いています。
 ふくしま共同診療所の杉井医師は、福島の被曝の現状、それに対する国や福島県の対応の一つひとつを弾劾し、「避難・保養・医療」の原則の死活的意義を明らかにしています。
 「脱原発」を掲げる運動の重要な位置にいる学者が、福島の被曝の現実についてICRP(国際放射線防護委員会)と同じことを言って放射線被害を隠そうとする――この許せない現状に怒りの声を上げているのが矢ケ崎論文です。
 国鉄解雇撤回闘争に対する6・30最高裁棄却決定。これをどうとらえ、どう闘いをつくっていくのか。これについて重要な討論を行った国鉄闘争全国運動呼びかけ人会議の一端を紹介しています。動労水戸の石井委員長は、被曝労働を拒否して闘う労働組合の奮闘を語っています。山本さんの国際連帯についての報告は、2002年以来のアメリカ、韓国の労働運動との結びつきを詳しく語っています。特に今年、民主労総がすでに3次にわたるゼネストを打っていることは超重大なことで、この民主労総と動労千葉が連帯していることは、日本でゼネスト情勢を切り開いていく上で大きな意義があります。階級的労働運動と国際連帯が革命勝利の道であることがあらためてはっきりしてきています。
 「オープンスペース街」への弾圧はとんでもない弾圧で、それを打ち破ったことは、公安警察との闘いの金字塔です。どんな弾圧だったのか、逮捕された2人を先頭にそれをどのように打ち破ったのか。十亀レポートが感動的に描き出しています。原則的に闘えば警視庁公安など恐るるに足らずだということが鮮明になりました。
 読みやすく、しかも読み応えある企画満載。ぜひご購読ください。
(破防法研究会『序局』編集委員会)
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