全国各地区で国鉄集会
全国各地区で国鉄集会
動労総連合・新潟
結成を記念し100人集う
戦争法強行を迎え撃ちデモ
9月19日未明の戦争法強行採決を迎え撃ち、動労総連合・新潟の結成記念集会が同日、新潟市で開かれた。集会に先立ちJR新潟支社前で星野文男委員長が新組合結成をアピール、「戦争法強行採決弾劾! ゼネストで安倍を倒そう!」と訴えてデモに出た。デモは圧倒的に注目され、その様子とインタビューが夕方の地元テレビで放映された。
集会には県内外から100に及ぶ賛同メッセージが寄せられ、100人が結集した。新潟県労組交流センターの青年が開会を宣言。星野委員長が「1957年国鉄新潟闘争が全国に伝播(でんぱ)したように動労総連合・新潟の結成が全国に伝播すると確信する」と切り出し、「6・30最高裁決定で不当労働行為は確定した。『国鉄改革に一点の曇りもあってはならない』としてきた葛西敬之ら支配階級に『満天の曇り』を強制した」「第2の分割・民営化に青年とともにストで闘う」と力強く語った。
東京北部ユニオンの組合員が連日の国会闘争を報告した。
辻川慎一動労水戸副委員長が記念講演をし、シールズの敵対を打ち破って全学連が国会闘争の先頭に立っていると報告。「全人民的な戦争反対闘争の中軸に動労千葉派が存在し、労働運動の力で戦争を止めるという勢力が拡大している」と熱く語った。また動労千葉や動労水戸の闘いは「現場の一人ひとりの重要性がわからないJR内他組合の無力性を証明した」と総括、動労総連合・新潟はJR労働者全体を獲得できると述べ、「困難を打ち破り決起した一人は周りの共感を必ず得る。一人の決起は一人で終わらない」と力説した。
結成に至る経過を杉野彰書記長が報告。結成を呼びかけられた時の戸惑いに触れつつ、「JR貨物の青年労働者の闘いの方向を示すため」に決断したと述べた。国労の共産党員の敵対を打ち破り大きく飛躍した姿に絶大な拍手が送られた。登壇した動労総連合・新潟の全組合員が組合結成にかけた思いを語った。
動労千葉争議団の中村仁さん、動労水戸の池田学執行委員と會澤憲一さん、動労福島の橋本光一委員長、動労神奈川の中村幸夫委員長、動労西日本の山田和広書記長、動労総連合・東京の結成を準備する仲間、国労秋田闘争団の小玉忠憲さんがあいさつした。地域からはJP資本のパワハラに正規・非正規の団結で勝利した報告がなされ、医療労働者と新潟地域一般労組の鰕名(えびな)一男委員長が決意を表明。動労総連合・新潟の青年は職場の同僚が組合に結集した経過を報告し、国鉄闘争全国運動・新潟の坂場信雄代表の音頭で団結ガンバローを行った。集会は階級的労働運動の実践開始を示して成功した。
(新潟・小田剛一)
ストの威力を再確認
連帯高崎を軸に熊谷集会
9月18日、埼玉県熊谷市で国鉄集会が開かれた。冒頭、動労連帯高崎の漆原芳郎副委員長が9・12ストとその反響を報告。労働者が「今日はやらないのか」と聞いてきたり、木村洋一組合員には「今まで私が言っても会社は何も聞いてくれなかった。あなたが立ち上がってくれてよかった」と声をかけてきたりと、ストは歓呼の声で迎えられている。木村組合員は「スト通告をした時、日ごろ威張っている当局が小声で『はい』としか言えなかった。スカッとした」と語った。
動労千葉の大竹哲治副委員長が、6・30最高裁決定に基づき組合員を採用しろとJRに申し入れたことを報告し、11・1労働者集会1万人結集の実現を訴えた。
婦人民主クラブ全国協埼玉支部が9月16〜17日の国会闘争を報告し、全学連の闘いへの感動とそれに敵対するシールズへの怒りを表明した。
労基署への告発を理由に解雇された介護労働者の解雇撤回闘争の報告は、新自由主義下での介護崩壊の現実を暴いた。高教組の組合員は、不当解雇された新採教員の裁判闘争支援集会が非正規教員の結集軸になっていることを報告した。さいたまユニオン書記長が「戦争法案強行採決への回答は動労連帯高崎とさいたまユニオンを拠点として建設することだ。11・1集会へ」と訴え、最後に安倍打倒のシュプレヒコールを上げた。
JR北に闘う労組を
北海道で30人が決意固く
9月13日、札幌で北海道国鉄集会が開かれ30人が集まった。開会あいさつに立った労働者は、職場で進められた外注化・非正規職化を弾劾し、「資本や御用組合と闘う中で国鉄闘争を闘うことの必要性を再認識した。労働組合をつくって闘い、新しい社会をつくろう」と呼びかけた。
動労水戸の木村郁夫書記長が講演し、被曝労働拒否の闘いが、いわき合同ユニオンを通じて原発労働者・除染労働者との団結をつくり出し、国鉄闘争と反原発闘争の新たな発展を切り開いていると報告した。そして「この闘いで社会を動かしているのは労働者階級であり、労働者には社会に責任をとる力があると自覚した」と強調した。また「JR北海道の安全崩壊は国鉄分割・民営化破綻の象徴」と弾劾し、「労働者の団結した闘いだけが未来を切り開き、戦争を阻止する。今こそ北海道に動労総連合の旗を立てよう」と訴えた。
自交総連さくら交通労組の河野晃興委員長が基調報告を行い、「動労千葉の闘いを先頭に、職場からの闘いを基礎に戦争に立ち向かおう」と提起。会社と非妥協的に闘う中で組織が拡大し、組合員も社会の主人公としての自覚を深めていると報告した。さらに、体制内労組をひっくり返すため、原発労働者を含む非正規労働者と団結しようと訴え、JRを始め北海道に闘う労組をつくることと星野文昭さん奪還の闘いの強化を力説した。
『ソリダリティ』合唱の後、星野文昭さんの弟の修三さんとそのお連れ合いのゆかりさんが発言。9月5〜6日の徳島現地闘争の大高揚を力に、ゆかりさんが文昭さんとの面会に加わることができたと報告した。
自治体労働者、女性労働者などからの発言を受け、NTT労働者が閉会のあいさつで「安倍がグラグラの今がチャンス。国際連帯で闘い、11・1労働者集会にぜひ行こう。国鉄闘争を軸に世界を変えよう」と訴えた。
(札幌 J・S)
動労水戸の話を聞き確信深める
塩竃で55人集い成功
9月16日、宮城県塩竃市で「被曝労働拒否を闘う動労水戸の話を聞く会」がみやぎ連帯ユニオンの主催で開かれ、地元の青年労働者・女性労働者55人が結集しました。
みやぎ連帯ユニオンの青柳歩副委員長が司会を務め、けやきタクシーに解雇を撤回させた闘いを報告。金子哲夫委員長の主催者あいさつに続き、賛同団体からA労組の委員長が「戦争法案を廃案に」と発言しました。
動労水戸の国分勝之副委員長が「動労水戸30年と被曝労働阻止の闘い」と題して話をし、分割・民営化以来の動労水戸の闘争史を語った上で、「被曝労働拒否の闘いの中で青年労働者が動労水戸に相次いで結集し、原発労働者・除染労働者との結合が始まっている」と語りました。
質疑応答では、女川原発再稼働阻止の決意や、高放射線が検出された物資は運ばないという労組の闘いの報告がありました。みやぎ連帯ユニオンの小原豊副委員長が集会をまとめ、団結を深めました。
(みやぎ連帯ユニオン 金子哲夫)
星野闘争と結び労組拠点建設へ
青年を先頭に徳島で
国会攻防が緊迫する9月18日、国鉄解雇撤回徳島決起集会が開かれた。集会に先立ち「4野党共闘」と競り合って街頭宣伝が行われた。
集会では韓国・サンヨン自動車闘争のビデオが上映され、ゼネストに向かう民主労総の闘いを共有した。徳島医療福祉労組の元木智之委員長が力強く基調を提起。動労福島結成集会の参加報告が続いた。徳島医療福祉労組ユーセイ分会は、この日の午前中に行われた労働委員会闘争を報告し、広島介護士逮捕事件やアミーユ事故に象徴される介護職場の現実を弾劾。原書記長は「6月30日の組合結成通告以来、路線を路線通りに貫いてきた。小さいけれど日々勝利している。職場に足をつけて闘いぬく」とはじけた笑顔で発言した。
参加者は「戦争を阻止できるのは国鉄闘争と一体となって絶対反対で闘う労働組合だ」「JR四国に動労総連合を」「星野闘争と職場に拠点を建設する闘いは一体だ」と強い確信を固めた。
一人の職場闘争全員で支えぬく
沼津集会で団結固め
9月19日、青年労働者集会が静岡県沼津市で開かれた。動労千葉の関道利執行委員が、動労千葉は外注化粉砕へ10・1ストに決起すると表明したのを受け、静岡の仲間は動労千葉のように闘おうと決意を固めた。
独裁社長に対する積年の怒りを解き放って「職場に革命を起こす」と、この5カ月間闘い抜いてきたAさんが発言。悪戦苦闘の連続だったが、同僚たちとの団結のみを信じて闘い抜き、20年以上奪われてきた有給休暇をかちとった。これへの報復として廃業=全員解雇攻撃がかけられたと報告した。これに対し、組合結成でさらに闘い抜く方針が集会での討論を通して打ち立てられ、Aさんとともに闘い抜く団結がつくられた。
郵政職場、福祉職場、NAZEN静岡県東部の会から闘いの報告があった。星野文昭さん奪還の徳島闘争が報告され、救援会結成が提起された。
戦争法成立を弾劾する決議を採択し、11・1労働者集会への総決起を誓い合った。
(ユニオンしずおか 駿河俊彦)