旭硝子労組の闘い継続 解雇撤回・非正規職撤廃へ
週刊『前進』06頁(2698号06面02)(2015/09/21)
旭硝子労組の闘い継続
解雇撤回・非正規職撤廃へ
(写真 社内下請け労組の解雇撤回闘争に連帯し旭硝子工場正門前で集会【9月5日 韓国・亀尾市】)
9月5日、韓国・亀尾(クミ)市の日本企業・旭硝子(ガラス)の工場前で、旭硝子社内下請け労組の解雇撤回闘争に連帯する集会が開かれた。旭硝子の社内下請け会社GTSで働く非正規職労働者が初めて労働組合を結成してから、この日でちょうど100日だ。
労組結成のわずか1カ月後、元請けの旭硝子資本はGTSとの業務契約を突如として打ち切り、そこで働いていた労働者170人全員を丸ごと解雇する攻撃に出た。このあからさまな労組つぶしの攻撃に対し、組合員は怒りを爆発させて工場門前でのテント籠城(ろうじょう)闘争に突入。7月には日本に代表団を送り、東京駅前にある旭硝子本社への抗議行動を展開した。動労千葉は支援要請に応えて全力でともに闘った。そして今、50人の組合員が金銭和解による懐柔や脅しをはねのけ、団結を守って不屈に闘いぬいている。
この日、旭硝子工場正門前には、民主労総のチェジョンジン首席副委員長を先頭に約500人が全国から集まった。とりわけ現代重工社内下請け支会や現代自動車非正規職支会、起亜自動車、キリュン電子など、各地で非正規職撤廃闘争を闘ってきた労組や、サンヨン自動車をはじめ解雇撤回闘争を闘いぬいてきた労組がこぞって結集した。
旭硝子社内下請け労組のチャホノ委員長は「民主労組は簡単には壊れない。亀尾市に初めて誕生した非正規職労働者による労働組合として誇りをもって闘い、組合を守りぬく」と断固とした決意を表明した。
ガラスメーカー世界トップの日本の旭硝子は、韓国・亀尾市から土地の50年間無償供与や税金免除などの特別待遇を得て操業してきた。そしてこの「資本天国」のもとで非正規労働者を法定最低賃金しか支払わずにこき使い、そこから法外な利益を上げてきたのだ。だが今、闘う労働組合の登場は、この全構造を根底から覆すものへと発展しつつある。
日韓労働者の連帯をさらに強め、旭硝子解雇撤回闘争の勝利へともに闘おう。