韓国民主労総 9・23ゼネストを宣言 パククネ打倒へ総力 〝ひざまずいて生きるよりは民衆のために闘って死のう〟
韓国民主労総 9・23ゼネストを宣言
パククネ打倒へ総力
〝ひざまずいて生きるよりは民衆のために闘って死のう〟
韓国・民主労総(全国民主労働組合総連盟)は9月17日、全職場の代表者500人を集めた会議を開き、9月23日に急きょ、ゼネストに突入すると決定した。パククネ政権が韓国労総の全面屈服をテコに「労働市場構造改革」という名の労働運動圧殺攻撃を一気に強行しようとしてきたことに直ちに猛反撃を決断し、全組合員の総決起を呼びかけたのである。
さらに、すでに予定している今秋11・14全民衆総決起大会と11〜12月ゼネストを、パククネを労働者の力で打倒する決戦として大爆発させようと訴えた。そして「組織、組織、組織!」を合言葉に、すべての職場で、未組織の非正規職労働者を含めた全労働者をこの決戦に立ちあがらせる闘いに突入した。
発端は9月13日、政府と財界代表と韓国労総で構成される労使政委員会が、パククネ労働改革への合意を発表したことにある。しかもその内容は高年齢労働者の賃金を大幅に下げる賃金ピーク制の導入にとどまらない。解雇規制の撤廃や、就業規則の一方的な不利益変更、非正規職拡大への派遣法改悪にも道を開くものとなっている。「より容易な解雇・より低い賃金・より多くの非正規職」をつくりだす攻撃そのものであり、労働者階級に全面降伏を迫る内容だ。
指導部全員が断髪して決意
パククネはこの合意を「17年ぶりの社会的大妥協」と絶賛した。政府与党はこれを受けて直ちに労働法の大改悪にのりだした。
これに対して民主労総は火を吐くような弾劾声明を発し、14日に緊急の中央執行委員会を開いて絶対阻止の方針を決定。15日には指導部全員が一斉に頭の髪をバリカンで刈る「断髪式」を行い、命がけの決戦に立つ決意を率先して明らかにした。
ハンサンギュン委員長はパククネ政権を「独裁政権」と断罪し、「ひざまずいて生きるよりは民衆のために闘い、立って死のう」という南米の革命家チェ・ゲバラの言葉を引用して、次のように訴えた。
「民主労総が強固に決心して、闘って勝つことだ。労働勢力が総結集する闘争をつくることだ。労働者の利益を代弁できない組織は労働組合ではない。パククネの反労働政策に怒るすべての勢力を一つに集めて闘おう。今回の攻撃は80万民主労総だけでなく、未組織の絶対多数の労働者、2千万労働者の生存権を奪う殺人的蛮行だ。民主労総は立って死ぬことを覚悟し、歴史から与えられた天命を堂々とまっとうする。国民のため、労働者のために憤然と立ち上がってきた歴史をもつ民主労総の底力を回復し、反労働政策に没頭するこの政権を審判する!」
韓国労総の組合員も指導部の裏切りに怒りを爆発させている。韓国労総の執行委員会は労使政合意を承認したが、3分の1が反対して激しく対立し、その場で金属労連の委員長が抗議の焼身自殺をはかるということさえ起こった。
韓国労総の中でも怒り爆発
この間、民主労総との共同闘争に立ち上がってきた金属、化学、公共部門の労働者は裏切りを絶対に許せないとし、指導部の辞任を求めている。韓国労総傘下の公共連盟は声明を出し、「合意案がこのまま施行されれば韓国の全労働者は資本の奴隷として生きることになり、労働組合は無力化して消えることになる」「労働者を売り飛ばした連中を必ず歴史の法廷に立たせる」と弾劾した。
安倍政権の「朝鮮半島有事」とは、この韓国労働者階級の闘いの圧殺をも狙うものだ。「民主労総ゼネスト連帯」を高く掲げ、日本での朝鮮侵略戦争阻止・安倍打倒の闘いをやりぬこう。