闘いは進む 青年の職場から 福島 一人ひとりが主体になって動労福島が結成された 郡山市 倉岡雅美
闘いは進む 青年の職場から
福島 一人ひとりが主体になって動労福島が結成された
郡山市 倉岡雅美
9月10日、ついに動労福島を結成しました。
夜の結成集会に先立ち昼間は郡山総合車両センター(以下「郡工」)を1周するデモを決行! 翌日、橋本光一委員長に「雨で大変だったない」と声をかけてきてくれた同僚がいたそうです。また青年が「東労組は数は多いけど、いざ闘争になってもあんなに人は集められない」と言ってきたそうです。
おそらく朝礼時に「デモを見に行ったら職場放棄とみなす」といった内容が通達されているはず。その中でも私たちの行動をしっかり見ている郡工労働者。その姿に感動と展望を感じます。同時に、闘いによって労働者がもつ戦闘性や階級性がぐいぐい引き出されているように感じました。
■星野さんとともに
動労福島結成で一番実感していることは「自分が主体になれる」「みんなが主体になれる」ということです。「動労千葉のように闘う」から自分たちが動労千葉そのものになって闘っていくということ、「橋本さんガンバレ」から橋本さんとともに自分たちが一から労働組合を結成していくということです。
結成当日、当該組合員以外の郡山と福島の仲間も司会やスピーチなど全メンバーフル稼働で奮闘しました。全員が動労福島建設の主体として登場したのです。これは、私たちだけに限らず郡工労働者も同じです。外注化に対して、労働組合をめぐって「自分はどうするのか?」ということが一人ひとりに問われました。これは昨年の9・11外注化阻止闘争から大きく飛躍した点です。
この一人ひとりが主体になっていく過程には、星野闘争が大きくかかわっています。5月に郡山で星野絵画展と集会を開催しました。星野闘争は「星野文昭さんを取り戻す会」が取り組むというあり方から郡山の仲間全員で取り組むと決定し、街宣や労組訪問を実施しました。この転換は動労福島結成を決断していく過程と一体でした。「主体性、積極性の極みは獄中の星野さん」という仲間の言葉が合言葉になり、星野さんと一体で闘いぬいています。
■合同労組の闘いも前進
「自分が主体、みんなが主体」の2点目は、郡山で合同労組の闘いが前進していることです。
藤井千賀子さんの職場で分会を結成し、団体交渉も実施しています。藤井さんは、橋本さんの国鉄入社前から郡工ビラまきを30年以上継続してきた仲間です。私たちが郡工でビラをまける地平は藤井さんによってつくられてきたと言っても過言ではありません。その藤井さん自身の職場が闘争の最前線になっています。団交には橋本さんも参戦しています。互いの職場闘争を鼓舞激励しながら郡山全体がエネルギーに満ち満ちています。
何十年もの間、築き上げられてきた国鉄闘争の中だからこそこのようなパワーが生み出されていること、しかもそれが闘う橋本光一さんというリーダーのもとで生み出されていることを実感しています。リーダーの職場闘争を全体で闘う中で郡山の団結が形成されているのです。団結は中心に向かって形成されていくことを実感しています。
闘いはこれからが勝負です。国会前で立ち上がっている何十万人の人びととひとつになって外注化阻止・非正規職撤廃、被曝労働反対の闘いと運動をつくり上げていきます。