10・1―11・1動労千葉ストに連帯し動労総連合を建設しよう 各地区国鉄集会から11月大結集へ

週刊『前進』06頁(2698号02面01)(2015/09/21)


10・1―11・1動労千葉ストに連帯し動労総連合を建設しよう
 各地区国鉄集会から11月大結集へ


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 〝戦争絶対反対!安倍を倒せ!〟の怒りの決起が、堰(せき)を切ったようにあふれ出している。どのような力もこれを止めることはできない。安倍は新自由主義の破綻と崩壊、大恐慌の本格的爆発、日帝経済の破滅という絶望的な危機におびえきっている。この恐怖が安倍を戦争法強行と集団的自衛権行使に駆り立てている。だが日帝と安倍を最も激しく追いつめているのは、1千万の労働者人民の非和解的な怒りと決起だ。安保国会決戦をめぐる大激突はそのことを激しく突き出した。階級的労働運動と国際連帯とゼネストで安倍を打倒し、戦争を止めよう。プロレタリア革命を絶対に切り開こう。

ストライキで戦争とめる

 この闘いの先頭に全学連が、動労千葉・動労水戸―動労総連合が、そして獄中41年の星野文昭同志が立っている。韓国・民主労総を始め全世界の労働者階級人民が、日本の闘いに注目し連帯しともに決起している。
 「戦争する国」へとつっ走る日帝・安倍と労働者階級人民は非和解だ。この絶対的な激突を抱えたまま、日帝は戦争と改憲に向かおうとしている。労働者階級人民を見下して「後から理解される」などと弱々しくうそぶいている安倍に、さらに巨大なデモとゼネストで怒りの鉄槌(てっつい)を下せ! 崩壊する新自由主義への怒りは、これからもっと激しく爆発する。労働者階級の断固たる主導性を発揮し、到来した戦後最大の階級決戦を、真の決着点=プロレタリア革命勝利に向け闘いぬこう。
 9月6日、徳島刑務所を全国29救援組織と労働者学生人民が取り囲み、星野同志をなんとしても取り戻すのだと誓った。星野同志は1971年の安保・沖縄闘争を闘い、「警官殺害」のデッチあげで41年も獄に捕われている。全国の労働者人民はこの獄中の星野同志とともに国会に駆けつけ、戦争法絶対阻止へ安保国会決戦を闘いぬいた。
 全学連の法政大学生自治会再建方針と東北大・京都大の10月反戦ストライキ方針に、国会前に詰めかけた労働者人民から感動のどよめきと拍手がわき起こった。国鉄決戦が動労千葉・動労水戸を先頭に、外注化阻止・非正規職撤廃と被曝労働拒否の感動的な前進をかちとって、国会決戦をも牽引(けんいん)している。新潟に続いて9月10日、「3・11」の怒りの地・福島でついに動労福島が結成された。
 国鉄決戦と学生運動の前進に打ちのめされ、日帝の恥ずべき救済者として登場しているのが、日本共産党スターリン主義とシールズ指導部だ。日帝・安倍はすでに戦争に踏み切っている。中東では今、米帝・有志連合のイラク・シリア空爆が膨大な難民を生み出している。日帝はこの戦争に2億㌦を拠出した上、本格的参戦を狙っている。
 さらに「朝鮮有事」の侵略戦争計画が進められ、米帝・日帝は戦争法の成立を前提にした戦争準備を進めている。安倍の戦争法は朝鮮侵略戦争のための「作戦計画5015」と一体だ。労働組合がストライキで決起することこそ戦争を阻止する力だ。この時に「海外での戦争には反対(自衛戦争には全面協力)」「朝鮮有事のリアリティーはない」などと日帝・安倍を擁護し、「専守防衛の自衛隊と民主警察」なるものを賛美して、権力と手を組み革命勢力を圧殺しようとしているのが、日本共産党とシールズ指導部である。
 その「平和と民主主義」なるものは、革命を憎悪する階級平和の思想であり、議会制民主主義とブルジョア独裁の全面擁護だ。だからシールズ指導部は「過激派排除」を叫び、全学連に暴力的に襲いかかり、労働者が職場で、学生がキャンパスで闘うことには、階級平和を乱す行為として全面敵対するのだ。
 だが今や日帝と安倍には階級協調の思想を振りまく余裕もなく、国家暴力をむき出しにして戦争に突き進むしかない。今こそゼネストの爆発で、階級的労働運動と国際連帯の発展で、安倍政権を打倒し戦争を止めよう!

仕事・労働者をJRに戻せ

 動労千葉は裁判が終結すれば争議は解決・終息という体制内的「常識」をくつがえし、「6・30最高裁決定に基づいて動労千葉組合員をJRに採用せよ」と迫る新たな解雇撤回闘争を開始した。そして検修・構内業務の外注化による強制出向の期限である3年を迎える10月1日にストライキに立ち上がる。
 動労総連合は9月11日、千葉、水戸、高崎で出向させられた当該組合員を先頭に結集し、強制出向無効確認訴訟の第12回裁判闘争で、この強制出向が転籍攻撃であることを徹底追及した。JR東日本・千葉支社は「JRへの復帰を予定した在籍出向で転籍ではない」と言ってきたが、「3年たったから戻すというのは無理がある」と言い始め、裁判の前日に出向延長の事前通知の発令を始めた。一方でJRに復帰しても元の仕事は外注化され、JR本体にはない。復帰した労働者は実質的に「余剰人員」として扱われている。動労千葉・動労総連合は「すべての仕事と労働者をJRに戻せ」と闘っている。
 動労千葉は10・1と11・1にストライキに決起する。動労千葉を先頭に外注化阻止・非正規職撤廃の闘いを進めよう。JR東日本で続発する事故は外注化・非正規職化に原因がある。水戸支社の勝田車両センターでも2月、作業変更が労働者に知らされず、誘導員も減らされていたことにより、車両脱線事故が起きた。外注化する前は構内運転士、検修係、誘導係が細かい作業手順まで打ち合わせをして作業していた。だが外注化でJRと下請け会社に作業が分断され、作業者同士の打ち合わせもできなくなった。JR東日本だけで千社もある下請け会社に業務をバラバラにして外注化する攻撃は、一気に安全を崩壊させる。
 国鉄分割・民営化絶対反対を貫き外注化阻止・非正規職撤廃の闘いに到達した動労千葉の30年は、分割・民営化攻撃の先兵として延命したJR総連カクマルの分裂・抗争をついに生み出し、さらに日帝権力とブルジョアジーの内部にも分裂と対立を生じさせている。国鉄決戦は労働組合の闘いが正しい時代認識と路線、指導と結合すれば、階級闘争・労働運動を転換させるすごい力を持つことを教えている。
 大恐慌下で歴史的な革命期が到来した。動労総連合建設と合同・一般労組建設を推進し、労働者の団結と闘争、ストライキを荒々しく復権させよう。全国各地区国鉄集会を成功させ、11月労働者集会へと突き進もう。

民主労総ゼネストと連帯

 世界大恐慌は「中国ショック」を引き金に本格的爆発過程に突入した。大恐慌の根源にある過剰資本・過剰生産力の矛盾と新自由主義の破綻・崩壊が、出口のない最末期帝国主義を侵略戦争・世界戦争へと絶望的に駆り立てている。プロレタリア世界革命のみが唯一の突破の道だ。
 巨大化した中国経済の大失速、不動産バブル・株バブルの崩壊は、中国を「世界の工場」にして延命してきた日米欧帝国主義や韓国資本などの危機そのものだ。世界第4位の港湾取扱貨物量(4億7700万㌧)の天津港での大爆発事故による港湾機能停止が、危機に追い打ちをかけている。利上げを狙う米FRB(連邦準備制度理事会)の動きはすでに新興国経済を総瓦解(がかい)させ、大恐慌激化の震源地となっている。ヨーロッパではギリシャ危機とEU・ユーロ解体の危機がくすぶっている。
 日帝経済も株価バブルそのものであり、アベノミクスはとっくに破綻し、8月以降は株価の暴落と乱高下が続いている。実体経済も成長率はマイナス化し、設備投資・個人消費の低迷も深刻化、さらには財政破綻と国債暴落の危機が安倍政権を痛撃している。
 民営化・外注化と非正規職化が進行して実質賃金は低下し、そこに改悪労働者派遣法が9月30日から施行される。3年で派遣労働者は雇い止めにされ、資本は人を入れ替えれば無期限で派遣労働者を使い続けられる。正規職には絶対にしないという総非正規職化の攻撃は、戦争法と一体であると同時に、すでに生産年齢人口(15〜64歳)と総人口が急速に減少しつつあるこの資本主義社会自身の破滅を促進する政策でもある。
 資本主義と新自由主義的帝国主義の終わりの時代が来ている。ゼネストとプロレタリア革命勝利の情勢の到来を確信し闘おう。国境・国籍と民族による分断を打ち破り、世界の労働者階級の国際的団結をつくり出そう。韓国・民主労総は、9月23日に緊急ゼネストに突入すると決定し、全組合員の総決起を呼びかけた。11・14全民衆総決起と11〜12月ゼネストの大爆発へ進撃する民主労総の闘いは、『前進』を通して国会周辺を埋める労働者人民に衝撃的に伝わり始めた。
 もっともっと広く、深く『前進』を持ち込み、民主労総とともに「組織、組織、組織!」を合言葉に、11・1全国労働者総決起集会の1万人結集と大成功のために闘おう。

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