朝鮮戦争阻止!安倍倒せ! ゼネストと国際連帯で革命勝利へ

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週刊『前進』06頁(2698号01面01)(2015/09/21)


朝鮮戦争阻止!安倍倒せ!
 ゼネストと国際連帯で革命勝利へ


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(写真 全学連とともに階級的労働運動潮流が労組旗を押し立てて国会闘争の先頭に立った【9月13日 国会正門前】)

(写真 「戦争法案絶対阻止」を呼びかけ銀座に向かうデモ隊【9月13日 東京都千代田区】)

(写真 車道の2車線を実力で解放して戦争法採決阻止を闘う人びと。先頭では警察の暴力的規制にスクラムを組んで闘った【9月16日 国会正門前】)


 国会前に巨万の労働者人民が連日押し寄せ、「戦争法案絶対阻止」の戦後史上最大の闘いが爆発する中、安倍政権は17日午後4時半ごろ、参議院特別委員会で戦争法を強行採決し、与党などの賛成多数で可決させた。18日中の成立を狙っている。この暴挙を徹底弾劾する。だが誰もあきらめていない! こんな法律を一切認めていない! 強行採決の報を聞いた労働者人民が、もう黙っていられないと国会正門前へと大挙結集した。豪雨の中、ずぶ濡れになって「強行採決弾劾! 戦争法案絶対阻止! 安倍政権倒せ!」のシュプレヒコールを上げ続けた。全国で1千万人もの労働者人民が、安倍政権もろとも戦争法案を粉砕し、戦争を止めるためにどこまでも闘うと深く決意し、闘いに立ち上がっている。この怒りと闘いの中に戦争を阻止する力がある。ゼネストと国際連帯で「朝鮮有事」=朝鮮侵略戦争を阻止し、戦争を必要とする安倍と資本家政府を打ち倒し、労働者の革命に勝利しようという闘いの扉が開かれたのだ。

ビラを見て参加

 9月13日、全学連と全国労組交流センターが呼びかけた「戦争法案の参院採決絶対阻止!」の国会大行動は3千人の結集で国会正門前行動と銀座デモを闘った。1千人を超える人びとが国会前や街頭でビラを見て駆けつけた。全学連と階級的労働運動の潮流が1千万の怒りと結合を開始した。
 全学連の前段集会に続いて、午後2時から本集会が始まった。東京西部ユニオン鈴木コンクリート工業分会の吉本伸幸書記長の開会あいさつに続き、全学連の斎藤郁真委員長が発言に立った。斎藤委員長は、「社会の本当の力は安倍や国家権力にではなく労働者にあります。労働者がストライキに決起した時に戦争を止めることは必ずできます」と訴え、「全学連は安倍政権打倒のストライキにうって出ます!」と決意を表した。
 「許すな改憲!大行動」代表呼びかけ人の鈴木達夫弁護士は、安倍が想定しているのは朝鮮半島有事であり労働者の闘いをつぶすための戦争だと指摘し、「戦後を生きてきた人びとが自らの人生史をかけ、若者は未来と生きることをかけて決起している。これを力にするのがゼネストだ」と呼びかけた。
 動労千葉の田中康宏委員長は、「国鉄分割・民営化以来、労働者の権利、雇用、教育、年金など生きていくすべが破壊され、労働者が非正規に突き落とされた。その行き着いた先が戦争だ。労働運動はストライキを闘いこれに立ち向かう」と述べた。

スト闘う組合を

 動労千葉青年部の木科雄作さん、動労水戸の高野安雄副委員長と會澤憲一さん、12日に組合員全員がストライキに決起した動労連帯高崎、動労西日本、新たに結成された動労総連合・新潟、動労福島の発言が続いた。
 沖縄大学学生自治会と京都大学同学会から闘う決意が述べられた。
 3・11反原発福島行動実行委員会の椎名千恵子さんは「安倍政権は命の敵。戦争をするために生まれたんじゃない、戦争をするために育てたんじゃない」と怒りを表し、大きな拍手が起こった。
 三里塚芝山連合空港反対同盟の萩原富夫さんが「来年で50周年を迎える三里塚闘争は反戦・反基地・反権力のとりでとして闘う」と語った。
 憲法と人権の日弁連をめざす会代表の高山俊吉弁護士が集会をまとめ、シュプレヒコールの後、日比谷公園霞門からデモに出発。休日で人のあふれる銀座・数寄屋橋を通り、東京駅手前まで進んだ長蛇のデモには沿道から大勢が合流した。13日の行動は戦争法を絶対阻止する階級的団結を打ち固め、翌日以降の闘いに引き継がれた。

数万のデモ、連日国会包囲

 9月14日から18日にかけ、国会正門前は戦争法参院採決絶対阻止の不退転の闘いが爆発した。連日、数万人の労働者人民が駆けつけ、終日の闘いを繰り広げ、国家権力の不当な暴力的規制と真っ向から激突した。連日テレビや新聞などがトップニュースで報じ、全国の労働者人民が固唾(かたず)をのんで注目した。闘いの様子はツイッターなどを通してもリアルタイムで発信され、居ても立ってもいられない気持ちで労働者や学生が次々と国会前に向かった。
 「闘えば戦争法を阻止できる、もっと闘いを大きくして絶対に止めたい」――これが参加した人びとの思いだ。職場・大学で仲間に呼びかけ、闘いを広げた。現場で働く労働組合員や退職者が労働者の戦争動員を許さない、子どもたちを戦場に送らないと決意に燃えて決起し、子ども連れのお母さんも数多く参加した。ある大学生は「歴史が変わる時だ」と仲間同士で話して駆けつけ、高校生は授業など受けていられないと立ち上がった。一人ひとりの決意と行動、団結した闘いの力が16日の横浜の公聴会弾劾闘争と相まって、安倍政権を徹底的に追い詰めた。

安倍に破産強制

 安倍は16日午後6時から2時間の参議院特別委員会を開き、総括審議を行った後の強行採決を狙っていたが、そのスケジュールは実力で粉砕され、特別委員会が開けない事態となった。翌17日午前8時50分、特別委員会の鴻池委員長が委員長室ではなく委員会室で理事会を開いてそのまま委員会を開始し、野党の出した不信任動議の否決後、法案の最終審議も行わないままに強行採決をした。国会前の闘いによって、ボロボロに破産した強行採決を強制されたのだ。
 安倍政権と国家権力が労働者人民の怒りと闘いを恐怖していることを最も象徴したものが、警察権力の許しがたい警備態勢だった。抗議参加者を歩道に押し込めるために鉄柵を並べ、車道の内側にも鉄柵を並べ、さらに機動隊の装甲車でバリケードを作った。これがデモ圧殺の国家暴力でなくて何なのか! 集まった人びとは不当な規制に怒りを爆発させ、連日のように鉄柵を突破し、車道を実力で解放させる感動的な闘いを展開した。

13人が不当逮捕

 16日夜には2車線を解放した後、国会正門前の横断歩道を鉄柵と何重もの機動隊が立ちふさがり封鎖するという規制に3時間以上にわたり徹底抗議をたたきつけた。機動隊は抗議する人びとに暴力的に襲いかかったが、誰一人ひるむことはなかった。その先頭で学生たちがスクラムを組んで必死に闘った。13人の労働者・学生がデッチあげ不当逮捕され、その場にいた闘うすべての人びとが「仲間を返せ! 弾圧やめろ!」と猛然と抗議の声を上げ続け、団結して立ち向かった。
 警察権力と結託し、不当逮捕にも一切抗議せず、全学連に襲いかかるSEALs(シールズ)指導部に労働者人民の怒りが広がっている。
 強行採決を徹底弾劾し、職場・キャンパスでもっと怒りを広げ、戦争反対のストライキを組織しよう。11・1全国労働者集会への1万人結集をかちとろう。

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