1千万の怒りで戦争法葬れ 大恐慌は本格的爆発過程に突入 ゼネストで安倍打倒・戦争阻止を 分裂・崩壊を開始したJR総連

週刊『前進』08頁(2697号01面01)(2015/09/14)


1千万の怒りで戦争法葬れ
 大恐慌は本格的爆発過程に突入 ゼネストで安倍打倒・戦争阻止を
 分裂・崩壊を開始したJR総連


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「前代未聞の場面」

 「中国ショック」を引き金に大恐慌は本格的爆発過程に突入し、資本主義・帝国主義の破綻と崩壊があらわとなり、最末期帝国主義の絶望的延命形態である新自由主義を「倒せ!」という世界的反乱が始まりました。
 「こんな場面は日本では前代未聞だ。彼らが求める声は熱い」(イギリスBBC放送)。8月30日に国会を包囲した12万人、全国約340カ所100万人の集会・デモは、1千万人の怒りの決起へと発展していく、日本革命の現実性の開示そのものです。
 それは、ヨーロッパで難民問題として現れている米・英・仏帝国主義を軸とする中東侵略戦争への怒りや、9月2日のインド労働者人民1億5千万人のストライキ決起と完全に一体であり、プロレタリア世界革命に向かって階級情勢は激しく動き出しています。その最前線が韓国・民主労総ゼネストです。
 だからこそ、1917年ロシア革命がそうだったように、資本家と体制内幹部が「プロレタリア革命の圧殺」という一点で手を結び、労働者階級に襲いかかっています。
 9月13日には、国会正門に林立する全学連旗と動労千葉派の組合旗が、闘いの圧殺のために日本共産党やシールズ指導部が説教する「日本の誇る専守防衛の自衛隊と民主警察」なる攻撃を粉々に吹き飛ばして、1千万人との結合の象徴となるでしょう。
 職場、キャンパス、地域で闘い、動労総連合と学生自治会、星野救援会の旗を打ち立てる時です。その武器は『前進』です。
 9月10日午後、台風の豪雨で鬼怒川の堤防が茨城県常総市などで決壊しました。それは自然の猛威に新自由主義の地方破壊が加わり、すさまじい被害をもたらしました。茨城県は北海道に次ぐ道路距離を持つ県です。しかし自治体職員は96年から削減が続き、現在は39・6%が非正規職員(全国平均は33%)で、資本の乱開発や危険箇所も野放しでした。さらに08年まで26カ所に本部があった消防機能は、現在5カ所に削減されました。住民の安全や生活を守る気など、初めからないのです。こうした攻撃の先兵がJRであり、原発事故現場の直近で工事を強行する常磐線全線開通攻撃です。
 安倍よ! このどこが「美しい国」だ。「国民の命と暮らしが守られている」だ。9・13国会包囲・銀座デモをひとつの頂点に戦争法案粉砕・安倍打倒の9月国会決戦を闘いぬきましょう。

作戦計画5015

 戦争はすでに始まっています。700万人もの難民と地中海沿岸などでの難民犠牲者2500人は、米軍・有志連合やシリア政府の2万5千回を超える空爆と、IS(イスラム国)の反革命的行為の結果です。ウクライナ戦争の犠牲者も8千人を超え、東アジアでは米日韓の大軍事演習や北朝鮮上空に米戦略爆撃機B52を飛ばそうとする戦争挑発も始まりました。
 こうして朝鮮侵略戦争準備が強まる中で、8月25日には米軍相模補給廠で大爆発事故が起こり、さらに米軍は8月31日、最新鋭原子力空母「ロナルド・レーガン」を、サンディエゴ港から横須賀に向け出港させました。
 そして安倍政権は、戦争法案を9月14日の週に強行採決で成立を狙い、16年度の概算要求では戦後最大の軍事予算5兆911億円を計上した上に、4兆8815億円のローンを組んで兵器を買いあさっています。
 ウクライナ、中東、東アジアの世界3正面での大恐慌の戦争への転化を阻止し、新自由主義を打倒して、ゼネストとプロレタリア世界革命の実現のために闘いましょう。その具体的方針こそ、9月国会・国鉄決戦と動労総連合建設、11月集会1万人大結集です。
 8月28日、韓国のハンギョレ新聞などが一斉に、「韓米軍事当局が、作戦計画5015を6月に調印していた」「作戦計画5027が主に北朝鮮の全面的な南侵に備えるのに焦点を当てているのに比べ、今回の作戦計画5015には北朝鮮の全面戦争挑発の前に局地挑発の段階から」「ミサイル発射の兆候が見られたら、30分以内に先制打撃する」との内容が盛り込まれたと報じました。
 民主労総などが8月17日、世界最大規模の米韓軍事演習「ウルチ・フリーダム・ガーディアン」(米軍3万、韓国軍5万7千人)に対して「戦争の危機を高める米韓合同軍事演習の即時中止」を求める記者会見をし、作戦計画5015を暴露・弾劾したため、隠し通せなくなったのです。
 「ウルチ・フリーダム・ガーディアン」のもう一つの核心は、並行して48万人の公務員労働者を24時間体制の治安維持任務につかせる「乙支(ウルチ)演習」が17日から20日まで行われたことが示すように、公務員労働者の戦争動員だったことです。
 これに対し民主労総は8月28日、ソウル中心部に5千人が決起し、カプサイシン入りの催涙弾を発射する8千人の警察部隊を圧倒して、戦争と労働改悪は同じ攻撃であることを暴きました。そして「これから100日間、猛然と地域と現場をかけずり回り現場を組織してすべての民衆を私たちの側に獲得しよう」と訴えて登場した指名手配中のハンサンギュン委員長を、権力に一指も触れさせずに守りぬき、労働運動に戦争阻止の力があることを示しました。
 民主労総は4・24第1次、7・15第2次のゼネストに続き、11〜12月に第3次ゼネストを闘います。これが戦争阻止の力です。

動労総連合建設を

 9月9日、動労千葉はJR東日本本社に対し、JR採用差別事件で最高裁が不当労働行為を認定し「相当程度において採用されていた可能性があった」と認めた以上「動労千葉組合員を採用せよ」と申し入れ、圧倒的攻勢に立ちました。
 9月10日には、松川事件(1949年)と闘った伝統を土台に、80年代からの分割・民営化反対、1047名解雇撤回を軸とする国鉄闘争と3・11以来の反原発闘争を牽引(けんいん)してきた郡山工場の職場を軸に、ついに動労福島が結成されました。
 9月11日には東京地裁で、動労総連合の出向無効確認訴訟弁論でJR資本を追い詰め、9月12〜13日には動労連帯高崎のストライキが籠原と熊谷の職場で闘われました。
 JR資本は今年9月30日までの契約で3年間の出向を強行しました。当然にも元の職場と仕事に戻せということです。
 カクマル・JR総連と東労組はついに分裂・抗争に突入しました(2面参照)。動労神奈川、動労総連合・新潟(9月19日に結成記念集会)、動労福島に続き、全国で動労総連合を結成する時です。ゼネストを闘う拠点を打ち立てましょう。
 9月5日に徳島で開催された「星野さんをとり戻そう!全国再審連絡会議2015年総会」は、全国29救援会180人の結集で成功し、翌6日には徳島刑務所包囲デモが720人で感動的に闘われました。さらに星野絵画展と100万人署名運動で全国に星野救援会をつくり、星野文昭同志を取り戻しましょう。

学生先頭に国会へ

 内閣府発表の機械受注統計は6月に前月比マイナス7・9%、7月はさらにマイナス3・6%でした。8月に「中国ショック」を引き金にして世界同時株暴落が起こり、大恐慌は本格的な爆発過程に突入しました。
 日米欧や中国の株価は今も激しい乱高下を繰り返しています。中国の不動産・住宅バブルに続き上海株バブルも崩壊し、中国経済全体が大減速に突入しました。新自由主義的帝国主義とその資本が延命のためにつくり上げてきた中国=「世界の工場」は、中国スターリン主義版「過剰資本・過剰生産力」の矛盾の爆発で崩壊を開始しています。これと米FRB(連邦準備制度理事会)の金利引き上げや新興国経済の総瓦解(がかい)が結合して、これからいよいよ大恐慌は本格的激化へと突き進みます。日帝経済の破滅もすでに始まっています
 こうした戦後体制の大破局と労働者人民の100万決起のただ中で、9月2〜3日に開催された全学連大会は、「反戦ゼネストの実現へ!」の鮮明な方針を打ち立て、今秋決戦への猛然たる実践に突入しています。大会初日終了後の、地下鉄ホームでの公安刑事どもの襲撃に対する怒りの闘いと勝利は、安倍と権力が学生の決起を死ぬほど恐れている証拠です。
 9・13に続き、戦争法案阻止の国会決戦を9・16法政大開講闘争への決起とともに闘いぬきましょう。京大、東北大のストライキを地域の全運動の総力で実現し、法大を先頭とする学生自治会建設に勝利しましょう。
 この9月、思い切って『前進』を拡大しましょう。商業紙も『しんぶん赤旗』も、民主労総のゼネストをまったく報道しません。国際連帯と革命に恐怖し書けないのです。『前進』だけが真実を伝え、時代認識と路線、希望と団結を提起しています。すべての労働者・学生はマル学同、マル青労同、革共同に結集しともに闘いましょう。

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戦争させない・9条壊すな!総がかり行動

●戦争法案廃案! 安倍政権退陣! 9・14国会包囲行動
 9月14日(月)午後6時30分~ 国会周辺
●国会正門前座り込み行動 
 9月14日(月)~18日(金)の連日 午後1時~5時
●国会正門前大集会
 9月15日(火)~18日(金)の連日 午後6時30分~

主催/戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委

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