絵画展 各地で成功

週刊『前進』06頁(2696号06面03)(2015/09/07)


絵画展 各地で成功

杉並
 学校や児童館を訪問
 宗教者にも共感広がる

(写真 実行委員会ですべてをやり切り、5日間に過去最高の409人が来場し大成功【杉並区】)

 8月27日から31日まで阿佐谷地域区民センターで、「星野文昭取り戻そう!東京連絡会」と「杉並・星野文昭さんを救う会」の共催で「星野文昭・暁子/絵と詩展」を開催しました。絵画展と一体で、30日夜には「今こそ星野文昭さんを取り戻そう!8・30集会」を実行委員会主催で開催しました。
 今回の絵画展ではこれまでにない大きな成功をかちとり、絵画展が持つ力に確信を得ることができました。来場者409人、賛同120口は、ともに過去最高です。署名は64筆、アンケートは71枚、『愛と革命』8冊、詩画集6冊、CD「ソリダリティー」3枚が売れ、全国水平同盟の狭山署名にも多くの署名が寄せられました。
 全国50カ所での絵画展成功と新たな会の結成をうけて学習会や現地調査を積み上げ、昨年から始まった実行委員会形式を徹底的に強化することを軸にすえました。西部労組交流センター、西部ユニオンを軸に5団体が集い、3回の会議を経てすべてをやり切りました。
 14の学校を始めとする労働組合まわりを積極的に行い、児童館への訪問では『愛と革命』の購入もかちとりました。区掲示板の活用、各所への置きビラ、三里塚野菜ケースへのビラ入れ、マスコミへの訴えなど、あらゆることをやりました。教会への要請では「いわて救う会」との連携も成功し、星野さんの闘いが広範な宗教者の良心をつかむ情勢になっています。「オープンスペース街」の2職員奪還の連絡に歓喜し、星野さん奪還のイメージが湧きました。
 これらすべての取り組みが過去最高の来場者数に反映されています。絶大な力を発揮したのは会場に隣接する商店街でのビラまきで、スタッフが最後まで頑張りました。
 会場内では、「ソリダリティー」が流れるなか暁子さんを囲む来場者の輪が何度もできました。文昭さんの絵と暁子さんの詩に深い感動を寄せ、「無実を確信した」「何としても出したい」というアンケートが集まりました。
 集会には70人が参加。その多くが昼間の安倍打倒・安保法制反対国会12万人の闘いから駆けつけ、国会前の熱気が星野さん奪還の思いにストレートにつながりました。
 集会の第1部では、暁子さんが「星野文昭とともに生きた29年の『愛と革命』」を語り、岩井信主任弁護人が「星野再審の現段階」を報告しました。岩井弁護士は「私も昼は国会前に行きました」と語り出し、安倍政権打倒と再審実現を一つのものとして提起しました。第2部では、杉並救う会、労組交流センター、西部ユニオン、全国水平同盟杉並支部、杉並救援会が、星野さん奪還を闘う決意を語り、9・6徳島闘争総決起を誓う場となりました。
 徳島刑務所包囲デモで星野文昭さんと団結し、私たちの手に取り戻そう。
(杉並星野文昭さんを救う会・狩野満男)

川崎
 地区党の団結で
 労組拠点づくりが前進

(写真 川崎で初めての絵画展)

 8月21日から23日の3日間、川崎で初めての星野文昭絵画展を開催しました。地域の仲間と実行委員会をつくり、4回の会議を重ね、チラシ8千枚を国会、地域、職場でまき、地元のタウンニュースにも載りました。
 3日間の来場者は194人、うちアンケート記入が59人、星野署名136筆、『愛と革命』が7冊売れ、カンパが2万8785円集まりました。
 「チラシに載っていた絵、どうしてかくも穏やかな、やさしい絵が描けるのか、それが知りたくて来ました」「ここでもまた誇りを持って闘っている方々がいることを知りました」「国家が人の人生を奪う理不尽さ、この国は形を変えてあらゆる人々に強いています。諦(あきら)めずにともに闘っていきましょう」「瞳のやさしさに感動しました」「真実とは? やっていないものはやっていないのだ」「暁子さんに感動して涙が止まりません、がんばって」「すてきな絵を、詩をありがとう」などの感想が寄せられました。
 星野同志の闘いは沖縄闘争を闘い、国会闘争を闘い、国家の理不尽さと闘うすべての人びとを引きつける奥深い力を持っていると実感しました。
 ある職場では恐る恐る手渡したチラシで同僚が来てくれて、「私は絵は描かないけれど絵心はあるんだ。君はやっていることをなぜ言わないんだ。私は60年安保で国会に突入し10㍍先で樺さんが亡くなったんだ」と会話が始まりました。また川崎市職労の労働者やJR労働者が来てくれたりと、地区の拠点づくりにおいても大きく前進しました。
 最終日には近くの公園でやっていた自由法曹団呼びかけの集会・デモに200枚のチラシをまき、1人で30分間に15筆の署名をもらいました。日本共産党との党派闘争においても星野闘争は大きな力を発揮します。
 今回の成功は地区党の団結でかちとりました。実行委員会では星野再審ニュースや『前進』などを読み合わせ、時代認識と路線を共有し深めたことが成功の基礎をつくりました。星野同志奪還、プロレタリア革命をなんとしてもやり遂げましょう。
(川崎・春木一巳)

三多摩
 「星野と広島」結び
 被爆者の協力で講演も

(写真 原爆資料も展示した八王子展)

 8月21日から23日まで、八王子市北野市民センターで「星野と広島」をテーマにした星野文昭絵画展を開催しました。三多摩の仲間がビラまき、受付などに全力決起し、来場者150人、カンパも多く寄せられました。会場の3分の2を星野さんの絵、3分の1を広島、長崎の写真パネルや焼けた瓦、溶けたビンなどを展示しました。
 昨年の絵画展で「無実なのに獄中に40年間も囚(とら)われている人がいるのか!」と駆けつけてくれた被爆者の方の縁で、八王子にある平和・原爆資料館の資料を使わせてもらうことができました。その上、会場内でその方に「被爆の実相を語る」と題した講演を3回もしてもらいました。絵画展としてはかつてない企画になりました。来場者も多く参加した講演は、おだやかな語り口の中で「二度とヒロシマをおこさせてはならない」との思いを私たちに新たにさせるものでした。講演後の質疑応答では、福島への帰還強制、危険な高速増殖炉「もんじゅ」の問題、沖縄の辺野古新基地建設問題など多岐にわたり答えて下さり、参加した私たちも大いに勉強させてもらいました。
 「平和を考えるきっかけになりました」「ビンが溶けているのがすごかった」「絵のうまさもさることながら40年間も闘う星野さんに深い感銘を受けました」「星野さんの絵は明るく力でいっぱいです。闘う精神を尊敬しています。戦争はいつまでもない世界になるよう!」「心あたたまるよき絵に出逢いました」など多数のアンケートが寄せられました。
 星野闘争は100万人の怒りと結びつくことができます。9・6徳島刑務所包囲デモで星野奪還の展望を切り開きましょう。
(三多摩・神藤猛雄)

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