韓国 今秋第3次ゼネストへ ハンサンギュン民主労総委員長 弾圧突破し公然と訴え
韓国 今秋第3次ゼネストへ
ハンサンギュン民主労総委員長
弾圧突破し公然と訴え
8月28日、韓国・民主労総(全国民主労働組合総連盟)は、各産別や地域の指導部を先頭にソウル都心部に5千人が決起し、「安易な解雇・低賃金・非正規職拡大阻止集中行動」を闘いぬいた。労働者が街路を実力占拠して闘う中、指名手配中のハンサンギュン委員長が権力の厳戒体制を突き破って組合員の前に姿を現し、今秋、パククネとの決戦をやりぬき、必ず勝利しようと力強い訴えを行った。
これに先立ち、民主労総は8月26日に中央執行委員会を開き、今秋決戦の闘争方針を確立した。前半期の闘いでパククネの労働市場改悪攻撃に大反撃を加えたと総括し、「だが敵はあきらめていない。労働組合を根こそぎつぶすことに一切をかけている」と確認。今や政権・資本との「生きるか死ぬかの階級戦争に突入した」との認識のもと、4月と7月の2波のゼネストに続く、より大きな第3次ゼネストを11〜12月に打ちぬく方針を決定した。
さらに、11月14日にはパククネ打倒を掲げた全民衆総決起闘争を、ソウルに10万人を結集する大闘争としてかちとることを宣言した。
28日の行動は、この決意を実践に移す第一弾として取り組まれた。民主労総はこの間、ゼネスト方針の貫徹のために、中心的活動家からなる「先鋒(せんぽう)隊」という名の行動隊を組織して闘ってきた。「ひっくり返そう! 財閥の世の中・悪い政府」と書かれたそろいの黒のTシャツを着た先鋒隊が28日朝から、17の部隊に分かれてソウル市内各所で大宣伝戦を展開。午後3時には光化門広場に結集し、大通りを実力占拠して座り込み、集会を開いた。その先頭には民主労総執行部とともに、各産別や地域本部の指導部が勢ぞろいした。
非正規職労働者や青年の代表、セウォル号遺族などが次々とパククネ政権を弾劾する中、「ハンサンギュン委員長、この場にいれば立ち上がってください!」の声が響いた。その瞬間、隊列の中から数百人の男たちが一斉に立ち上がった。ハンサンギュン委員長の仮面をつけた先鋒隊だ。権力の妨害をはねのけて集会を貫徹した部隊は、続いて堂々たる都心デモに出た。そして総括集会に移ったその時、委員長がついに全参加者の前に登場し、熱烈なアジテーションを行った。
「私たちが決断すれば労働改悪を防ぐことができる。不正義の政権をひっくり返す11月14日民衆総決起10万は可能だ。私は信じる。不可能な条件を可能にし、労働者が美しい世の中をつくることができると確信する」
「この道が険しく困難でも、ともに行く同志がいて、私たちの行く道が正しいからこそ、この道を行く。パククネ政権は労働者民衆が怒って街頭に出てくるかと思って戦々恐々としている。こんな政府は私たちの政府ではない。終わりにしよう。これから100日間、猛然と地域と現場をかけずり回りながら、1万先鋒隊の力で現場を組織してすべての民衆を私たちの側に獲得しよう。闘う労働者が勝利するという歴史の真理を私たちは学んだ。すべてをかけてともに闘おう!」
権力は警官8千人を大動員し、強制解散させるためカプサイシン入りの催涙液をも発射し、またハンサンギュン委員長の逮捕に躍起となったが、すべて粉砕された。
パククネ打倒を真っ向から掲げた11・14全民衆総決起、11〜12月第3次ゼネストへ、闘いの本格的火ぶたが切られた。この韓国・民主労総と固く連帯し、9月決戦の勝利へ突き進もう。