9・13学生・労働者は国会包囲→銀座デモへ 韓国ゼネストに連帯し全国で国鉄集会を

週刊『前進』06頁(2696号01面01)(2015/09/07)


9・13学生・労働者は国会包囲→銀座デモへ
 韓国ゼネストに連帯し全国で国鉄集会を


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(写真 12万人〝戦争法阻止、安倍倒せ〟「ゼネストで戦争を止めるぞ!」――国会に向けて怒りのこぶしを突き上げる労働者・学生【8月30日 東京・衆議院第2議員会館前】)


 9月国会決戦に突入した。8・30の国会包囲12万人、全国100万人の闘いは、戦争絶対反対・安倍打倒の怒りを断じて議会内に収束させない強い意思を示した。この社会を動かし生産を担っている主役=労働者階級が闘いの前面に登場する時だ。職場生産点からの怒り、激しい階級の怒りのマグマを今こそ大噴出・大爆発させよう。帝国主義の戦争=侵略戦争・強盗戦争で殺し殺されるのは労働者であり、とりわけ青年・学生だ。この戦争は1%の資本家階級が生き延びるために、労働者の団結を解体し、戦場に送り、相互に殺し合わせる戦争だ。しかも現代の戦争は核戦争である。絶対に戦争を止めよう。安倍の戦争法案を必ず葬り去ろう。9・13国会包囲―銀座デモに全国から総結集して闘おう。安倍を打倒し、労働者の力で新たな歴史をつくり出そう!

「朝鮮有事」の緊迫

 今や崩壊するブルジョア社会の根底からの変革が求められている。
 12万人による8・30国会包囲の大行動は、もはや国会内のおしゃべりでは戦争法案も戦争そのものも止めることができず、労働者が生きていくこともできない、だから自ら行動するのだという強烈な意思表示だ。最末期帝国主義の新自由主義は、今や青年、学生、女性、高齢者、障害者、全世代のすべての労働者人民に生きていくことができない状況を強制し、社会そのものを破壊している。その究極にあるのが戦争だ。戦争絶対反対の闘いは生きる闘いそのものだ。1千万の労働者階級人民が動き、立ち上がり始めた。
 8・30国会闘争は同時に、世界大恐慌が「中国ショック」を契機に今一つ決定的な激化の段階に突入し、もはや資本主義・帝国主義に何の展望も未来もなく、中東・ウクライナ・東アジアの3正面で、とりわけ朝鮮半島で戦争が火を噴き始めた中での大闘争だ。
 今、問題になっているのは、日本共産党やシールズが言う「平和な戦後70年を守る」ことでは断じてない。戦後の70年間、帝国主義とスターリン主義の侵略・戦争と連綿と闘い続けてきた世界の労働者階級人民が、今こそその帝国主義とスターリン主義の支配を打ち破り、革命的な決着をつけることだ。階級的労働運動と国際連帯の力で戦争を止め、ゼネストと革命勝利を切り開こう。
 8月24日未明の米軍相模総合補給廠(しょう)の爆発火災事故は、まさに準戦時体制下で起きている。8・30国会闘争に続いて9月3日、その相模補給廠前で事故弾劾・朝鮮侵略戦争阻止の怒りの抗議デモが闘われた。それは戦争法阻止・安倍打倒の闘いとして打ち抜かれた(記事6面)。さらに無実の政治犯・星野文昭さん奪還の9・6徳島刑務所デモも、星野さんが闘った安保・沖縄闘争そのものである。
 8・30前日の29日には福島県いわき市で、動労水戸を中心に、9・5楢葉町避難準備区域の指定解除=帰還と被曝の強制に反対する集会・デモが雨をついて300人で闘われた。動労水戸とともに闘う原発労働者・除染労働者の決起は、川内原発再稼働と直後の事故発生に対する怒りと一つに結んで、福島の闘いをさらに全国・全世界へと広げる力を持っている。それは「核兵器の運搬も可能」とうそぶく安倍の戦争法案を止める闘いへと必ず発展する。何も収束していない福島原発事故と被曝強制の現実を前に、破産し腐りきった東京オリンピックなど許してはならない。
 8・30国会闘争で動労千葉の田中康宏委員長は訴えた。「この戦争は一握りの大資本の金もうけのための戦争だ。現に最近、横浜で世界の兵器産業を集めて見本市をやり、さらに兵器産業が資本輸出・買収・海外生産をやろうというのがその証拠だ。だが労働組合が戦争協力しなければ戦争などできない。政府・資本は教育やマスコミを戦争のために牛耳ろうとしているが、ここにも労働者がいて労働組合がその攻防の中にいる」
 「今日のために自分たちは中曽根の国鉄分割・民営化に絶対反対し続け、最高裁ですら国家的な不当労働行為を認めざるを得なかった。労働組合の団結と闘いが戦争を止める。団結して戦争法強行採決を阻止しよう」
 国会包囲の12万人の労働者人民を階級的に代表する動労千葉や、合同・一般労組全国協や、全学連の訴えに、「頑張れ」「ともに闘おう」という共感が寄せられている。それは全学連への圧倒的なカンパや署名からも明らかだ。

大恐慌の重大局面

 戦争はすでに始まっている。米帝による朝鮮侵略戦争策動、米韓軍事演習の大重圧は、体制危機の北朝鮮を追いつめ、同時に韓国パククネ政権の危機を促進している。朝鮮侵略戦争は第3次世界大戦の導火線となる危険をはらんでいる。危機にあえぐ安倍は国会で、戦争法案は「北朝鮮の暴発を抑止するのに効果がある」(8月24日、参院特別委)などと朝鮮侵略戦争参戦の野望をあけすけに表明している。断じて許し難い。
 安倍政権は今、8月の「ブラック・フライデー」「ブラック・マンデー」とも呼ばれている、中国発の世界同時株暴落、大恐慌―「恐慌の中の恐慌」の本格的爆発に震え上がっている。アベノミクスも完全に破綻した。日帝経済の破滅も切迫している。新自由主義的帝国主義の全世界的な破綻と崩壊の開始は、同時にゼネストと革命情勢の本格的到来だ。
 安倍政権は、支持率急落の中で「戦後70年談話」攻撃が労働者階級の怒りによって粉砕され破綻し、絶望的危機にある。自民党総裁選が「無投票」になることは戦後自民党支配の末期の姿だ。さらに公明、維新、民主、共産などすべての政党が危機であり、激しく揺らいでいる。既成政党は大恐慌と新自由主義の破綻・崩壊の現実をとらえられない。
 日帝・安倍は、分割・民営化阻止の30年間の国鉄決戦を絶滅しようとしてできなかった。8・30には労組組合員が数万数十万の単位で指導部の制動をはねのけ行動を開始した。この巨大な革命的うねりの根底には国鉄決戦がある。
 この大流動と激闘の中で、9・13国会闘争は今や全国・全世界の注目を集める大闘争となった。9・2〜3全学連大会は大成功した。公安警察は追いつめられて大会参加者に襲いかかり、逆に粉砕された。国鉄闘争がすべての労働者人民の決起を根底で支え、障害者作業所「オープンスペース街(まち)」への不当弾圧は、団結の力で見事に打ち砕かれた。

動労総連合建設へ

 国鉄解雇撤回闘争は、6・30最高裁棄却決定を超え、JR資本との職場攻防―外注化阻止・非正規職撤廃の闘いとして、この秋が大闘争だ。闘いはこれからだ。動労総連合を全国に建設しよう。9月末で出向から3年、「すべての業務と労働者をJRに戻せ」という要求は、分割・民営化の破産を突き破る闘いだ。9・11出向無効確認訴訟を闘おう。
 新潟に続き、9・10に福島で動労総連合への合流がかちとられる。さらに東京で、全国で、JR労働者・関連労働者、特に使い捨てに怒る青年労働者が動労総連合に結集を始めている。この闘いへの限りない励ましとして東京西部ユニオン鈴木コンクリート工業分会の8・26都労委勝利命令がかちとられた。解雇撤回闘争の中で無念にも亡くなった仲間への解雇撤回命令であり、これは、非正規労働者が職場から国鉄闘争と結び団結を拡大してきた闘いの限りない勝利性を証明している。
 この道を進めば、外注化・非正規職化は絶対に止められる。全国各地での国鉄集会を成功させ、動労総連合を先頭に闘う労組拠点を建設しよう。
 今、多くの労働者・学生が人生をかけた決断を始めている。わが革共同は50年の闘いの歴史の上に、すべての労働者、学生、闘う人民の皆さんと心から結びつき、ともに闘うことを誓う。獄中41年の星野文昭さんの闘いはその最先端だ。星野さんを1千万人の怒りと決起の力で必ず獄中から奪還しよう。
 安倍への怒り、戦争と戦争法案への怒りを総結集し、韓国・民主労総ゼネストと固く連帯して、全国から9・13国会包囲大闘争と銀座デモに全力で決起し勝利しよう。
 9月闘争の決定的な柱は機関紙拡大闘争だ。すべての労働者・学生・人民は『前進』を読み、時代認識と路線、団結拡大の最良の武器として、革共同とともに闘おう!

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