団結ひろば 投稿コーナー
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団結の力で星野絵画展の大成功かちとる
栃木 北野森雄
8月20日〜23日の4日間、栃木の仲間が中心になった実行委員会が主催して、宇都宮市の南図書館で星野絵画展を開催した。来場者は250人で、カンパもアンケート回収も予測を大幅に上回る大成功をかちとった。
会場は宇都宮市の中心街ではなく、最寄り駅が宇都宮駅の一つ南側(東京寄り)の雀宮駅だった。1日の乗降客数は宇都宮駅の10分の1ほどのローカルな駅だ。議論を重ね、多少不安も残ったが、駐車場の利便性を優先して選定した。
成功に向けて記者会見を行い、雀宮駅頭や会場周辺地域へビラを入れ、労働組合に働きかけるなど、やるべきことは徹底してやった。そして、実行委員会の仲間の熱い思いと星野文昭さんの41年に及ぶ不屈の闘いが地元のラジオ局を動かした。絵画展の紹介を数日にわたって、しかも日に何度も放送してくれたのだ。絵画展の案内はもちろん、記者会見の様子や来場者へのインタビューも放送された。
来場者の中には「ラジオを聞いて来た」という人が何人もいた。すばらしい結果をかちとった。
準備過程では、絵画の展示順序、説明パネルの固定方法など考えていなかった問題が露わになり大苦闘を強いられた。それを団結の力でのりきった。会場管理上の規制や静けさの中で、カンパや再審署名の訴えをどう実現するか。対応の遅れといった重圧に負けない不屈のあり方も問われた。
しかし、アンケートはわれわれに元気を与えてくれた。「絵がすばらしい」「優しさがにじみ出ている」「絵の配置が良かった」「獄中40年間、こんな人がいたのか。驚いた」「絵をいくらで譲ってもらえるのか」などなど。「署名を広げたい」という人が何人もいた。
絵画展の成功は栃木での全証拠開示・再審開始100万人署名運動の大きな出発点となった。
郵便物「隠匿事件」の責任は会社にある!
郵便労働者 由利 徹
静岡県M郵便局での郵便物の「隠匿(いんとく)事件」の続報が8月19日の静岡新聞夕刊に載っていました。見出しには隠匿が「少なくとも148通」と。記事には「郵便局の個人ロッカーや自宅のほか、市内の集合住宅の空き室の郵便受けにも隠した」と書かれていました。M局や日本郵便東海支社の対応も載っていました。相変わらず「現時点で詳細は回答しかねる。警察が捜査中なので、それを待って対応したい」などというふざけきった対応です。私は許せない。
労働者には何も責任はありません。要員がまったく足りず、時間内にはとても配りきれないような状況をつくってしまった会社や管理者連中に責任があります。JP労組も、管理者連中に対して抗議するといった対決姿勢はまるでない。
今、郵便局では社員やゆうメイト(非正規職)が何かミスをすれば、管理者連中はすごく騒いで、まるで労働者が悪いような対応をします。そのくせ、自分らが責任を問われると逃げ回って、何もなかったかのような対応ぶりです。絶対に許すことができない。
今こそ、われわれの出番ではないでしょうか。「動労総連合を全国に」という方針で各地区で苦闘しているとは思います。われわれ郵政労働者もJP労組本部を打倒し、われわれが職場の主人公になる時だと思います。まだ暑いですが、ともに頑張りましょう。
日系マンダム工場の爆発事故で22人死亡
東京 今井一美
中国・天津での爆発事故が世界を揺るがし、日本でも相模原の米軍基地と川崎の製鉄所で爆発事故が相次いでいる。
インドネシアでは7月10日、マンダム(本社は大阪)の化粧品製造工場で爆発事故が起きた。場所は首都ジャカルタの西方、100社を超える日系企業がひしめく工業団地のど真ん中だ。
黒煙と炎が上がる動画からは2分間に30回もの爆発音が聞こえてくる。当初は5人だった死者が増え続け、8月8日には22人となった。36人が入院中だが、事故直後、大半の労働者が体の70%以上にやけど(医学上「助からない」とされる)を負っていると報道された。怒りに堪えない。
爆発はヘアスプレーなどに使うガスの充填(じゅうてん)室で起きた。原因はガスのパイプラインの破損によるものだろうとされた。しかし、この工場はジャカルタから移転して1カ月もたっていない。約47億円をかけた新工場建設は生産効率を上げ、生産力を1・6倍にし、海外へも輸出するアジアの拠点とするためだった。ここで5千人の労働者が働いている。
14年の日本国内のスタイリング市場は01年と比べて4割近く縮小した。マンダムは海外での生産と販売に生き残りをかけて仏ロレアルや英蘭ユニリーバなどと市場争奪戦を繰り広げてきた。そしてインドネシアで男性用整髪料のシェアの7割を占めるに至った。今、マンダムは大手資本から追われる立場にある。
今回の爆発事故は、資本同士のつぶし合いの中で、安全性を無視し、生産性と利益だけを追求するマンダム資本による労働者の虐殺だ。
それだけではない。中国経済の減速の波をもろに受けているインドネシアでは、資本が搾取をきわめ、正社員ですら52%が最低賃金以下という状態に労働者がたたきこまれている。1〜6月には繊維・鉄鋼など製造業で約5万人が解雇され、さらに3万人が解雇の危機にある。労働者は怒りを爆発させ、ストライキとデモに立ち上がっている。ゼネストで資本主義を倒す以外に生きる道はない。連帯し闘おう。