米軍相模補給廠で爆発火災 9・3緊急現地抗議デモへ
米軍相模補給廠で爆発火災
9・3緊急現地抗議デモへ
8月25日午前0時45分、米陸軍相模総合補給廠(しょう)内の倉庫が爆発炎上した。ボンベ1千個を貯蔵するコンクリート製建物の屋根や壁が崩れ落ち、ボンベが半径数百㍍に飛散した。火災は6時間半にわたったが、米軍は倉庫内には酸素ボンベがあったと説明するのみで、原因は「調査中」としている。
相模総合補給廠は、周辺に団地や三つの病院、高校・大学、保育園などがある住宅密集地の真ん中に存在し、基地に沿ってJR横浜線が走る。一つ間違えば大惨事となっていた。怒りを込めて9・3相模原現地緊急抗議デモに立とう。
朝鮮侵略戦争の切迫下での事故
今回の爆発火災事故は朝鮮侵略戦争の切迫下で引き起こされた。相模総合補給廠は、米陸軍が世界に四つ持つ陸軍事前集積・貯蔵基地の一つで、アジア・太平洋地域をカバーし、陸軍のみならず海軍・空軍・海兵隊の物資も貯蔵する兵站基地だ。キャンプ座間(陸軍司令部)、横浜ノースドック(陸軍揚陸施設)、横田基地(空軍輸送基地)、さらに在沖米軍基地との一体運用で戦争態勢を支える。小銃から工作車両、野戦病院セットに至る戦争に必要な物資が常時保管されている。
東アジアでの戦争危機の深まりの中で、朝鮮侵略戦争のためのパイプラインコンテナはすでに朝鮮半島に運び出されているほどの緊張状態だ。さらにこの間、朝鮮半島で一触即発の危機が高まる中、米軍は韓国軍と合同で大規模演習を行った。これに連動して在日米軍基地が戦時態勢に突入する中で、今回の爆発火災事故が発生したのだ。
相模総合補給廠は、在日米軍と自衛隊の一体的運用の要の役割を果たしている。その戦時態勢突入は安保法制の先取りであり、日帝の狙いは朝鮮侵略戦争への参戦だ。
「米軍再編」で陸・海・空・海兵隊の統合指揮を行う戦闘司令部が設置されたのに伴い、相模総合補給廠にその指揮訓練を行う指揮訓練センターが設置された。さらに陸上自衛隊中央即応集団司令部も朝霞駐屯地から移転し、日米軍の指揮機能がここに集約されている。アジア・太平洋地域への兵力重点化を狙う米オバマ政権の「リバランス戦略」の中で、その位置は一層高まっている。
8月12日に自衛隊が同乗した米陸軍特殊部隊のヘリが沖縄で墜落したのに続き、今回の爆発事故は日米帝の戦争態勢がすでに激しく動き出していることを示すものだ。
ゼネストこそ戦争を止める力
戦争を止める道は、国会を包囲する怒りと一体で、労働者がストライキで立ち上がることにある。基地をとりまくゼネストと基地労働者のストライキが戦争を止め、帝国主義軍隊を解体する。「戦争法反対」を唱えながらゼネストに敵対したり、問題を日米地位協定だけに切り縮めたりするのは、闘いを「愛国運動」へとゆがめるものだ。「戦争絶対反対・基地撤去」で闘おう。
1972年に闘われた相模原米軍戦車輸送阻止闘争はそれを示した。70年安保・沖縄闘争の大爆発の中、反戦派労働者と全学連は相模総合補給廠からベトナムに向かうM48戦車を実力で100日間ストップさせた。この闘いは沖縄全島ゼネストと結び米軍に大打撃を与え、ベトナムや全世界の闘いと連帯してついに米帝を敗北させた。
来る9・3闘争はこの「街の記憶」を呼び覚まし、学生運動と階級的労働運動の力で9月闘争を切り開く決戦だ。沖縄全島ゼネスト情勢と団結し、戦争法阻止・安倍打倒の9月国会・国鉄決戦へ前進しよう。
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米軍相模補給廠での爆発事故弾劾!9・3緊急抗議デモ
9月3日(木)午後6時
JR相模原駅前公園集合(相模原駅南口を出て八王子方面へ)
午後7時デモ出発
呼びかけ/全学連、全国労組交流センター、婦人民主クラブ全国協議会