全国学生は9・2‒3全学連大会、9・13国会包囲大闘争に総決起を

週刊『前進』06頁(2695号05面02)(2015/08/31)


全国学生は9・2‒3全学連大会、9・13国会包囲大闘争に総決起を


 全国学生は全学連大会と9・13国会包囲大闘争に総決起し、戦争法案を粉砕しよう! 60年、70年を超える巨大な決戦過程に突入した日本階級闘争を、日本帝国主義打倒=プロレタリア革命勝利へと発展させるカギは、全学連運動と階級的労働運動が巨万の隊列で闘いの表舞台に登場することにある。安倍は9月14日を前後して参院での強行採決を狙っている。だが、今や世界同時株安と大恐慌の激化に締め上げられ、ボロボロだ。今こそ戦争法阻止・安倍打倒の9月決戦に立とう!

学生自治会を建設・強化し全国大学ゼネスト実現へ

 安保国会決戦の勝利に向かって、一つに、闘いの渦中でこそ学生自治会を建設・強化する団結を全国で生み出し、帝国主義戦争阻止の大学ゼネラルストライキを実現しよう。そのために「暴力の復権」を思想的・実践的にかちとることがますます重要だ。
 この間、戦争法案への労働者人民の根底的怒りが安保国会決戦を実力闘争(=国家権力・警察権力との非和解的激突)へと押し上げることに恐怖する体制内勢力が、「非暴力」をことさら強調して全学連運動に敵対している。「中核派はじめ、暴力を是認する団体に所属している方の参加はお断りしております」(SEALDs)、「私たちは自分たちの主張を暴力で押し通そうとする態度は絶対に賛同することはできません」(民青系エセ「全学連」)。
 彼らは、「非暴力」を一般的倫理観あるいは「民主主義」実現の前提として、絶対的価値のように描く。安倍をはじめとした資本家階級こそが、資本主義社会において圧倒的な暴力(軍隊、警察・機動隊、監獄)を独占し行使する存在である事実がますます明らかになる中で、「非暴力」と称して階級闘争の激突的な発展を妨害しようと必死になっている。だがそうした連中が「(国家権力に対して)非暴力」という主張のもとで実践していることは、闘う勢力の排除と国家暴力への全面的な屈服だ。ここに声高に叫ばれる「非暴力」スローガンの矛盾とペテンがある。
 「非和解的な階級対立や社会矛盾の存在にもかかわらず、暴力の排除を論ずるものは、客観的にも主観的にも支配階級の暴力性を擁護するものなのである。なぜならば、それは、決して国家によるブルジョア暴力を排除するものではないからである。階級闘争の外見的な平和性は、ただ国家暴力の圧倒的優位性に保障されたものなのである」「ある特定の社会に非和解的な階級対立や社会矛盾が存在していながら、なおそれらが暴力的衝突として発現していないとするならば、それは、抑圧され支配され搾取されている階級が自己を表現する能力を放棄するか、喪失してしまっている結果なのである」(本多延嘉著作選第2巻「暴力の復権のために」)
 労働者人民を武装解除し、団結を奪い、戦争にまで動員するブルジョア国家の暴力支配に対し、これを打ち破る階級的団結と実力決起こそが求められているのだ。

共産党とSEALDsの敵対粉砕し暴力の復権を

 そして日本共産党やSEALDs指導部の言う「非暴力主義」はズブズブの合法主義と一体だ。民青系のエセ「全学連」は、「私たちは......法律で許されないような行為に及ぶことは決してありません」などと言う。これは「安保法案が通れば法律に従って戦争に協力する」という安倍への屈服宣言だ。ストライキ権をはじめ、現在は合法とされる民衆の権利の多くも労働者・学生が汗と涙と血を流し「犯罪者」とされながらかちとってきたものだ。「非暴力」を掲げる闘争圧殺者たちの本性は、ブルジョアジーの支配と折り合いをつけ、資本主義の枠内でなんとか生き延びようとするものであり、革命に向かって闘う労働者人民を国家権力と一体化してたたきつぶすことにある。
 われわれは、このような立場に立たないからこそ、労働者階級人民の側が国家権力や反革命武装勢力に対して行使する暴力を「是認」し、現状の革命的打開=変革をかけた実践方針として全国大学反戦ゼネストを呼びかけるのである。
 「被支配階級は、暴力として自己を表現することを通して国家暴力に対抗していくことができるのであり、積極的に自己の意思を結集させていくことが可能となるのである。プロレタリアートの暴力は、帝国主義国家の独占的暴力に対抗し、それを解体し、プロレタリアートの自己解放を達成していくための手段であるばかりではなく、プロレタリアートの階級としての自己形成のための積極的な表現として評価されなくてはならないのである」(同)。「どのストライキも、(社会の)ほんとうの主人は資本家ではなくて、ますます声高く自分の権利を主張している労働者であるということを、その都度、資本家に思い出させる。どのストライキも、労働者の状態は絶望的ではなく、彼らはひとりぼっちではないということを、その都度労働者に思い出させる」(レーニン「ストライキについて」)
 今こそ荒々しいストライキの中で団結と暴力を復権し、人間の尊厳を取り戻そう。

国際連帯の地平を拡大し9月決戦で安倍を倒そう

 安保国会決戦の勝利に向かって、今一つ重要なことは、国際的団結を徹底的に強化・拡大することである。日本における革命的共産主義運動は、すでに動労千葉労働運動という歴史的地平を切り開いている。「労働者に国境はない」という動労千葉の国際連帯の実践は、何よりも国家権力・資本との非和解的激突に団結の力で勝利したところから生み出された。
 2011年「アラブの春」から始まった世界大恐慌下での革命の大波は、ブルジョアジーや体制内勢力が「民主化」などという表現で本質を覆い隠そうとも、まさに国際資本―独裁政府―軍隊による専制的支配をデモ・ストライキと武装蜂起という暴力で打ち倒すものとして闘われてきた。何より、数波にわたるゼネストでパククネ政権打倒へ前進している韓国・民主労総の指導部は、指名手配―投獄という国家暴力の発動に真正面から対決し、さらなる闘いの展望を切り開こうとしている。
 米日帝国主義が軍拡と経済制裁で東アジアの軍事的緊張を高め、北朝鮮・中国スターリン主義がそれに軍事的・冒険的に対抗し、戦争の危機が眼前に迫っている。法大闘争9年半を先頭とする全学連運動と動労千葉を先頭とする階級的労働運動の実践を通して、強固にうち固められた民主労総の同志たちとの連帯は、戦争を止める国際的ゼネストを必ず実現する。国家・資本との非和解の対決から逃亡し、階級闘争の実力的=暴力的発展に敵対するSEALDsや日共スターリン主義は絶対に国際連帯を実現できないし、戦争を止めることもできない。
 戦争を止める力は、団結した労働者・学生の行動にある。それはすなわち、一方で職場・キャンパスからのストライキをあらゆる妨害をはね返して貫徹することであり、他方で国境を超えた連帯と団結をつくり出すことだ。そして、戦争絶対反対でストライキをめざして闘う学生の団結は、必ず学生自治会の復権へと結実する。9月全学連大会と9・13国会闘争をその出発点としよう!
〔マル学同・東北大学支部〕

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第76回全学連定期全国大会
 9月2日(水)、3日(木)
 両日とも午前9時30分開会
 浜町区民館(中央区日本橋浜町3-37-1)
 都営地下鉄新宿線 浜町駅下車
 3日、議事終了後に国会デモ
 午後3時30分 新橋駅SL広場集合
 午後4時 デモ出発

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