8・20 全学連が国会デモ&抗議集会 〝全国大学でストを〟
8・20 全学連が国会デモ&抗議集会
〝全国大学でストを〟
8月20日、全学連の呼びかけで、「戦争法粉砕! 安倍政権打倒!」を掲げた国会デモと国会前抗議集会がかちとられた。あいにくの雨もようだったが、参加した全国の学生と労働者は、危機と破綻を深めながら戦争政策を進める安倍政権への怒りを一層たぎらせ、意気高くこの日の一日行動を闘いぬいた。
午前11時30分に日比谷公園の霞門に集合。司会の神奈川工科大学・吉田悠君が「労働者・学生の団結で今日一日を闘おう」と第一声を上げた。続いて、全学連の森幸一郎書記次長が「戦争法粉砕で秋に全国大学でストライキに立ち上がろう」とアピールを発した。
シュプレヒコールを上げ、霞が関を席巻するデモに出発した。首都・国家中枢に「安倍政権打倒!」を強力に突きつける学生のデモが登場したことで、官公庁街、ビル街の雰囲気が一変した。
宣伝カーからは絶え間なく安倍の戦争政治と大学の戦争協力を弾劾するコールが大音量で発せられ、「戦争法の成立阻止! 国会デモとストライキで安倍倒そう」と書かれたカラー写真入りのパネルと、林立する全国の大学旗を前面に押し立て、デモ隊は力強く進撃した。昼休みで外に出て来た沿道の労働者からは、大注目を浴びた。
進行方向に国会議事堂が現れるとデモ隊の怒りは倍増し、突き上げるこぶしに一層力がこもった。大量動員された公安刑事はデモの間中、弾圧の機会を狙っていたが、彼らに最後まで一指も触れさせず、デモは再び日比谷公園に到着した。
午後4時、衆議院第二議員会館前に参加者が再び結集し、国会前抗議集会がかちとられた。目の前の国会に向け怒りのシュプレヒコールをたたきつけ、森書記次長の司会で集会が始まった。
最初に全学連の斎藤郁真委員長がマイクを握り、安倍の「戦後70年談話」を徹底的に弾劾した。「日露戦争はアジア・アフリカの人びとを勇気づけた」「70年間に及ぶ平和国家としての歩みに誇りを抱く」などのフレーズに対し、うそとごまかしを断罪し、惨めな破綻ぶりを鋭く指摘した。さらに「戦争攻撃に対する回答は、学生が自らのキャンパスで大学の戦争協力を実力で粉砕し、動労千葉、動労水戸、ゼネストで闘う韓国労働者、全世界の労働者と連帯して立ち上がることだ」と確信も固く闘いの方向を示した。そして「今日の行動を出発点として、全国学生の怒りを9・2〜3全学連大会へと結集しよう。全国大学でストライキを実現し、その力で300万の学生が国会を包囲し、安倍を首相の座から引きずり下ろす闘いを実現しよう。社会の主人公はまぎれもなくわれわれ労働者・学生だ!」と熱烈に訴えた。
これに続き、作部羊平・全学連副委員長、沖縄大学、広島大学、東北大学の各自治会、三里塚現地行動隊、法大文連の武田雄飛丸委員長、首都圏の学生が安倍打倒への烈々たる決意を述べた。さらに、全国労組交流センター、関西の保育労働者が発言した。
これら全発言に、安倍への怒りに燃えて国会前に駆けつけた人びとが真剣に聴き入り、勇気づけられ、拍手を送った。
この日の闘いを引き継ぎ、9・2〜3全学連大会の大結集・大成功を全参加者が心に誓った。