金曜行動 川内再稼働に怒り 〝私たちは一切認めない〟
週刊『前進』06頁(2694号04面02)(2015/08/24)
金曜行動 川内再稼働に怒り
〝私たちは一切認めない〟
(写真 豪雨の中でも、安倍政権の原発再稼働への怒りはますます燃え盛った【8月14日 首相官邸前】)
8月14日夜、恒例の反原発金曜行動が首相官邸前と国会前で闘われた。11日に強行された九州電力川内原発1号機(鹿児島県)の再稼働への怒りに燃え、いつもの金曜日よりさらに多くの人たちが駆けつけた。
局地的な集中豪雨による中断を挟みながら、何人もが次々とマイクをとって抗議の声を上げた。
いつも発言する女性は怒りを倍加させ、安倍の川内再稼働と原発政策を批判した。「川内原発が再稼働され、規制委員会での審査が続々と続いています。福島事故を経験した日本が何の反省もなく原発依存に復帰することは、あまりにも非情であり反理性主義だと思います。すでに使用済み核燃料の保管場所は満杯に近づきつつあり、その後の対策も手つかずです。核燃料サイクルはできないことを世界が認めているにもかかわらず、日本だけが突出し、それに失敗しています。政府は原発再稼働に向かう自治体には地方交付金をより多く配分するという、汚い手を使っています。原発維持をこのようにして図ろうとしている政府のやり方は、私たちは一切認めることはできません。未来のない原発の再稼働に断固反対します。川内原発再稼働反対!」
バングラデシュから27年前に来日した男性は原発の危険性を指摘すると同時に、この日に発表された70年談話に触れて「私の責任としておわび申し上げますと一言も言わなかった」と安倍を徹底的に弾劾した。
さらに青森県の六ケ所村の再処理工場反対運動を10年以上続けている女性が「安倍政権は核燃料サイクルをやめようとしていません」と核燃料サイクル反対をアピールした。
福島県浪江町の希望の牧場代表の吉沢正己さんが牛のオブジェを載せた車で国会周辺を走り回りながら、「安倍は辞めろ!」とマイクで訴えた。国会周辺には川内原発再稼働への怒りと安保法案への怒りが渦巻いている。
(K)