9月国会・国鉄決戦へ 「戦後70年談話」攻撃粉砕に続き今こそ戦争法阻止・安倍打倒を 動労総連合を全国につくろう

週刊『前進』06頁(2694号01面01)(2015/08/24)


9月国会・国鉄決戦へ
 「戦後70年談話」攻撃粉砕に続き今こそ戦争法阻止・安倍打倒を
 動労総連合を全国につくろう


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 戦後70年の8・15集会は、安倍と権力中枢による障害者就労支援事業所「オープンスペース街(まち)」へのデッチあげ弾圧を完全粉砕した勝利感に満ちて、安倍打倒に燃える総決起集会としてかちとられた。8月闘争は、安倍政権に怒りを爆発させる1千万労働者人民と階級的労働運動派が結合し、ゼネストからプロレタリア革命勝利に突き進む闘いとして前進している。安倍「戦後70年談話」をさらに徹底粉砕し、9月決戦で国鉄闘争勝利と戦争法案阻止・安倍政権打倒をかちとろう。8・29いわき闘争と8・30国会10万人包囲大行動に総決起しよう。星野同志奪還の9・6徳島刑務所闘争に立とう!

労働組合旗を押し立て8・30国会包囲行動へ

 安倍政権は8月14日、「戦後70年談話」を閣議決定した。だが「戦後レジームからの脱却」を叫んできた安倍の、この「戦後70年談話」攻撃は大破綻した。日本とアジアと全世界の労働者人民の怒りが安倍の狙いを痛撃し粉砕したのだ。
 安倍は自分の「戦後70年談話」をもって、1995年の「村山談話」を始めとするこれまでの政府談話を完全に葬り去り、植民地支配や侵略戦争への謝罪を拒否し、歴史的事実を完全にねじ曲げて、「積極的平和主義」による新たな侵略戦争・帝国主義戦争への体制を構築しようと画策していた。そのために、自分と同じ極右思想の桜井よしこや葛西敬之(JR東海名誉会長)らを先兵に、「美しい日本の憲法をつくる国民の会」と称する改憲国民運動を組織しようとしてきた。
 桜井よしこに「UAゼンセンは官公労と決別し、連合を分裂させよ」と叫ばせ、安倍自らがUAゼンセン会長の逢見直人(おうみなおと=次期連合事務局長)と極秘会談を行い、連合の分裂と改憲勢力化=産業報国会化を狙ってきた。
 だが8・6広島での桜井よしこの反革命講演会は誰からも相手にされず、無残に大破産した。何よりも戦争法案の7月衆院強行採決は、戦争に反対し社会の根底的変革を求めてやまない労働者人民の陸続たる決起を生み、青年労働者や学生、女性の根底的な闘いが爆発していった。安倍は国家主義・愛国主義の国民運動を組織できないまま衆院で戦争法案を強行し、完全に墓穴を掘った。安倍の戦後70年攻撃は根幹で粉砕され大破産した。
 この中で出された8・14安倍談話は、全文が主語のないうそとごまかしとペテンに貫かれたボロボロの作文に成り果て、安倍の当初の狙いは完全に吹き飛ばされた。安倍は「村山談話」などを葬り去ることができず、うそとごまかしではあっても「侵略」「植民地支配」「痛切な反省」「心からのおわび」などの文言を入れ、「歴代内閣の立場は今後も揺るぎはない」と言わざるを得ないところまで追い詰められた。安倍の側近が「この内容なら出さなくてもよかった」と打ちひしがれるほど、安倍の当初の狙いは大破綻した。
 だが安倍談話の中には、安倍が必死になって植民地支配と侵略戦争の歴史を否定し居直り、謝罪も反省も拒否する許し難い歴史内容が盛り込まれている。また結論として「『積極的平和主義』の旗を高く掲げ、世界の平和と繁栄にこれまで以上に貢献」などと、戦争法案と完全に一体で新たな侵略戦争・帝国主義戦争をやる意思が表明されている。
 しかし日帝・安倍が行う戦争こそ、鉄道・原発・武器輸出を行っているJRや三菱、日立、東芝など一握りの侵略的大企業の利益を守るための強盗戦争・侵略戦争だ。労働者階級のゼネストと国際連帯闘争の力でこの戦争を絶対に阻止しよう。安倍談話をさらに徹底粉砕し、1千万人と結びつき戦争法案阻止・安倍打倒の9月決戦に総決起しよう。8・30国会包囲大行動に労働組合の旗を押し立てて大結集しよう!

安倍を追いつめている国鉄闘争の不屈の前進

 日帝・安倍を根底的に追いつめているものこそ、30年間におよぶ国鉄闘争の不屈の前進だ。だからこそ安倍は、動労千葉の国鉄解雇撤回訴訟で6・30最高裁上告棄却決定を下し、国鉄闘争をなんとしても終わりにさせようとした。6・30最高裁決定は、国鉄分割・民営化が国家的不当労働行為であったことを認定しながらも、解雇撤回だけは絶対に認めないという超反動的な国家意思を示している。
 これに対し動労千葉は、「不当労働行為を認めたのだから、解雇撤回以外にありえない!」と闘争継続を宣言し、8・23裁判報告・決起集会において新たな国鉄闘争への総決起を宣言した。国鉄闘争こそ、1千万人の労働者人民と結合する力を持ち、ゼネストからプロレタリア革命を切り開く闘いだ。国鉄闘争こそ、社会に吹き荒れる解雇攻撃を打ち破る基軸的闘争であり、解雇自由・総非正規職化の労働法制全面改悪と対決する砦(とりで)であり、連合の産業報国会化を阻止し、労働運動を革命的に再編する結集軸である。この国鉄闘争の発展こそが、戦争法案粉砕・安倍打倒の根源的な力となり、国際連帯の大前進をつくり出す。
 9月決戦は最大の安保国会決戦であると同時に、国鉄決戦だ。それは第2の分割・民営化攻撃である鉄道業務の全面外注化・総非正規職化と対決して、全国に動労総連合を建設する大決戦である。特に2012年10月1日から始まった車両の検査・修繕業務と構内運転業務の外注化が、今年で丸3年になる。外注化で強制出向に出された労働者にとっても丸3年がたつ。これまでJR東日本は「出向は3年間」と言ってきた。だがいまだに10月1日以降どうするか明らかにしていない。
 JR東日本は、出向の次はJR下請け会社への転籍を狙い、すでに7月1日をもって駅で働く労働者にJESS(JR東日本ステーションサービス)への転籍が強制されている。9月はJR外注化をめぐる大決戦だ。動労千葉と動労水戸は、「人も仕事もJRに戻せ」と訴え、ストライキで闘おうとしている。
 外注化・非正規職化に対しストライキで闘うことは、安倍の国鉄闘争解体の狙いを大破産させる。ストライキで闘う労働組合の全社会的登場が、戦争法案を粉砕する最大の力でもある。動労千葉や動労水戸に続く闘いが次々と生み出されている。動労神奈川結成に続き、動労総連合・新潟が7月30日結成され、9月19日には記念集会が開催される。9〜10月、全国各地で国鉄集会を開催し、新潟に続き動労総連合を建設しよう。

日共スターリン主義の抑圧と敵対を打ち破り

 安倍政権は8月11日、川内原発1号機の再稼働を強行した。絶対に許せない。川内原発再稼働こそ、国会での戦争法案と一体の核武装攻撃だ。しかも安倍政権は9月5日、福島県楢葉町に対する避難指示を解除し、住民に帰還を強制しようとしている。福島圧殺・被曝強制の許し難い大攻撃だ。動労水戸が呼びかける「帰還と被曝の強制を許さない8・29いわき行動」に大結集し、福島圧殺の安倍を倒そう!
 4〜6月期のGDP(国内総生産)が前期比マイナス0・4%(年率換算でマイナス1・6%)と発表された。中国経済の大減速を始め9月は世界大恐慌がさらに激化する。安倍政権発足の12年12月以降、貯蓄ゼロ世帯は26%から30・4%(14年)に増え、非正規労働者数も1775万人から1953万人(全雇用者の37%)に増大した。その一方で企業がためこんできた内部留保は、272兆8367億円から345兆8886億円へと激増している。
 安倍は戦争法案について、「国民の命、平和な暮らしを守り抜くためだ」などと大うそを言っているが、安倍こそ労働者人民の命を奪い、生活を破壊する張本人ではないか。今こそ労働者が団結しストライキに立ち、戦争と民営化・非正規職化に突き進む安倍を倒し、プロレタリア革命の勝利を切り開くときだ。
 労働者階級人民は、ゼネストとプロレタリア革命を求め根底的決起を開始している。これに対し「自衛戦争」賛成の日本共産党スターリン主義は、労働者人民の決起を資本主義の枠内に抑え込み、圧殺しようとしている。労働者人民の未来をかけ、日本共産党スターリン主義との大党派闘争に勝利しよう。
 動労総連合を全国に建設し、その闘いと一体で合同・一般労組の闘いを発展させよう。全産別で、動労千葉のような階級的労働組合をつくろう。闘うすべての労働者は革共同に結集し、プロレタリア世界革命勝利へともに闘おう!

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