【速報版1面-2】被爆70周年 8・6ヒロシマ・アピール

週刊『前進』08頁(2693号07面02)(2015/08/17)


【速報版1面-2】
被爆70周年 8・6ヒロシマ・アピール


 原爆ドーム前に集まったすべての皆さん! そして全世界の仲間の皆さん!
 私たちは被爆70年目の8・6を、戦争法案をめぐる戦後最大の安保国会決戦の渦中で迎えた。戦争法案を強行採決し、戦争を繰り返そうとする安倍が原爆慰霊碑の前にいる。いまこのとき、どうしてわれわれは、「静かに祈りを捧げる」ことなどできようか。国会前で、全国各地でとどろきわたる安倍打倒の叫びを、ヒロシマでこそあげるときだ。
 いまいちど思い起こそう。70年前の今日、この場で引き起こされたことを。1%の資本家の利益のために、2000万人のアジアの人々が虐殺され、230万人の日本の若者が戦場で死に、空襲、沖縄戦、原爆で80万人が殺されたことを。このことを引き起こした戦争犯罪人どもと同じ言葉、同じ論理で、再び戦争を、ヒロシマ・ナガサキを、そしてフクシマを繰り返そうとしているのが安倍であり、櫻井よしこであり、JR東海会長葛西をはじめとする資本家どもだ。
 私たちは、被爆70年の8・6において、彼らを絶対に打倒することを誓う。被爆者の無念と怒りをわがものとして、声を限りに「戦争絶対反対!安倍打倒!」を叫ぼう。戦争を繰り返そうとする者へのヒロシマの怒りが、どれほどのものか、安倍に、そしてその手先の櫻井よしこらに思い知らせよう。
 戦争・核戦争を阻止するのは、戦争法でも帝国主義の軍事同盟でも、核抑止力=核武装でもない。労働者民衆の戦争絶対反対の闘いだ。1%の資本家と対決する労働者の団結と国際連帯だ。資本主義の行き詰まり、新自由主義の崩壊の中で、ギリシャ、中国、韓国で、日本、全世界で、労働者は、生きるための同じ闘いに立ちあがっている。
 私たちは、この場をゼネストに立ちあがっている民主労総の同志たちと、ともにしている。安倍が朝鮮半島―中国―東アジアでの侵略戦争を想定した戦争法制定を策動しているとき、日韓労働者が団結し、ゼネストをともにかちとろうとしている。帝国主義戦争の最も残酷な結末を迎えたヒロシマの地から、日韓連帯、国際連帯で新たな帝国主義の戦争・核戦争を阻止しようと訴えている。動労水戸は、被曝労働拒否のストライキを開始した。ここにこそ戦争を阻止する、新たなヒロシマ・ナガサキへの道を阻止する展望がある。希望がある。
 国境を越えた労働者の団結で、被曝労働拒否、戦争阻止のゼネストで世界戦争・核戦争を阻止しよう! このことを全世界の労働者に訴える。 
 私たちは、被爆70年の8・6ヒロシマから、戦争法阻止・再稼働阻止・安倍打倒へ、歴史的大行動を開始することを宣言する。
 2015年8月6日
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