団結ひろば 投稿コーナー

発行日:

週刊『前進』08頁(2693号06面03)(2015/08/17)


団結ひろば 投稿コーナー

本部に怒り噴出した自治労全国保育集会
 大阪市保育労働者 港 奈々

 7月24〜26日、山口市で行われた自治労全国保育集会の「保育労働者の処遇改善と組織化」分科会に参加しました。
 分科会で自治労本部から出されたものは「非正規職については可能な範囲での正規職化を推進、雇用年限の撤廃と処遇改善を進めることが質の高い保育サービスの提供であり、保育士の確保につながる」というもの。保育所が次々に民営化され、非正規化・全員解雇攻撃が本格化している中で、自治労本部が実はこの民営化を加担・推進する方針であることがいよいよはっきりしました。
 大阪市の保育士はこの4月から民間の保育士の給料に合わせ、大幅賃下げを強行されました。保育士だけの新賃金表を作り、「任期付職員も試験を受ければ60歳まで働ける」としていますが、正規も非正規も同じ給料表とはすべての労働者を非正規化する攻撃です。
 問題をはっきりさせようと私が発言を求めると、大阪市職民生支部の役員は「非正規職の処遇改善も組織化も進んでいる」と報告。自治労本部の掲げる「非正規職の処遇改善」とは、全員を非正規職にするものだということが完全にはっきりしました。会場では「大阪市の話は聞くに堪えない」「処遇改善ではなく非正規職撤廃」と怒りの声がわき起こりました。
 今や保育労働者の現場の怒りは本部の制動を大きくのりこえています。保育新制度が民営化攻撃の柱であり全公務員労働者への解雇攻撃であることをつかみ、橋下を打倒した大阪から保育所民営化絶対反対、非正規職撤廃の闘いをまき起こします。

郵便物隠しの責任は現場労働者にはない
 郵政労働者 由利 徹

 7月30日付の静岡新聞で、静岡県のM郵便局でまたもや「配達員が配達すべき郵便物を隠していた」ことが分かりました。M局では11年にも配達員が約200通を隠し、当時の局長らがその一部をシュレッダーで破棄しました。今回は「1月から7月にかけて複数回にわたって郵便物を配達せずに隠した疑い」と報道されていたので、相当数の郵便物を隠していたかもしれません。
 配達員=労働者はけっして悪くありません。そういう雰囲気をつくった局長を始め管理者連中に責任があります。根本的な問題は要員不足のため時間通りにはとても配達しきれないことです。今の郵政は、人が足りない、超勤のオンパレード、まともに休み時間もとれないのが実態です。
 今回の事態について、M局総務部長は「その件についてはお答えできない」、日本郵便東海支社も「詳細は回答しかねる」としています。誠実さが足りないというか、まるで配達員が悪いというような姿勢です。この総務部長と支社の対応を許すことができません。
 こんな会社が今秋、株式上場なんてふざけています。毎日、暑い中われわれはクタクタになりながら必死に労働し、闘っているわけです。今こそ現場労働者の力でJP労組本部を打倒して、われわれが職場の主人公になる時です。
 ともに闘う郵政労働者の皆さん。毎日大変でしょうけど、〝私たちは一人ではない〟。全国の郵政労働者は、正規職・非正規職がともに団結し闘って、組合権力をわれわれのものにしましょう。

杉井医師講演に感銘 名古屋で反原発集会
 東海 やっとかめ

 7月26日、名古屋市教育館でNAZEN東海主催・東海合同労組共催による「被ばく労働を許さない!福島の怒りと連帯する反原発講演会」が開催されました。
 ふくしま共同診療所の杉井吉彦医師の熱気あふれる講演に初参加者を含む約20人が聞き入りました。参加者は、福島原発事故に怒りを新たに、安保法案を強行採決した安倍政権への怒りと一体となって、原発なくせ・被曝労働反対・安倍打倒を闘う決意を固めました。
 集会の最初にNAZEN東海の青年労働者が、①原発と戦争をストライキで止めよう!、②被曝労働拒否を掲げ原発労働者とともに闘う労働運動を、③「避難・保養・医療」「被曝労働拒否」で原発のない社会を、の3本柱で基調を提起し、集会の意義を確認しました。
 杉井医師の90分間の講演は、プロジェクターを駆使した、怒りに満ちた内容でした。参加者へのアンケートでも「メディア、マスコミに出てこない話ばかりで感銘を受けました」「丁寧な、また熱い思いでのお話、ありがとうございました」「ヒロシマ、ナガサキ、チェルノブイリ、フクシマと原爆の問題は世界史的な大問題だとあらためて思いました」などの感想が寄せられました。また「3・8被曝・医療/福島シンポジウム報告集」と動労水戸の「原発労働者は訴える」も関心をもって買われました。
 質疑・応答の後にNAZEN東海から行動方針が提起され、講演会を成功裏に終えました。
 東海の同志はNAZEN東海など闘う仲間とともに、動労総連合を全国に!の闘いを軸に9月安保法制阻止国会包囲闘争へ、全国の同志とともに総決起します!

沖縄で労組を先頭に戦争法廃案県民集会
 沖縄労組交流センター O



 7月31日、那覇市・県庁前の県民広場で「憲法は戦争をしないと決めた。戦争法案は廃案へ!県民集会」が1500人の結集で行われた。主催は「とめよう戦争法案!守ろう9条!実行委員会」。労働組合の旗が会場中央に陣取り、世代をこえて参加者が集まった。集会後、国際通りをデモした。
 主催者あいさつを高良鉄美実行委員長(憲法普及協議会会長)が行った。平和憲法への復帰を求めた闘いにもかかわらず、5月15日に安保関連法案が提出されたことを弾劾し、廃案を求めていこうと呼びかけた。
 照屋寛之沖縄国際大学教授は「研究者は本来、論文を書いて授業をするのが仕事だが、今は立ち上がらないといけない」と語った。
 発言の中でひときわ大きな拍手が起きたのはマスコミ労働者の発言。与儀武秀・県マスコミ労協議長(沖縄タイムス労組)は、「沖縄の2紙をつぶせ」という百田発言に対して「絶対に負けない」と決意を表明。安倍政権発足時から沖縄の闘いは最前線にあるとして、「平和な沖縄をつくるためにともに頑張ろう」と訴えた。さらに読谷村の3人の子どもを持つ母親が「子どもたちに政治の話をしよう」と呼びかけた。
 集会終了後の国際通りデモは沿道からの圧倒的な注目の中、長蛇のデモが続いた。
 沖縄労組交流センターの仲間は日本IBM・ビジネスサービス労働組合支援共闘会議のニュースを1千部配布し、沖縄大学学生自治会のビラも500枚が配布された。青年労働者と学生の闘いを呼びかけるビラは圧倒的な注目を浴びた。沖縄全島ゼネストへ向けた新たな闘いが開始された。

札幌反戦集会に参加 みんなが燃えている
 札幌 O・H

 7月23日に札幌の自治労会館で行われた「戦争法案」を考える市民フォーラム実行委員会主催の戦争法案阻止市民フォーラムに参加しました。講師が講談師の三代目神田山陽だったので、どんな話か特に興味がありました。
 「落語家と異なり、講談師は戦争に協力してしまった」と歴史から始まり、深刻な題材でも巧みな話術で爆笑を誘い、一時間が一瞬に思えるほどでした。子どもたちとのやりとりが何件か紹介されました。
 特に印象深い話は、東京の小学生が「なぜ戦争がなくならないか、それは一部の金持ちがもっともうけるためだ」という戦争の本質を知っていたというものです。「戦争法案の成立を阻止するため、ここにいる人は皆、周りに話をしよう。安倍打倒を働きかけよう」という結論でした。リレートークでは上田文雄・前札幌市長らが、それぞれの立場で戦争反対を訴えました。
 会場は仕事帰りの労働者や市民400人で満員、戦争反対の熱気で盛り上がりました。入り口では、北海道労組交流センターの仲間が、「労働組合が立ち上がって安倍を倒そう!」「ゼネストと国際連帯で戦争をとめ革命を!」「解雇撤回!外注化反対!非正規職撤廃!被ばく労働拒否!で闘う国鉄闘争を結集軸に」というビラを配布。みんなプログラムと交流センターのビラをセットで机に広げていました。
 多くの労働者、市民が戦争法の成立を阻止したいと燃えています。このビラの内容で大勢の闘う仲間と合流する必要があるし、それはできると感じました。

このエントリーをはてなブックマークに追加