「街」弾圧 今度はデッチあげ逮捕 2人を直ちに奪い返そう
「街」弾圧
今度はデッチあげ逮捕
2人を直ちに奪い返そう
7月27日、東京都練馬区の障害者就労支援事業所「オープンスペース街(まち)」(以下「街」)の職員2人が「就労支援の給付金水増し請求」なる「詐欺」容疑をデッチあげ不当逮捕するという許し難い弾圧が起きた。
6月1日の同容疑での不当捜索から2カ月弱。安倍政権は、労働者人民の歴史的な決起と、国鉄闘争の大前進、この結合にとことん追い詰められ、ついに逮捕の暴挙に出てきたのだ。
2人の仲間は、完全黙秘で公安警察を圧倒し敢然と闘いぬいている。直ちに奪還しよう!
拠点破壊許すな
今回の弾圧は、安保国会決戦の爆発に安倍が徹底的に追い詰められて強行したものだ。今やあらゆる階層の人民が安倍打倒に立ち上がり、支持率は30%台にまで急落している。一切は「戦争か革命か」を巡る攻防に絞り込まれた。だからこそ安倍は、どれだけ破産的であろうと、革命的な地域拠点、障害者解放運動の拠点である「街」に対して、2人逮捕の大暴挙に打って出ざるを得なかったのだ。
したがって今回の弾圧は、戦争法案の強行採決と同様、でたらめで卑劣極まりない。「街」が休みのしかも昼過ぎに2人の女性がそれぞれ自宅にいるところを狙って強襲し、抗議の声を上げると公安刑事が数人がかりで口をふさぎ、地域住民の怒りからコソコソ隠れて拉致したのだ。その上で2人を移送する映像をテレビ局に撮らせ、「半年間で就労支援の給付金16万円をだまし取った疑い」「過激派の資金源になっている可能性も」と悪質キャンペーンを張った。ふざけるな! 障害者福祉を現場で長年にわたって必死に支えてきた労働者が、「詐取」とデッチあげられて獄にたたき込まれる。こんなことが許されるか。
逮捕直後から、急を聞いて利用者、地域住民が続々と「街」に駆けつけた。2人への激文とカンパがどんどん集まり、「『街』を私たちの力で守り抜こう」という創造的で感動的な決起が沸き起こり、日一日と拠点として一層打ち固められている。安倍と公安警察の卑劣な弾圧策動は、逆に広範な労働者人民の安倍への怒りと決起に転化している。
福祉解体の暴挙
この弾圧は、社会保障そのものを全面解体するための新自由主義の大攻撃であり、絶対に粉砕しなければならない。
報道では「実施した訓練の日数を28日分水増しして練馬区に申告した」とある。作業所の請求・支給への監査と指導は区が定期的に行っている。にもかかわらず国家権力=公安警察が家宅捜索、さらには逮捕に踏み込むこと自体が戦後的な福祉事業のあり方を根本から解体する暴挙だ。障害者事業は自立支援法のもとでの民営化攻撃によって解体の危機にさらされながら、当事者と地域住民、そして公務員労働者の現場の闘いで守り抜かれてきた。
今回の弾圧は、練馬区行政当局の公安警察への屈服と加担なしには成立しない。練馬区は自ら社会保障全面解体の先兵になるのか! 「赤紙を配った」自治体の戦争協力の歴史を繰り返してはならない。自治体労働者は自らの闘いとして立ち上がろう!
敵の悪辣(あくらつ)な弾圧をえじきに、一大社会問題化させ、階級決戦の前進を切り開こう。東京都委員会を先頭に全党の総力で「街」弾圧を粉砕し、2人の仲間を直ちに奪い返そう!