紹介　共産主義者１８５号
　ゼネスト情勢をつくり出し安倍に反撃する闘いの指針

　安保＝戦争法案の衆院強行採決は、まさに安倍政権の「終わりの始まり」を記すものとなった。この強行採決は日本労働者階級の新たな決起を膨大に生み出している。今こそ動労千葉・動労水戸―動労総連合の旗を高々と掲げ、階級的労働運動の力で安倍打倒の闘いを大きく前進させよう。『共産主義者』１８５号は、この歴史的決戦を準備した２０１５年全国代表者会議の報告特集号となっている。

全国代表者会議の３本の報告

　第１報告は、「動労総連合を全国に！ゼネスト指導部の建設を」と題する大原武史同志の報告だ。15年前半戦を総括し、革共同に決定的な飛躍のチャンスが到来していることを提起。その核心が、動労総連合建設と合同・一般労組全国協の両輪的拡大にあることを示す。そして、「大恐慌と戦争の時代に対応する階級的団結論の深化」を呼びかけ、「巨大な大衆闘争を先導したり、窮地にあっても不屈に切り抜けて勝利に導く」階級の指導部建設に革命の死活がかかっていると提起する。
　第２報告は、「戦争と革命の時代の到来と国鉄闘争の新たな課題」と題する松丘静司同志の報告。「第２の分割・民営化」とも言うべき現在の攻撃の核心は、これまでの次元をはるかに超えた鉄道業務の全面的な外注化にある。これは雇用と安全の全面崩壊をもたらす。だからこそ「必然的にＪＲのみならず、国鉄分割・民営化、総評解体以来の日本労働運動全体の再編・解体攻撃である」と強調。国鉄闘争の30年におよぶ実践と経験が今こそ輝きを増し、大きな展望を示していることを提起している。
　第３報告は、「改憲阻止１千万人署名運動の開始に向けて」と題する岩竹昌也同志の報告。桜井よしこら極右勢力の台頭や日本共産党スターリン主義との党派闘争に勝ちぬき、１千万人を獲得する大飛躍が革共同に求められていることを提起。支配階級の存亡をかけた明文改憲攻撃を逆に千載一遇のチャンスとして、「戦後革命以来の決着を」と呼びかけている。

韓国ゼネストの原動力を鮮明に

　「韓国・民主労総の闘いと日韓連帯闘争の発展」（坂本千秋論文）は党学校で講義した内容に大幅に加筆した力作だ。ゼネストで闘う韓国労働者階級の闘いの歴史的形成過程を全面的に明らかにし、彼らの原動力を鮮明に提起している。日韓連帯闘争の発展が東アジア―世界革命の展望を切り開いている。ギリシャ危機を先端とした世界大恐慌―世界戦争の危機の深まりが国際連帯闘争を急速に押し上げている。ぜひ一読してほしい重要論文だ。

『前進』に掲載の重要論文も収録

　『前進』に掲載された重要論文を収録した。
　革共同への最悪の敵対者＝スパイとして登場した岸・水谷・岩本の反革命的本性を暴き、断罪する革共同政治局声明など５本の声明を収録。
　水樹豊論文は、安保＝戦争法案を全面的暴露・批判するものとして、新たに加筆した論文だ。安倍の戦争政治に反撃するための政治武装として大いに役立つ。
　さらに２０１５年『前進』春季特別号アピールを収録。全国代表者会議の三つの報告とあわせて15年決戦を闘う指針として活用してほしい。