NAZEN東京 高円寺デモ 〝安倍倒せ〟 怒りあふれ初参加者続々
NAZEN東京 高円寺デモ
〝安倍倒せ〟 怒りあふれ初参加者続々
7月19日、「やるぜ!安倍打倒デモ&集会」をNAZEN東京の主催で200人で打ち抜きました。
高円寺駅前街頭宣伝とデモは戦争法強行採決に対する怒りの爆発でした。「怒りは地に満ちている」情勢です。梅雨明けの猛暑の中、高円寺から中野への長いデモを参加者は怒りを込めた力いっぱいの「安倍ぶっつぶせ」のコールを響かせやりきりました。ママ友4人などNAZENデモ初参加者が続々。窓から身を乗り出して見ている若者、ベランダから手を振り拍手しているカップル、うなずきながらデモを見ている女性、バスを待っていた高齢者はデモ隊と握手、ビラを握っていた女性がデモに合流。本当に多くの人が怒っている。街頭は燃えているし、元気です。新しい闘いが始まっていることを実感しました。
デモの熱気そのままになかのZERO小ホールで「やるぜ!安倍打倒集会」が開催されました。
司会の富田翔子さんが「NAZEN東京で『私たちには戦争を止める力がある』と訴えるデモをしようと論議していたが、すごいデモができました。これからの集会で中身を深めていきましょう」と開会あいさつ。
初めに、全学連の斎藤郁真委員長から国会闘争報告を受けました。「労組交流センターの労働者は年休を取って、学生は授業を放棄して国会前に駆けつけた。10万人の巨大な闘いの先頭で昼間の国会前の集会を打ち抜いた。『ゼネストで戦争を止めよう』『国際連帯とストライキで戦争を止めよう』と訴えて行動した。15〜17日の行動で学生は、戦争を止めるストライキをやっていく展望をつかんだ」と、元気いっぱいに報告しました。
歴史的闘争ができる、やろう!
続いて、NAZEN事務局長の織田陽介さんが基調を提起しました。
「本日、青森県大間町で500人の大間原発反対行動が闘われています。きょうのデモでは想像を超える怒りを実感した。ともに安保法制と原発再稼働の阻止へ」と口火を切り、「職場の仲間の意識が一変している。本気の議論が巻き起こる情勢。私たちの団結と組織が問われている。歴史的な闘争ができる、やろう!」「川内原発は8月10日運転開始が狙われている。再稼働の時期は『安保法制を抱える安倍政権の体力との関係』と言われている。安倍政権との力関係。3・11の原点を思い起こし声を上げよう」と呼びかけた。
そして「福島では127人もの小児甲状腺がんに対し、『原発の影響ではない』『検査を縮小・廃止』という攻撃がかけられている。国・県は帰還・被曝を強制して常磐自動車道を開通させ、JR常磐線の全線開通、居住制限区域・避難指示解除準備区域の解除、自主避難者の住宅補償の打ち切りを行おうとしている。仮設住宅を中心に関連死は増え続け、復興住宅での孤独死が問題になっている。ふくしま共同診療所と保養運動の大きな意義を確認しよう」と訴え、「避難区域解除を前に圧倒的多数の住民は帰還反対の闘いを続けている。動労水戸とともに闘う労働組合が必要だ。避難計画を破綻させるのは原発立地の労働組合の被曝労働拒否の闘い。非正規職労働者が立ち上がれば核も原発も止められるし、世界は変えられる。原発労働者とともに被曝労働拒否を闘う労働運動をつくろう。ふくしま共同診療所を発展させ『避難・保養・医療』の運動を労働組合の闘いとしてやろう」と闘いの核心を提起しました。
福島での闘いが全国の最焦点に
ふくしま共同診療所の杉井吉彦医師が「福島での闘いが、全国の反原発闘争の最大の焦点。福島でいかに闘い抜くのかが本当に重要」と、スライドを使いながら甲状腺問題、避難住宅問題、被曝労働問題を、怒りを込めて報告し、福島で闘う意義を訴えました。
動労水戸の池田学さんが、これまでの被曝労働拒否のストライキや、帰還強制との闘い、その中での原発労働者との合流を具体的に報告し、動労総連合建設への決意を述べました。福島市の椎名千恵子さんは、放射性汚染物を詰めたフレコンバッグの現状や市内の除染の現状など生々しい福島の現状と、診療所と保養運動が労働組合・農民会議とつながってきていることを語りました。
カンパアピールをNAZEN品川の奈良雅夫さん。NAZEN杉並の北島邦彦さんの「ヒロシマ・ナガサキへ」の訴えを受け、NAZEN吉祥寺の大畠信子さんから職場での闘いの報告を受け、連合の「東北の子ども応援わんぱくプロジェクト」という子どもを使った帰還キャンペーンに対する抗議と公開質問状を参加者全員で確認しました。最後にNAZEN東京代表で江戸川区職の佐藤賢一さんからまとめと行動提起を受けて集会をしめくくりました。
(NAZEN杉並・飯塚淳)