被爆者と固く団結して安倍打倒・核戦争阻止へ 8・9長崎闘争へのアピール
週刊『前進』06頁(2691号04面01)(2015/07/27)
被爆者と固く団結して安倍打倒・核戦争阻止へ
8・9長崎闘争へのアピール
原爆投下から70年、戦後70年の8月9日がやってくる。中東、ウクライナを始め全世界で戦争が火を噴き、ロシアのプーチン大統領が核戦争を公然と叫んでいる。安倍政権は、国会で安保関連法の成立を強行して朝鮮侵略戦争への道を突き進もうとしている。それは原発再稼働と一体の、日本の核武装と核戦争参戦への道だ。この攻撃との真っ向からの対決が求められている。
戦後70年攻撃をうち砕き
昨年8月9日、長崎の被爆者・城臺美彌子(じょうだいみやこ)さんは長崎平和祈念式典で安倍首相を徹底弾劾した。安倍に対する被爆者の根底からの怒り、労働者階級の階級的怒りの決起そのものだ。この昨年の城臺さんの決起に驚愕(きょうがく)した安倍政権は現在、長崎市に直接圧力をかけ被爆者の闘いの圧殺に走っている。だがこの弾圧も含めて、長崎で広島で被爆者の安倍への怒りはますます高まり、闘いが拡大している。沖縄でも3万5千人のゼネスト的な決起がかちとられている。そして福島の怒りもますます広がっている。7月15日の国会前の闘いは、安倍を決定的に追い詰めた。
全国で被爆者の怒り、被災者の怒りを先頭に、「戦後70年」攻撃を打ち破り、安倍の大反動を打ち破る労働者の歴史的な決起が雪崩(なだれ)をうって開始されているのである。
国鉄決戦の前進、動労総連合の建設の闘いを先頭に、被爆者の怒り、福島の怒りと結びついて、全国のNAZENは新たな反原発闘争、反核闘争の地平を切り開きつつある。この前進の中で、党派闘争が激化している。UAゼンセンを使った連合分裂策動と一体で、既成の原水禁・原水協運動の屈服と崩壊がますます進行しているが、特に日本共産党の反動化は際立っている。
日本共産党は「自衛戦争」を支持し「自衛隊の活用」を掲げ、資本家階級の一部も含めた新たな統一戦線を夢想し、崩壊する帝国主義の擁護者となろうとしている。これは「祖国防衛戦争」賛成への道であり、帝国主義の侵略戦争に全面協力する立場の表明である。そして他方で、国会前で安保関連法阻止を必死で闘っている労働者に対して、「警察とぶつかるような闘いはするな!」と襲いかかっている。
こうした大激動と反動の中で、8・9長崎闘争が8月8日から9日にかけて闘われる。
川内原発の再稼働阻止を
安倍政権は、長崎に原爆が投下された8月9日の翌日の10日に、九州電力川内原発(鹿児島県)1号機の再稼働を強行し、すべての原発を再稼働する突破口にしようとしている。この大攻撃を絶対に阻止しなければならない。福島原発事故以降の日本と全世界の労働者の闘いは、2013年9月以来、日本の全原発を停止させてきた。
しかしギリシャ危機、中国バブルの崩壊も含めて世界大恐慌が「恐慌の中の恐慌」に突入し、全世界で戦争・核戦争が始まる時代となる中で、脱落日帝は絶望的に帝国主義戦争に打って出ようとしている。安保関連法の制定を強行し、原発を再稼働して核武装・核戦争への道に突き進もうとしている。原発再稼働は今や、断末魔の悲鳴を上げる日帝が延命するための絶対的な課題となったのだ。
8・9長崎闘争は、この日帝の原発再稼働と戦争政策と全面的に対決する闘いであり、翌日に予定されている川内原発再稼働阻止の現地闘争と一体の闘いである。被爆者の怒り、労働者階級の団結で、長崎闘争の成功をかちとり、川内原発再稼働を阻止しよう!
国鉄闘争と一体で闘おう
この長崎闘争は、新自由主義との闘いそのものだ。新自由主義は団結を破壊し、階級的な共同性を解体して、労働者階級を「個」に分断し、労働者同士を競争・対立させて、奴隷のように資本に従属させる存在にしようとする。福島第一原発事故とその後の過程が示したものは、共同性を徹底的に解体し、労働者民衆を人として扱わず、平気で切り捨てて殺していく、こうした無慈悲な資本と国家権力の姿であった。しかしこの非情な新自由主義の現実の中でフクシマの怒りが爆発し、新自由主義攻撃の突破口となった国鉄分割・民営化と闘う国鉄労働者は新たな闘いに決起していった。動労千葉の外注化阻止・非正規職撤廃闘争、動労水戸の被曝労働拒否闘争、そして「動労総連合を全国に」の闘いである。この国鉄闘争の切り開いた地平と一体のものとして、「絶対反対」「階級的団結」を貫いた闘争として長崎闘争は闘いとられようとしている。
重要なことは、NAZENが全国で福島の子どもたちの保養活動に取り組んでいることだ。保養は奪われてきた共同性を取り戻す闘いであり、被爆地であるナガサキとヒロシマがフクシマと結びつき、新自由主義と帝国主義を打倒する階級的団結と絶対反対の闘いを全国でつくり出していく運動である。
長崎でも保養が7月下旬から8月にかけて行われる。長崎闘争はこうした保養の地平の上で、国鉄闘争と一体で闘われようとしているのである。
安倍政権の戦争政策の展開、昨年の武器輸出規制解禁のもとで、長崎は再び三菱重工を始めとした軍需産業の街になろうとしている。長崎における反戦・反核闘争とは、被爆者の怒りが根底において兵器産業労働者を獲得することを重要な課題としている。そのためにも全国と九州で動労総連合の結成を推進し、とりわけ青年労働者を獲得していこう。
同時に「戦争絶対反対! 許すな改憲! 1000万署名」を集め、1千万労働者を獲得して改憲を阻止し、戦争を阻止していく闘いを、8・9長崎闘争でつくり出そう。1000万署名を全力で集めよう! 8・9長崎闘争に全国から結集し、8・15、そして11月労働者集会へ!
〔革共同九州地方委員会〕